美味しい修行
暑さも少しずつ落ち着いてきて、月見バーガーの季節になりましたね。この月見バーガーのフレーズが少し前からのお気に入り^^これは職場の若い子たちの会話から頂きました。
手紙や葉書に使える良い文章がないかなといつも探しています。はじめは白ヤギさんとお手紙のやり取りを始めて、良いところを見せたいというちょっと不純な動機でした。
そのために手紙の本、詩集や短歌集や句集などを意識して見ていましたが、そのうち電車やショッピングモールのチラシや通販のカタログ、ファッションや生活関係の雑誌の中にも素敵な言葉やフレーズがたくさんあることに気が付きました。
なんといってもお金をかけてプロに紡いでもらった言葉や文章、コピーはインパクトもあるし季節感もばっちりです。
手紙に使える言葉の採取をするべく、頭の中には常に言葉の虫取り網が目を光らせているのですが、先日YouTubeで偶然若い女性のタレントさんのチャンネルを見ました。そのタレントさんには時々食レポの仕事が来るのですが、お世辞にも上手とは言えなかったそうです。
ある仕事で食レポが評判のタレントさんと一緒になった時に、食レポが上手に出来るようになるにはどうしたらよいか相談したところ、そのタレントさんからのアドバイスは「トランヴェール」を読むといいよ。
「トランヴェール」とはJR東日本が発行する新幹線車内サービス誌。これは気になります。なんだか手紙に使える「お宝」がありそうな予感。新幹線に乗る予定もないので、雑誌の定期購読サイトで購入することにしました。
数日後に届いた「トランヴェール」の表紙をめくると連載のエッセイが。多分売れっ子のタレントさんが言っていたのはこの「駅弁のエッセイ」のようです。いや絶対にこれでしょう。その名は「EKIBENギャラリー」。
「5は素数である。1より大きい自然数のうち、1とその数でしか・・・学校で習いましたね」で始まったのは7月号の「そば屋の天むす」の紹介。この天むすは5個入りなのです。天むすの紹介とは思えない方向からの、でもつかみはバッチリな書き出し。そして肝心な天むすのお味の部分は「・・・かぶりつくと。と、プリっとした「えび天」が歯先に当たる・・・「ご飯に混ざった「子持ちきくらげ」と「えび天」の食感が・・・。全文を読んでいただけないのが残念です。
「なるほど、県名が宮城になったのは明治5年だったんですね。」のヒストリカルな書き出しは5月号の「みやぎ御膳」。宮城県誕生150周年を記念して作られたというお弁当の紹介は「手にしたときの第一印象は「デカッ!」。150年分の思いを込めると、どうしても大きくなってしまうのだろう。」から始まり「・・・お馴染み「笹かまぼこ」だ。焼き目のある表面の歯触りと、中のふんわり感の共演が・・・。」
毎月この調子なので紹介された駅弁を目指し、新幹線に乗って北に向かいたくなります。やるなJR東日本、美味い、いや上手いぞ「EKIBENギャラリー」。ちなみに紹介された駅弁の中には東京駅の大型駅弁SHOPで購入できる物が少しですがあります。「そば屋の天むす」はすぐに買って食べましたw。
きっかけは手紙のための購読でしたが、今では美味しい文章と時々駅弁を味わうのが目的に。はたして表現力が磨かれているかは全くわかりませんが、私の美味しい「文章修行」は当分続いていきそうです。願わくばどこかの百貨店の駅弁祭りで、JR東日本協賛「EKIBENギャラリー」コーナーを作ってくれないかな~。
爽子
ゆみるさんこんにちは。
台風がいってから、急に涼しくなりました。
こんな手紙修行を続けてこられたとは。
引き出しが増え、楽しいですね。
「駅弁」わたしも興味津々です。
入道雲の絵、力があっていいですね。
来年の夏、覚えてたら描いてみたいです。
ゆみる Post author
爽子さん、こんにちは!
本当に涼しくなりましたね^^
修行と書いちゃいましたが単純に好奇心ですねw
入道雲の表紙なんですが、このコピーを見た時に
爽子さんを思い出していました。
爽子さんが描く夏の絵手紙にこのコピーがピッタリだなって。