介護の言葉 その4
『本当に緊急の事態や、御し難い強烈な感情に突然襲われた瞬間、
そう「今」を救ってくれる人、システムはないものか』
(『ミカ料』より。ミカスの言葉)
心身共に追い詰められた時に「誰が助けてくれるの?!」って叫びたくなったことがありました。
ああ、それは辛い。
介護される側はいろんな意味で弱者で、でも、だからこそ介護する側は太刀打ちできない。追い詰められても、介護者は逃げ場がないし、現場はある意味、密室だから、のっぴきならない状況が誰にも理解されない。ハードですよね。
そう。誰も助けてくれないってことに気づいた。だって、相手は弱いんだもん。だからこっちは必然的に強い側にされちゃうわけで、強い方には救いの手は来ないのよね。そりゃあ介護殺人も起こるよな、って実感しました。
そうだね。絶望して、なにもかも終わりにしたいという刹那的衝動が、日常のすぐ近くにあることを痛感させられるのが介護なんだよね。ホントに、すぐ隣にある。もしかしたら、介護される側よりする側の方が、ギリギリで生きてるのかも。
ギリギリは、日々痛感してます。もうひとつ痛感してるのが、認知症の人にはこう接しなさいといった介護のコツのようなものを教えてくれるもの・システムはたくさんあるんだけど、介護する人を救ってくれる情報ってほとんどないってことです。
そうか。ないんだ。
「助けて、助けて」って必死で調べたけど見つからないの。ぞっとした。
介護者外来って診察科があったらいいのになぁ。
24時間対応の介護者救急外来も欲しいね。
7月に都内でトークミーテイングを開催します。
介護される人のための情報はたくさんあるのに、介護する人を助けるための情報はほとんど無いというのが現状です。
介護する人がデトックスできる場を作りたい。私たちはそう考えました。
この『介護の言葉』であれこれと語り合っている月亭つまみさん、私ミカスの他に、Cometさん、カリーナさんも参加します。
介護真っ只中の方、介護経験者の方、介護未経験の方、ぜひご参加ください。
皆さんの気持ちもたくさん聞かせてください。
介護の話だけではなく、実は美味しいものも食べられるらしい。
会場も決まって、準備は着々と進んでいます。
詳細は後日改めてお知らせしますので、もうしばらくお待ちください。
ほっこり
介護する側、される側の強者と弱者の関係。私は介護はまだしていませんが、育児の時の感じを思い出しました。
育児ではだんだん母親の相談できる機関が増えていますが、介護ではまだまだなのですね、
ミカス Post author
ほっこりさん
介護と育児が似ていると感じることはよくあります。
でも、そう感じたり後に、やはり似て非なるものだということを痛感します。
介護も育児も、それをする人の辛さに寄り添ってくれる相談機関が増えてくれるといいのですが。