50代、男のメガネは近視と乱視とお手元用 ~ 今年を振り返ると。
今年を振り返ると。
今年はいろんなことがあった。
びっくりするくらいいろんなことがあった。
3月に25年ぶりに短編映画を撮影した。5月の終わりに父がもう治らない病気だとわかって入院し、6月の母の誕生日に亡くなった。8月に青空文庫の富田さんが亡くなった。30代の初めの頃から、僕にいろんなアドバイスをくださった大切な人だった。9月に若い友人に悪いものが見つかり、その悪者を倒すためのたたかいを始めた。同じ時期に、いま住んでいる家と仕事をしている事務所のことで、ちょっとややこしいことになった。それを解決するためにいろんな人に助けていただいた。10月にも、同い年の大切な友人が困難な状況に直面していることを知った。その困難を克服するために、何が出来るのかを日々考え続けている。12月になって、子どもの頃からお世話になっていた叔母が亡くなった。
書き連ねていくと、辛いことが多かった気がするけれど、25年ぶりに映画の学校の恩師や仲間たちと映画が撮れたことは、僕にとってはこれ以上ないくらいに嬉しい出来事だった。また、映画の学校で教えることの面白さを数限りなく感じられた1年でもあった。
もう間もなく1年が終わる、という時期になって、家族で住む家の引っ越しをして、来年早々には事務所の移転も決まった。去年、別れの挨拶をした人たちに感謝の気持ちを伝えて、いま生きている家族や仲間や友人たちには、ともに生きていく喜びを伝えたい。そして、来年もいいことと悪いことがきっとあるのだろうけれど、その一つ一つが、きっと未来に道をつなげていくための何かなのだと信じたい。
いろんな困難と、いろんな喜びに身体を持っていかれそうになりながら、それでも真っ直ぐに歩いて行けるように、毎日を丁寧に過ごしたい。難しいけれど、そうしたい。
植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在、オフィス★イサナのクリエイティブディレクター、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京神楽坂で暮らしてます。
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