Posted on by つまみ
<いろんな言葉>「お前の顔はもう二度と見たくない」
日本ハムファイターズ時代のダルビッシュ有投手は、入団してまもない2005年、素行の問題で謹慎処分を受けたことがあります。
そのとき彼の教育係になったのは、千葉のファイターズ独身寮の寮長で、自身も長らくファイターズで活躍していた菅野光夫さんでした。
菅野寮長は、時には叱り時には励ましながら、寮の庭でずっとダルビッシュのキャッチボールの相手をしていました。
そして、ダルビッシュの謹慎が解けて一軍復帰が決まったとき、寮長はニコリともせずにこう言って彼を送り出したそうです。
「お前の顔はもう二度と見たくない。」
2007年の3月22日、菅野光夫氏は急死しました。享年54歳でした。
その数日後にプロ野球は開幕しました。
日本ハムの開幕投手はダルビッシュで、彼は見事、勝ち投手になりました。
その夜、主を亡くした菅野寮長の携帯電話が鳴りました。
相手の名前を見た菅野未亡人は涙が止まらず、電話に出ることはできなかったそうです。
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