Posted on 2018年7月30日 by カリーナ

「体験の深刻さや濃密さ」と「なごやかな楽しさ」が両立した日。カイゴ・デトックス、終了しました。

昨日、介護トークイベント「カイゴ・デトックス」が無事終了しました。忙しいなか、時間を割いてきてくださったみなさま、本当にありがとうございました。

参加者のみなさんに自分の気持ちを自由に思いっきり話してもらいたいという願いと同時に、ほんとにそれだけで「来てよかったな」「楽しかったな」と思ってもらえるのか、わたしたちには少し不安もありました。全員でどんよりすることだけは避けたかったからです。

7月の頭に司会のCometさんが、ミカスさんの企画趣旨を踏まえて「黒い気持ちも一気に吐き出しすぎると、リバウンドがある気がするんですよ。ああ言い過ぎた、あそこまで言うんじゃなかったと、帰ってから後悔するような。だからね、ほどよく吐き出して、そのすきまを笑いで埋められればいいなあ」。

さらに10日ほど前、「当日参加してくれる人には、心に思ったことどんどん口にしてもらう。へええ、とか、そうだよねー、とか、わかるわー、とか。みのもんたの番組の客みたいにテレビ見ながらひとりごと言ってるみたいにオバチャン全開で。それだけで、だいぶデトックスになると思う」と書いていました。これからの言葉から、私自身は、トークの雰囲気をなんとなくつかむことができたと思います。

蓋を開けてみると、「こんなふうになったらいいなあ」と思い描いた雰囲気がそのままあって、そこに気負わず、リラックスした自分がいることに驚きました。

「体験の深刻さや濃密さ」と「ユーモアやなごやかさ」は共存できるんだな。新鮮で、ちょっと誇らしい発見でした。

参加してくださった方のお話は、一人残らずおもしろかった。だれ一人として大変じゃない人はいなかった（将来への不安も含めて）けど、どの話ももっとじっくり聞きたいと思うほど一人ひとり異なり、そこに試行錯誤と葛藤と思考の軌跡がありました。私自身にも「介護や介護者への固定観念」があったと自然に気づかせてもらいました。貴重な時間を与えてくださったことに、心から感謝します。

以下の写真、モザイクを施しているのでわかりにくいですが、みなさん、なんだか、おかしそうに笑ってますよー。

発案・企画者のミカスさんの誠実さとホスピタリティ、対話を通じて示唆を与えてつづけてきた月亭つまみさん、独特の間合いで場の意見を集約せず、なごやかに開いてくれたCometさん。特別な打ち合わせもなく、ほぼぶっつけ本番で難しいことを簡単そうにやっちゃう3人、只者ではありませんね（笑）。オバフォーの他メンバーには働いてもらうだけで話してもらう時間がなかったのがちょっと残念だったかな。おもしろい発言が出てきたのになあ。たっぷり時間を設けたつもりでしたが、あっという間に過ぎちゃいましたね。

会場となった「ニュー新橋ビル」の風情、麻生要一郎さん御自ら届けてくださったお弁当のおいしさ、参加したみなさんのあの服、この装いの素敵さ…「介護」というテーマ以外のあれこれも面白かったり、おいしかったり、美しかったりして、それもよかったなあ。「こんなこともテーマにしてほしい」という宿題もいくつかもらったので、また、ミカスさんにやってもらおう（笑）。

まだまだ暑い日が続きそうです。みなさん、どうぞ、お体にお気をつけて。「オバフォーのイベントを心待ちにしている」と言ってくださる方がいること、とてもうれしいです。初めての出会いと旧知の再会。どちらも宝物だと思っています。

今日は、KEIKOさんの記事が公開されています。視覚障害のあるKEIKOさんが日常的に困ること。実はわたしもヒジョーに苦手です。「手で切れます」がうまく切れないときとも、イラっとするよねー。

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