変化 :セロリのきんぴら
今年の夏はとびきりしんどいっす。
なんたって、あのNASAが世界的猛暑の予報を出したくらいですから、
そりゃあしんどくて当たり前なのですが・・・
でも、NASAのお墨付きのせいばかりじゃないと思うんだよね。
私自身の変化にも問題があるんじゃないかと。
老化?(半疑問形)
最近、年齢による体の変化を頓に感じています。
体中の肉が下へ下へと落ち始め、不思議な体形になってきました。
あと10年も経ったらすべての肉が足に集まって、
靴のサイズ45.5センチなんてことになんじゃねえの?!というほどの落下具合。
季節かまわず寝汗をだくだくかくようになりました。
しかも、首回りばかりに。
だから首にタオルを巻いて、まるで眠れる鬼瓦権蔵。
(と思ったら、タオル巻いてなかったよ、権蔵)
そして、月のお客様がいらっしゃらなくなりました。
これまでは、排卵痛というものに悩まされていましたが、ふと気が付くと痛みがない。
そして、痛みがなくなったと思ったら、お客様も潮が引いたように・・・
ああ、私の卵はついに枯渇したのだなぁと思ったら、
はらりと涙が出ました。まるで産卵中の海亀のように。
時は確実に流れていきます。そして、絶対に止まってはくれません(涙)
<すっかり疲れてしまうこともあるよ、そりゃあ>
そして、特に強く感じているのが、食に関する変化。
暑さの影響もあるとは思いますが、確実に食が細ってきました。
食べたいものや、体が欲しているものに対する感覚も鈍くなってきているような。
「あれが食べたい!」という欲求が弱くなっています。
あんなに食い意地が張っていた私なのに。それがすべてだったのに。
食い意地を奪われたミカスなんて、
クリープを入れないコーヒー。
翼の折れたエンジェル。
はたまた美香さんをなくした恭子さん・・・
(要するに、大変、ってことね)
憎むべきは更年期、そして老化。
抗うべきか、従うべきか、ミカスの心は荒波に漂う木の葉のように揺れ動いています。
私と同じような変化を感じている皆さん、あなたはどうしていますか?
闘っていますか? 受け容れていますか?
さて、今日のレシピは『セロリのきんぴら』です。
30代までは苦手だったセロリなのに、少しずつ口にするようになり、
今では大好きな食べ物になりました。
安売りの時は株ごとごっそり買い込んで、サラダにしたりピクルスにしたり。
食の好みも年齢と共に変化しますね。
『セロリのきんぴら』
- セロリを斜め切りにします。
筋が太くて硬いようなら、根元部分の筋を包丁で取り除きましょう。 - フライパンに油を敷き炒めます。
後でごま油を加えるので、ここでは油を少な目に。 - 酒、みりん、醤油を加えて味が絡むように炒めます。
甘めが好きな方は、お砂糖を少し加えてもOK。 - ごま油を少々回しかけ、白ごまを振って出来上がり。
※セロリのシャキシャキとした食感を残したいので、炒め過ぎには要注意!
レシピ部分の囲み(テーブル)がうまく表示されないことがあると教えていただいたので、
今回から囲みを付けずにレシピを表記することにしました。
ちょっとイメージが変わりましたが、ご了承ください。
私の体といい、レシピの表記といい、みんな変わっていくんだよなぁ。
生きているんだもの、動いているんだもの、変わっていくのは当たり前。
だけど、ちょっと寂しくなることもあるのです。
【お知らせ】
『今日の料理 昨日の料理』をご愛読いただきありがとうございます。
大変申し訳ありませんが、次週からしばらくの間、更新を週に1回火曜日と
させていただきます。
「ミカス、書くのイヤになっちゃったんだってよ」ということではありません。
書く気は満々。イヤだって言っても読ませちゃうよ、ぐらいの勢いなのですが、
手持ちのレシピをもう少し整理したいと思い、しばしのペースダウンを決めました。
毎週火曜日にお会いできることを楽しみにしています。
あ、今週は金曜日も書くよ。
ミカスでした。
匿名
セロリのきんぴら、大好きです。
生で食べるのも好き。
特にセロリの芯のところが好きなのでスーパーでは芯を探します(笑)
セロリが嫌いな夫が単身赴任となり、良かった事と言えば堂々とセロリ料理を食べられることぐらい。あ、パクチーもです。
私ももう卵なくなっちゃったみたいで、更年期のいろんな辛い症状がここ4年ほど続いています。それが落ち着けば、いつもさっぱりしてていいな、と思うのですが。
かかりつけの漢方内科で漢方薬を処方してもらって、かれこれ3年半、けっこうしつこいですね、更年期。
受け容れるも闘うもどっちでもよく、ただソフトランディングしたいだけなんですが、まだまだ乱気流の只中です。
関東は蒸し暑さと変な雷雨が続いてますね。
私も食べたいものは何かな〜と考えてしまう毎日ですが、セロリは漢方的にも気を巡らすとか発散するとか、更年期にもよい食べ物だったかと思います。
ミカスさんもセロリ食べてご自愛くださいね。
アンジェラ
↑ごめんなさい、名無しで投稿しました。
セロリの芯好き、アンジェラでした。
はしーば
ミカスさん、こんにちは。
いつも、ぱぱっと手軽にできて、しかも美味しそう(実際美味しい)レシピをありがとうございます。
あと一品欲しい!っていう時に結構活躍してもらってます\(//∇//)\
週一になっても、楽しみに待ってまーす。
ミカス Post author
アンジェラさん
パクチー、私も好きです。
でも家族が苦手だと、なかなか食べる機会に恵まれませんよね。ご主人の単身赴任は寂しいでしょうけど、その分、セロリ、パクチー楽しんでください。
ソフトランディングっていいですね。
あまり過敏にならず、なんとな〜く変化していけたらいいです。
ただ、アンジェラさんのように辛い症状が現れてしまうのは大変。いつか必ず乱気流から抜け出る時が来ますから、セロリを食べて共にゆっくり進みましょう。
ミカス Post author
アンジェラさん
大丈夫です!
最初は「誰かな?」と思いましたが、アンジェラさんだったのね(笑)
ミカス Post author
はしーばさん
こちらこそ、こんな大雑把な料理モノを参考にしてくださっているなんて本当にうれしいです。
ペースダウン中にさらなる料理をストックしますので、これからもよろしくお願いします。
kokomo
犬の散歩をしながら、今年の夏は殊更しんどく感じるな、と思っていましたが、
はた、と気が付きました。それは絶対老化のせい・・・。
スポーツクラブにせっせと通っても、肉の下垂と体重増加は止まらず。
仕事では集中力はなくなるし(これは困りました)、すぐ疲れるし、もうどうしたらいいやら。
そして、食い意地だけは張っていた私ですが、ミカスさんと同じく、食にあまり執着がなくなった、というよりも興味がなくなってきました。何年か前だったら、おいしいお店があると言われたらすぐに行ったものですが、今は「暑いし行かなくてもいいや・・・」とスルーする始末。
朝起きるなり空腹で、たまらず朝食に残り物のカレーをかきこんでいたころが懐かしいです。
「長いものには巻かれろ」が座右の銘の私ですが、老化には巻かれても巻かれても
しんどさは増すばかり。どうしたらいいのよ、と思っていたときに読んだ、ほぼ同世代の
角田光代さんの「わたしの容れもの」にもご自身の変化が書いてありました。
そうそうそうなのよー、と相槌を打ちたくなるようなことばかりで、程度の大小はあれ
みんな同じだな、と思うとちょっと安心したり。
私の場合、5年ほど前に「プレ更年期」といえるような症状が2年ほど続き、
様々な病院に行っても改善されずとても辛かったです。
今は、疲れやすくはなっていますがその時よりは体調はいいので、本格的な更年期も
ときどきがっかりしながら、ときどき突き放されながら、へたくそな波乗りのように乗り越えていけたら
いいな、と楽観的に思っています。甘いかしら?
レシピを整理するくらいお持ちなんてすごい!
次回も楽しみにしています。
ミカス Post author
kokomoさん
へたくそな波乗りという表現、いいですね。
甘くなんてないですよ。素敵。
皆さんからのコメントで、みんな同じように自分の変化に戸惑いながら、なんとなく乗りこなしていこうと前を向いていらっしゃるんだな、と実感しました。
みんな、あまり無理をしないようにしようとしているところが、うれしくて力強いです。
私もへたくそな犬かきでのんびりと超えていこうかな。
レシピ、たくさんあるわけじゃないんですよ。
枯渇しないように、一度ペースダウンして、少ないものを思い出しながら整理しようと思っています。
これからもよろしくお願いします。