(終)これからも。これからは。
サイズなどの問題で着れなくなったものを
メルカリやヤフオクで売るのですが。
先日、かつて私が売った古着を着ている人とすれ違ったんですーーー!
若くてすらっとしたお嬢さんで、私より似合ってました。
うれしいなあ。
もとは量産品だから、私が売ったそのものではないかもしれないけど、
そのものだとしても転売につぐ転売かもしれないけど、
でも、自分が好きなものを、
誰かが引き継いでくれることがとてもうれしいです。
そうした売り買いでは、
「補修しました」「補修したあとがあります」という断り書きを、
プラスにとらえてもらえることもありました。
値段が高く売れたわけではないですが、コメントで、
「大切に使われていたんですね」「素敵ですね」と。
昔だったら、そういう傷はマイナスポイントで、
売れない原因でしたよね。
今は逆!
うれしい驚きでした。
そういえば、パスザバトンってお店がありますよね。
リサイクルとかリメイクとかデッドストックをメインにしているらしい。
丸の内の店舗では、「誰それさんの、こういう思い出のあるもの」
っていう、物語込みで物を売ってて面白かったです
(今は閉店してしまったそう)。
もちろん、出品者はスタイリストさんとかなんですけど。
物語込みですごく高く売ってる古着屋さんもあります。
スミックス。
「目黒のご令嬢が着ていたドレスです」…「ご令嬢」(笑)。
由来がわかると、想像がふくらんで楽しいですよね。
私も、買った古着にネームが刺繍されていると、
「〇〇さん」が着てたんだ~、どんなときに着たんだろう、
と妄想してみます。
古本買ったら書き込みがあって、
それが自分と同じ突っ込みだったりすると楽しい、みたいな?
ついでに自分も書き込みしちゃう、みたいな?
(上にあげた例は図書館の本だからちょっと違うけど。しかも、ほんとはいけないことだけど)
この連載を始めたときと比べても、
古着屋さんがすごく増えてると思います。
(単に日本が貧しくなっただけという説も…)
これからは、自分が買うだけじゃなくて、
次の世代の人にも渡して、
古本に書き込みが増えていくみたいにできたらなあと思っています。