Posted on 2019年8月29日 by ミカス

デトックスフォー、あの日を振り返る　

#1　罪悪感のゆくえ

2018年7月29日、カイゴ・デトックスという集いが開催されました。
介護をする人たちが日頃抱えている黒い思いを吐き出せる場を作りたい。そんな思いから始まったカイゴデトックス。当日は、介護をする人、これからするかもしれない人から様々な思いが吐き出されました。あの日から1年。この集いを企画した4人のオバフォーメンバー「デトックス4(フォー)」があの日を振り返ります。

デトックス4メンバー

カリーナ

Comet

つまみ

ミカス

気が付いたら今年ももう半分以上が過ぎちゃった。早いねえ。まさに光陰矢の如し。

早いと言えば、もう1年経ったんだね、カイゴデトックスから。

ああ、7月だったのね。台風接近でどうなることかと思ったけど、たくさんの方が参加してくれて、盛り上がったね。

盛り上がったねえ。私は、あとでちょっと自己嫌悪になるくらいしゃべったけど、参加者の方々もたくさん話してくれて時間が足りないぐらいだった。懐かしいなあ。

これもCometさんの名司会のおかげ! それにしても印象深いお話ばかりだったなあ。

うん。色々な問題が浮かび上がった感じだった。まず、カイゴデトックス前から私たちが話し合ってた『罪悪感』から始まったんだよね。

========ここからは「カイゴデトックス2018」から========

Comet「ミカスさん、２年前は、お母さんにショートステイに行ってもらうことについて、罪悪感もってたよね。オバフォーのメーリングリストにも、よくそのことを書いてた。」

つまみ「そうそう。そのとき、私はしつこいくらい、罪悪感を持つな持つなと反応した。」

ミカス「そう。みんなにすごく言ってもらって、お医者さんやケアマネにも。でも、最初は友達とお茶を飲んだり遊んだりするのでショートを延長するとき、そんなことを言わなくてもいいのに、「仕事なので」と嘘ついた。理由なんて、聞かれないのに。」

コメ「聞かれないよね。で、今はどう？」

ミカス「今は、そうでもない…かな。先日、ケアマネが家に来てくれたとき、『へんな言い方だけど、元気な人が優先ですから』って言ってた。『自分の時間を持ってください』と言われました。介護って決断の連続だと思うのですけど、内科の先生にも、『なにかを決めなければいけないとき、あなたが中心に介護をしているなら、あなたを中心に、あなた優先でやってください』と言われました。『じゃないと潰れるよ。おかあさんも潰れる』って。」

つまみ「罪悪感の話が出たんですけど、仕事だって言っちゃって全然いいじゃないのかな。今日ここにいらした方も、中には仕事だって言ってる人がいるかも。全然いいと思う。」

ミカス「そうなんだけど、つい仕事だと言っちゃう自分はなんなんだろう。」

つまみ「それは、自分がラクになれるからじゃないのかなあ。私は、自分がラクになることしか考えてないから気にならない。」

コメ「つまみさんは、罪悪感についてはどう？最初からなかった？」

つまみ「実の親じゃない、というのは大きいかも。一緒に暮らしているので実働は自分が多いかもしれないけれど、なにかの決断は夫と夫の姉に任せているので、その違いはけっこうあるかも。それと、情緒的なことを言ってしまうと、自分の母親を４０代で亡くしたとき、自分は若くていろいろなことが今よりわかっていなくて、そのときの後悔がとてもある。それを、５０代になって義父母で埋め合わせしているのかもしれない。こじつけみたいですけど。」

========「カイゴデトックス2018」以上========

「あの日のことが少しずつ思い出せてきました。そうだった。前半は、Cometさんのリードで、つまみさんとミカスさんがトークをしたんだった。わたしは、つまみさんの「仕事だって言っちゃって全然いい」が印象に残ってる。しかし、この段階ですでに「罪悪感」がキーワードになっていたのかあ。これは、心にくすぶる問題だねえ。

「うん。罪悪感については、私はまだまだ解決できずに胸の奥の方でどんよりしてるなあ」

「それは解決できることではないのかもしれないね。カイゴデトックスは、こういう解決できない問題を吐き出す場であってほしいな。それにしてもCometさん、やっぱり名司会！」

「いやいや、それほどでも・・・。皆さんのお話が興味深かったからね、スムーズに進んだのはそのおかげです」

「MC Cometによってまだまだたくさんのお話が引き出されてるよ～!」

つづく

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