自己嫌悪の理由 : 揚げ出しれんこん
不調です。
数日前までは中畑清ばりの大声で「絶不調!」と叫びたくなる程だったのですが、
なんとか「絶」ははずれました。
それでも、心と体は片栗粉でゆるーくとろみをつけた液の底にだるだると沈んだ感じが
続いています。
原因はご想像の通り、忘れん坊将軍様=母のお相手疲れ。
ただ、単に相手をすることに疲れたというのではなく、
母と付き合う中で生じるストレスと自己嫌悪のせめぎ合いにほとほと疲れているのです。
なぜ自己嫌悪よ?と思う人もいるかもしれません。
でもね、家族の介護、世話をする中で自己嫌悪に苛まれる人って
結構多いんじゃないかと思います。
誰だって優しく接したいと思っています。
家族が手助けを必要とする状態になっているのですから。
常に穏やかに、優しく世話をしてあげたい。
でも、大抵の場合そうは簡単にいかないということは
介護を経験されていない方も想像がつくのではないかと思います。
苛立ちます。
腹が立ちます。
時に、憎くさえ思います。
そして、そんなどろどろした感情の果てに、
自分が情けなくて、許せなくて、どうしようもなく嫌いになるのです。
なぜ私は優しくなれない?
介護が続く限り、この自己嫌悪から完全に抜け出すことはないだろうと思います。
しんどいだろうなと思いつつ(現に今しんどいからね)、
でも、ごまかしごまかしなんとかやっていくであろう自分の姿も見えている。
私は、片栗粉のとろみに沈んではまた浮き上がり、を繰り返すのだと思います。
というわけで、今日ご紹介するのは、片栗粉のとろみが大切な一品。
『揚げ出しれんこん』です。(さぁ、どうだ?!この無理やりなつなげ方?!)
もちもちとした食感、揚げたれんこんの香ばしさ、とろりと絡む出汁。
沈んだ気持ちを一時でもぐいっと引き上げてくれる美味しさです。
って自画自賛。
『揚げ出しれんこん』
- れんこんの皮をむき、1/5ほどは5ミリ角ほどのみじん切りに、残りはすりおろします。
- すりおろしたれんこんの水分を軽く絞り、そこに塩、片栗粉、みじん切りにしたれんこんを加えます。
片栗粉はれんこんを団子状にするためのつなぎです。
なんとか団子状にまとめられるくらいの固さになればOK。様子を見ながら片栗粉の量を調節してください。 - 市販のめんつゆを鍋で加熱し、水溶き片栗粉を加えてとろみをつけます。
毎回言いますが、片栗粉を加えたらしっかりと加熱してくださいね。
加熱が足りないととろみが戻ってしまいます。 - 2のすりおろしれんこんを団子状に丸め、180℃に熱した油で揚げます。
きつね色、というよりたぬき色くらいにしっかりと茶色くなるまで揚げてください。
そうすると、外はさっくり、中はもっちりとした食感の違いを楽しめます。 - 揚がったれんこん団子に3のあんをかけたら出来上がりです。
今週はなんだか愚痴に終始しちゃったみたいで、めんご、めんご。
最近の唯一の光明「逃げ恥」で気分転換をして、次回は明るくいきますわ。
それにしても恋ダンスは踊れねえなぁ。
♪ダ~ンスはうまく踊れぇないぃぃぃミカスでした。
あんず
いつもお料理楽しみに、読ませていただいています。
デイケア、ヘルパーさん、近距離に住むお仕事現役中の兄夫婦、とで、なんとかお世話をしていた認知症の母が、夜中に家を出て行ってしまいました。すぐ見つかりはしたのですが、兄が安全を考えてデイケアに行っている介護施設に入所させてくれました。
2年で、私が訪ねても娘と認識せず敬語で答えるようになっています。
別の世界へ行く準備をしてるんかなぁ・・・・・・
大好きだった母が壊れていくのを見るのはとてもつらく、入所する前は介護に行ってけんかすることもいっぱいありました。うそばっかり言う、と思えました。
遠距離で実は不可能ですが、もし介護を続けていたら、母を憎んだかもしれません。
身体が悪い人より、認知症の人は優先で施設に入れる、とも聞きます。
ミカスさんがお身体壊す前に、居住地の福祉関係の部署に相談してはいかがでしょう。
爽子
これはレンコン好きにはたまらない一品です。
あんかけがこの季節ベストマッチですよね。
今週の献立に絶対入れるぞ!
ぐちったて、いいじゃない~~。
将軍様のお相手は、消耗するもの。
恋ダンス、なかなか覚えられないよね~~。
ぐやじいので。。。ノートに棒人間で図解してるところ。笑
ミカス Post author
あんずさん
あんずさんもお兄様も大変でしたね。
「介護を続けていたら憎んでいたかもしれない」「うそばっかり言う」
ああ、わかります!
経験したことのない人ほど、「病気のせいだと思ってやり過ごしなさい」って言うんてすよね。
それでやり過ごせればこんなに苦しみはしないのに。
ありがとうございます。
私ももっと福祉を利用していこうと思います。
ミカス Post author
爽子さん
美味しいですよ〜。
れんこん好きならぜひぜひお試しを!
恋ダンス、「さすがにそこまでは乗せられないぞ」と思いつつ、見ていると体がちょっと動いてしまう自分がこっぱずかしいです。
ちょっと踊ってみたい…