50を過ぎた自分を磨く:豆苗の胡麻和え
調剤薬局のカウンターで、薬剤師さんに聞かれました。
「この薬を飲んで、空腹感が生じることはありませんか?」
えーっと…
私、常時お腹が空いているのですが、これは薬のせいなのでしょうか?
9月の頭にこんな記事を書きました。1年ちょっと前から始めたダイエットについてです。
先日、この記事にコメントをいただきました。
「9月以降の進展もお聞かせください」
何?ミカスダイエットのその後を聞きたいとな?
では、お話ししましょう。
9月以降の進展…正直あまりありません。
マイナス1キロほどでしょうか。
私の身長に対する理想体重まではあと2キロほど減らしたいところなのですが、好事魔多し。
チベタンマスティフからロットワイラーへ変化したことに調子に乗った私、この2か月ほど気が緩みました。 自分の体がなんとなくわかるようになってきたものだから、ほんの少しくらいダイエット道から逸れてしまってもその限度はちゃんとわかっていると高を括り、すぐに引き返せるよと、思うようになってしまっていたのです。 ダイエットを始めた当初と比べると、確実に食事制限が甘くなってしまいました。
幸い、体重だけでなく血糖値も(薬は飲んでいますが)ほぼ基準値に納まっています。もちろん喜ぶべきことなのですが、これもまた私を油断させるのに十分な理由の一つになります。「ほぼ基準値なら、ちょっとくらいはいいんじゃない?」と、甘いものに手が伸びる。
体重コントロールのためにも、血糖値コントロールのためにも、私のダイエットは、今が正念場なのだと思います。
10キロ減らすことよりも、10キロ減ったところから1キロも後戻りしないことの方が、よっぽど難しい。
まだ私が30代くらいだった頃に見たCMが、いまだに頭から離れません。
化粧品のCMで、たしか出演していたのは萬田久子さんだったと思います。
水、もしくは空にふわふわと浮くように漂う彼女がこう言います。
「50歳を超えたら、ライバルはぐんと減る」
強烈な言葉です。
50歳を過ぎると自分の手入れを怠りがちになる人は多い。
だからこそ、50歳を過ぎた自分を磨きなさい。
そうすれば、あなたは、美しい50代を、60代を、70代を生きられる。
そんな意味が込められているのだと、30代の私は解釈しました。
そして実際に50歳を過ぎてみたら、「ライバルは減る」どころか、キレイな50代、60代はざらにいて、何の磨きもかけないままにだらだらと暮らしてきた私など到底敵いそうにもない。
もうおばちゃんだもん、体重を減らそうなんて、病気でもなければやりはしないわ。美味しいものを我慢して、今から痩せたところで何になるの。血糖値がぎりぎりに落ち着いたら、また食べてやる。お医者様から懇々とダイエットの必要性を説かれた時にはそう考えてました。
でも、実際に体重が減って、体のサイズが変わって、以前よりもお洒落の幅が広がってきたら、そんな気持ちが変わってきました。
着られる服があるということが楽しくてたまらなくなってきたのです。
萬田久子が私の耳元でささやきました。
「若いころは太っていてお洒落もできなかったけど、50歳を過ぎた今からでもまだそれを楽しめるのなら、少し頑張ってみたらどう?」
そうだなあ。太ったまま一生を終わると思っていたところで、思いがけずこんな楽しさを味わえたのだから、もう少し頑張ってみようか。
常にうっすらと空いているお腹は、薬のせいだろうと私のせいだろうと、少し我慢です。その代わりと言っては何ですが、食べるなら美味しいものを食べたい。量ではなくて味で満足、です。
とはいえ、今の私には豆苗という縛りがあります。何しろ前回、年末緊急企画『豆苗の正解』を始めてしまいましたからね。
ビタミンA、C、K、葉酸などが豊富な豆苗を、美味しく、健康的に食べることができる一品を考えなくちゃ。
というわけで、今日の一品は『豆苗としめじの胡麻和え』。
「困った時は胡麻で和えろ」ということわざ(ウソ)に従って、作ってみました。
『豆苗としめじの胡麻和え』
- 豆苗は、根を切り落とし、たっぷりのお湯で3分ほど茹でます。
繊維質で固いようなら、もう少し長めに茹でてください。でも、茹で過ぎないよう注意。 - 1の豆苗を3センチほどに切り、水気を絞ります。絞った後、ペーパータオルの上に広げ、上からもペーパータオルをのせて挟むようにすると水が切れやすいです。
- しめじもさっと茹で、水分をしっかり切ります。
- 油揚げを縦半分に切り、それを横にして3~5ミリ幅に切ります。
- 4の油揚げをカリッとするまでフライパンで乾煎りします。
- 白ごまをすり鉢で擦ります。和え衣として具材に絡みやすくなるように、しっかりと擦ってください。
- 6に、砂糖と白だしを加えます。分量は味を見ながら調節しますが、豆苗としめじを混ぜ合わせると味が薄くなるので、和え衣自体の味は少し濃い目にすることをおススメします。
- 7の和え衣に、豆苗、しめじ、油揚げを加えてしっかり混ぜ合わせたら出来上がりです。
ちなみに、最も太っていた2014年8月の私の体重は68.4キロでした。ついに70キロに到達してしまうのかとびくびくしながらも暴食が止められずにいました。
今から約1年前の12月末は64.3キロ。この頃、いつもは穏やかなかかりつけ医から「あなたは糖尿病なんですよ?わかってますか?!」と強く言われて食事制限を始めました。
今朝(12月9日)の体重は54.2キロ。先週55キロ台に後戻りしてしまったものをなんとか引き戻しました。目指すは52キロ台ですが、この2キロが一番難しい気がします。
ミカスでした。
Jane
ミカスさん、リクエストにお答えくださいましてありがとうございました。
どうもやけくそになっていました私。思い当たることありありです。
ミカス Post author
Janeさん
私も「やけくそ期」が頻発しますよ。
それをかろうじて乗り越えることができる(乗り越えられない時もある)のは、病気だからですかね。
病気じゃなければ、今頃何も変わらずに食べまくってます。
そうか、私、病気なんだよなあ。(今さら)
kokomo
ミカスさんの9月頭のダイエット記事の直後、数年ぶりにパーソナルトレーニングをお願いしました。トレーナーさんは以前と同じ方だったのですが、私の姿を見るなり、「kokomoさん、5kg痩せて」。言い訳しようとする私を遮って、超ナイスバディのトレーナーさんは「いいから5kg痩せて」。「1か月1kgペースで減らせば無理ないでしょ?5か月後に5kg減よ。」ということで、今頃は3kg減っているはずが、体重全く変わっていません!
50代になると体重を減らすのがもっと大変になるから、と言われていたのですが、まさに。前はちょっと食事の量を調整すればなんとかなったのですが、いまはびくともしません。おまけに、今の私の唯一の楽しみは食べることといっても良いくらい、全く他に楽しみがない状態。神様、これくらい許してよーと言いたいけれど、それで体重が減るはずもなく。
ミカスさん、病気の件があるとはいえ、すごいです。
ミカスさんと久子の言葉を胸に、私ももう一度仕切り直ししてみようかな。
ミカス Post author
kokomoさん
パーソナルトレーナーですか。
いいですね!
見よう見まねで筋トレをしてみても、正しくできているのかがわからず、効果のほどもわからないままになんとなく終わってしまうことばかり。マンツーマンできちんと教えてもらいたいです。
トレーナーさんにびしびし鍛えてもらいつつ、ちょっとだけ食事を制限して、頑張ってください。
久子も応援してますよ!