映画・ドラマの「正座」「立ち上がり」をガン見する。
こんにちは!カリーナです。
舞台や映画で活躍する高齢の俳優さんに対して、かつては「いくつになっても現役ですごいな」とか「年を重ねた美しさがあるな」…ぐらいしか思っていませんでした。
いまは、違います。大河ドラマみたいな時代劇だと、どんなに老武将でも背筋を伸ばして正座をしています。あぐらのこともあるけれど、あぐらでも十分すごい。
板の硬い床の上に(1)正座して(2)すっくと立ちあがり(3)さっと歩き出す
すごい。偉大だ。尊敬する。
舞台だと観客の目の前でもっと複雑な動作をすることもあるでしょう。椅子に座っていたとしても次の瞬間はスッと立つ。体の不自由な役でない限り、老け役でも動作はそこそこ機敏がデフォルト。「あ、あの人、実際に動けないんだ」と思われてはダメなのです。
そう考えると、俳優さんってすごい。女性誌でいろんな女優さんのインタビューを読んできましたが、「もう、膝が痛くて正座はできないし、這うようにして立ち上がるので、座ったら座りっぱなし、立ったら立ちっぱなしの演技のみお引き受けしています」なんて発言は見たことはありません。抽象的な老いや克服した病や不幸が語られることはあっても足腰が弱ったために現役を退いた、というストーリーはほとんどない。しかし、足腰の動きの悪化は、誰にとっても切実な問題だと思うのです。
森光子さんは、いくつまで「放浪記」のなかででんぐり返しをしていたのでしょう。
ウィキペディアで調べたら2007年に失敗し、その翌年から封印したと書かれています。森さんは、1920年生まれ。なんと87歳まででんぐり返しをしていたことになります。87歳ですよ。でんぐり返しってクルンと回ってスッと静止して座って、スッと立たなくちゃいけないんですよ。すごい。(森光子さんのウィキペディアは内容が濃く、読みふけってしまいました。死の直前、胃ろう増設後も体調がよければスクワットをしていたそうです。足腰、鍛えていたんだなあ!)
最新の「婦人公論」に宮崎美子さんのインタビューが載っていますが、片足を伸ばし、片足を折り曲げて座る姿勢のよさと開脚角度の広さから、カラダの柔軟性が伝わります。やはり、鍛えていると見た。
土曜日、仕事で何度かタクシーに乗りました。奥のほうに座っていたのでドアまでお尻を運んで足を降ろし、スッと降りる。最近は膝の調子が悪くないので何とかスムーズにできましたが、ちょっと油断すると「イタタタ」となりそうです。急な階段を若いスタッフに続いて上り下りすることもあるので、本当に足腰が大事。
顔のシワやたるみより、足腰!人生を支えるのは、足腰ですな。
今日は、三連休の最終日ですね。オバフォーは、今週もコツコツ更新します。時間のあるときに遊びにきてください。待ってまーす。