この場所で地道に励もう&応募してくださった方のご紹介(2)
今年も3月11日が来ました。この日は、もう特別な日ですね。少し前から、「あ、もうすぐ11日だ」と思ってしまう。この1週間ほど、集中的に放送される特集番組を見たいような、見たくないような、見なくちゃいけないような・・・いかにも当事者じゃない人間の反応に後ろめたさを感じながら見たり、見なかったりしていました。
ずっと見続けることができないで断片的に見る番組の、すごく年をとった人の背中、仮設住宅の簡易な扉、その中のこたつ、テーブルに乗ったお菓子、棚の中のぬいぐるみやマグカップ、女子高生の白く輝く笑顔、仏前にあわせる手のかさつき、中年男性のカサカサと音を立てる ウィンドブレーカー、全体が月極め駐車場のようなだだっぴろい、かつての建物の土台だけがかろうじて残るだだっぴろい、だだっぴろい地面。
それらをキャスターの解説とは別に、目と頭の奥にじーっとやきつけて過ごしました。仮設住宅の棚の中やこたつの上や玄関先にある小物がすべてホームセンターで買えるような安価な、間にあわせのものであることが、「仮の住まい」であることを何よりも雄弁に伝えて、「木製の、それなりに、どっしりとした(といわないまでも気に入って買った)、テーブルや椅子や棚のある暮らしに、どれだけ戻りたいだろう」と思います。
もう2年も続いている「簡易」「仮設」の暮らし。目に映る小物の色やロゴやキャラクターから、手に触れるもののなじまない触感から、しんしんと伝わる「仮の感覚」。それが、自信や暮らしへの慈しみを奪っていくのではないか・・・などと、遠い場所にいて、本当のことは知らないのに仮設住宅に一人座っているような気持ちになって思うのです。主婦的感覚でしょうか。
わたしは、昨年と同じように亡くなった方々の墓前に手を合わせるつもりで、みちのく未来基金に寄付をしました。わたしのような少額寄付者にも年に数回、震災遺児のみなさんがどこに進学し、基金はどのような取り組みをしているのかを報告してくださるのでありがたいです。いつまで続けるとも決めていませんが、できたら私自身の娘が大学を卒業するまでは続けたいと思っています。
東日本大震災の直後も、そして2年後の今も、もっと現場に即して、もっと役立つ形で貢献している方が大勢いるでしょう。そう考えると、「自分は役に立たないなあ」と思いますが、「別冊」というつながりが、いつか、ほんの少しでも、「何かあったときに動ける力」「何かあったときにお互いを支えられる力」になったらいい。そんな、いくばくかの希望も胸に、この場所で地道に励んでまいります。
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最後に、先週に続いて、「別冊」に参加したいとメールをくださった方の好物写真をご紹介したいと思います。46歳のmidoriさんです。
写真って不思議ですね。その人のイメージが広がりませんか。関西風に言うと「シュッとしてるイメージ」(笑)。
<midoriさんの一言>
走ってます。大阪マラソン・フルと奈良マラソン・10kを走りました。
初心者レベルです。
もっと時間をかけ走り方を進化させる必要があります。
なんとか中級者レベルに上げて行きたいのが目標です。
写真は、ランニングシューズ
今、穿いている靴です。今まで真っ黒を穿いていたんだけどピンク。
ちょっと細身で足に合います。お気に入り。
走る女性、素敵だなあ。
ランニングシューズも、甘くないピンクでいいですね~。
今年は、帽子にもチャレンジ中だそうです。
midoriさん、ありがとうございました!
by カリーナ
爽子
midoriさん、走ってらっしゃるんですね。
お喋り会のとき、席が近かったので、言葉をかわしました。
イイなー、ラン!
ランニングシューズもとても素敵。
midoriさんにお似合いです。
midori
爽子さん
ありがとう!!
無理せず、徐々にレベルアップ出来ればと思ってます。
心の奥に秘めた野望っていう感じ・・・。
爽子さんもどうですか?
carinaさん
紹介ありがとうございます。
自分の撮った写真・文章なんだけど
記事になると独り歩きしてる感じしますね。
私も自分に無理なくほんの少しでも誰かの力になれたら
と思います。
Cairna Post author
midoriさん
このシューズの写真、何だか力強くて素敵ですよね!
わたしもご紹介できてうれしかったです。
これからもよろしくお願いします!