あしたのために。打つべし。: シュウマイ
2017年初のミカ料です。
今年もどうぞよろしくお付き合いくださいませ。
さて、皆さんはどんな年末年始をお過ごしになりましたでしょうか。
私?
そりゃあもう大変でございましたよ。
認知症を発症してからというもの、忘れん坊将軍様(母)はお盆やお正月といった
来客を伴う行事に対して異常なほどの不安、そして拒否反応を示すようになりました。
これはもうプチパニックと呼んでもいいくらい。
もちろんこの年末年始も例外ではありませんでした。
その状況については改めて詳しく書くことにしますが、
「来年は年末ショートステイに行ってもらおう。そしてすべての準備が整った元旦に
帰って来てもらおうじゃないか」
と妹と話し合ったくらいです。
さて、来年はどうなることやら。
とはいえ、まだ2017年は始まったばかり。
まずは今年のことを考えなくてはね。
英語には『New Year’s resolution』という言葉があります。
新年の抱負とか、今年の決意といった感じでしょうか。
毎年、たいしたことも考えない私ですが、今年は心に決めたことがあります。
それは・・・
『幸せになる』
<幸せ、カモーン!>
年末から、母を定期的にショートステイに出すようにしました。
まだ数回しか行っていませんが、出かける時の愚図りや怒りの割に
あちらでは楽しくすごしているようです。
帰ってくる時も、送って来てくださったスタッフの手を握って別れを惜しむ程。
ケアマネージャーさんにその様子を報告すると
「娘さんが前向きな気持ちになったのが良かったのかもしれませんね」
という答えが返ってきました。
私?
母がショートステイを楽しむのか否かは、母の問題だと思っていましたが・・・
定期的なショートステイを決意するまで、私の中には、
母が拒否したらどうしよう? 怒ったらどうしよう?
辛い思いをさせたらどうしよう?ホームで迷惑をかけたらどうしよう?
という思いが渦巻いていました。
その渦巻きが私の決断を鈍らせ、遅らせていたのです。
ショートステイ利用の決断ををずるずると引き延ばし、
そしてそれは、私にも母にもいい結果をもたらしてはいなかった。
ケアマネージャーさんはそれを見抜いていたのです。
ショートステイから帰った直後の母は、とてもすっきりとしていて、
自分から台所に立って夕食の支度を始めることもあります。
(翌日には元の愚図りん坊に戻りますが)
私は、母がいない時間に友人と食事に出かけたり、妹と映画を見に行ったりと
自分のためだけの時間を楽しんでいます。
まだ始まったばかりですが、このサイクルを経験することで、
今まで詰まっていた栓がぽん! と抜けたような感覚を私は味わいました。
「あ、私も楽しんでいいんだ。
私も幸せになっていいんだ」
ミカス、開眼!
というわけで、2017年、私は幸せになろうと思っています。
大げさなものではありませんが、小さな楽しみを手に入れるために、
心を少し解放しようと思います。
さぁ、皆さんのNew Year’s resolutionは何ですか?
結局、自分のあしたは自分が作る。
あしたのために、幸せなあしたのために、打つべし!
そんなばたばたの年末も、仕方がないからおせちを作ってみましたが、
煮しめの売れないこと売れないこと。
あーあ。
結局、元旦の夜からミカス食堂は通常営業に。
しゅうまいを蒸してみましたよ。
『しゅうまい』
- たまねぎをみじをみじん切りにして、片栗粉をまぶしておく。
片栗粉はたまねぎから水が出るのを止めるためにまぶします。
少し大きめに刻むと、ざくざくとした食感がたのしめます。 - 豚ひき肉に、塩、こしょう、鶏がらスープの素(顆粒)、1のたまねぎを加え、よく混ぜます。
ちょっと贅沢できる時は、缶詰の帆立の水煮を加えると美味しいんだなぁ。 - 2に片栗粉を加えて混ぜます。
ここでの片栗粉は、あん(しゅうまいの中身)にぷりぷり感を付けるため。
たまねぎにまぶされている片栗粉とのバランスを見ながら、お好みで量を調節してください。 - さぁ、しゅうまいの皮であんを包みましょう。
左の掌に皮を乗せ、その中央にあんを乗せます。
右手で皮の四隅をつまむように持ち上げて、少し釣り上げたところで
すかさず左手をずいずいずっころばし状態にして、その上に皮&あんを乗せます。
優しく握るようにして、しゅうまいの形を作ります。
わかるかなぁ?
とにかく、どんなやり方であれ、しゅうまいの形になっていればOK。
結果オーライですわ。 - 蒸し器上段にオーブンペーパーを敷き込み、しゅうまいを並べます。
- 下段に水を入れて加熱します。
この時、鍋ぶたから水滴が落ちないように、ふたを大きな布巾で包みましょう。
このページの「金属の蒸し器を使う場合」を参考に。 - たっぷりの蒸がが出てきたら、鍋上段を乗せて蒸します。
- 時々楊枝などを刺して蒸し上がりをチェックしましょう。
あまり頻繁にふたを開けると蒸気が逃げちゃうのでご注意を。 - 濁った肉汁が出ないようなら蒸し上がり。熱いうちに辛子酢醤油で召し上がれ。
さぁ、今年も美味しいものをたくさん食べて、楽しい話をたくさんして、
一緒にしあわせになりましょうや。ミカスでした。
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つまみ
星野源がちょっと忙しそうなので、代わってワタクシがこの言葉を贈ります。
いまねえ
ミカスさん、今年もよろしくお願いします、
さっそくのシュウマイレシピ！
ギョーザはともかく、シューマイは家庭で作るという発想がない
アラ還いまねえでございます。
蒸かしたてほっかほっかのシュウマイ、贅沢だなあ。。
週末、家人の帰宅を待って作ってみます。
将軍様のショートステイライフ、落ち着いていそうで良かったです。
我が父はディサービスですが、
最初は嫌がっていたものの今は週2、結構楽しんでいるようです。
なにより顔色と表情が明るくなりまして、
こりゃ、案ずるより産むがやすし、あるいは可愛い子(親)には旅をさせろ、
なのかもしれないと思ったりも致します。
面白いものです、大人であっても子供に向けるのと同じように
こちらの不安や緊張が伝わってしまうのね。
子どもが幼稚園にあがったとき、何がうれしいって自分の時間が
（ほんの数時間であっても）わが手に戻った！というのが、
その時の解放感が、未だに忘れられません。
それが親との関係でも同じであって不思議はないと思います。
私の今年の「打つべし！」はなにかなあ。。
「可愛い皺をつくる」ってのはいかがでしょうか。
なにが可愛いシワなのかはともかく、「可愛い」ってつくと
なんとなく楽し気に聞こえます。
ミカス Post author
つまみさん
ありがとうございます。
月亭のご紋入り幸せ許可証があれば怖いものなし!
堂々と幸せになります。
なんか、ステージの真ん中にマそっとマイクをおいて静かに去っていくかのようだな、私。
ミカス Post author
いまねぇさん
こちらこそ、今年もよろしくお願いいたします。
確かにしゅうまいって家ではあまり作りませんよね。
なぜだろう? 私の場合は、蒸し器を出すのが面倒だから。
でも、割と簡単で美味しいですよ。お試しあれ。
お父様、楽しんでいらっしゃるようで良かったですね。
こちらの不安が伝わる・・・耳が痛いです。
我が家なんてまさにそうだろうと思います。
私がまだどんと構えることができていないから、母も不安になって愚図るのかもしれません。
案ずるより産むがやすしか。
心がけます。
「可愛い皺を作る」
なんて愛らしい「打つべし!」でしょう。
そう考えることができるいまねぇさんなら、皺に限らずいろいろなものが可愛く可愛く育って(?)いきますよ。
モリミー
私の両親、夫の父は、７０歳より若く亡くなってしまったので、認知症ではありませんでした。夫の母は完璧認知症でしたが、妹さんが施設に入れてくれたので、私は認知症の親をお世話したことはありません。
私の友達は介護世代で、双方が、自立していた時には見なくて済んでいた、親との人間関係を改めて考えているようです。娘にとって母との距離はデリケートです。なんの葛藤もなく、母のことを好きと言える方は、幸せな方と思います。
夫の叔母８９才が、中程度の認知症です。週４日デイに行き、２日ヘルパーさんに来てもらって、一人暮らしをしています。ケアマネさんに、経済的なことが怪しくなってきた。入院などあった時の連絡先になって欲しいと言われ、結婚歴のない叔母と関わるようになりました。
夫と叔母を訪ねると、人恋しいのか、同じ話がグルグルとまわり、どう相槌を打ったらいいのか分からず１５分で疲労困ぱい（笑）
夫はそれが分かっているのか、近寄って来ないいし。
今年の目標は 昨年末で、仕事を辞めた私と、今年三月で、退職する夫。夫源病にならずに、夫と穏やかな毎日を過ごすことです。
自分が幸せでいないと、人に優しくなれないと私は思っています。
ミカスさんの、お料理楽しみにしています。
幸せな一年を(*^_^*)
ミカス Post author
モリミーさん
ご主人の叔母様のお相手そしてお世話、大変ですね。
頭ではわかっていても、何度も何度も同じ話が繰り返されるとこちらの神経もまいってしまいますよね。
よくわかります。
実は、私にも80代の結婚歴のない伯母がいます。
家が遠いため私は電話で話をするくらいですが、他の従妹たちが時折様子を見に行ったり、病院への付き添いをしてくれています。
娘と母というのは親子でありながらも簡単ではない関係ですね。
何の葛藤もなく母親を好きと言える人は幸せ・・・本当にそう思います。
もう少し距離を置くことができたら、もっと優しくなれるのになぁとつくづく思います。
先日、友人と3人で集まったのですが、あれこれ話しているうちにそれぞれに母親との葛藤を抱えていることがわかりました。
この葛藤を完全に解決するのはおそらくは無理。
だとしたら、どうやってごまかしていくか、なのかもしれません。
いつも読んでくださってありがとうございます。
モリミーさんもご主人と穏やかで幸せな毎日を。