Posted on 2022年12月20日 by ミカス

焦る心、動かぬ体:豚汁

12月になった途端、テレビの中ではどいつもこいつも「年末ですね。皆さん大掃除は…」と言い出す。
ええ、どいつもこいつもですよ、まったく!
「大掃除?それは食べられるのですか?」くらいのレベルで年末の厄介ごとをスルーしてしまいたい(いや、ほぼ毎年スルーしている)私は、そのフレーズを耳にするたびに心の中で「放っておいてくれ!」と悪態をついています。やらないよ。やらないけどね、こんな怠惰な人間だって多少の引け目を感じてはいるのです。だから、そんなに明るく、そんなに真っすぐに「皆さん大掃除はどうされてます?」なんて聞かないで欲しい。こちとら「やらねーよ！」と堂々と言い切るほどの勇気はないのですから。

先日、リモートレッスンを受けて下さっている生徒さんと自分たちの怠惰さについて話をしました。
「あれをやらなきゃ、これをやらなきゃ、と思いながらも先送りにしてしまうんです。時間が無いわけではないんです。いや、たっぷりあるんですよ。でも、ついついテレビを見たりゴロゴロとしてしまうんです」
「私もです!で、『9時半になったら動こう』なんて言って、『あ、5分過ぎちゃった。じゃあ45分まで』なんて」
「私たちがダラダラしてきた時間をぎゅっとまとめたらかなりの時間になりますよね。英語の問題集が何冊も解けちゃうなぁ」
「わかります。私も無駄にした時間を使えばかなりの勉強が出来ると思います。宅建の資格くらいは取れるんじゃないかしら」
「それだけの時間を私たちは無駄にしてしまったんですね」
「ええ…」
「来年は真面目に生きましょう!」
「共に頑張りましょう!」

真面目な方が見たら「怠け者が2人(Aさん、ごめんなさい!)、何をくだらない話をしているんだ」と思うのでしょうね。わかります。でもね、あなたたちが簡単にこなしてしまうことも、テレビの中からの「大掃除は…」の問いかけに焦る心と鉛のように重く動かない体を持て余す私たちにとってはなかなか高いハードルなのです。
そして、多分私たちは、来年もまた頑張れないままにダラダラと過ごすのです。(一緒にしてしまってごめんなさい、Aさん!)

とはいえ、多少はすっきりした気持ちで新年を迎えたいのはこんな私でも皆さんと同じ。仕事や諸々の合間を縫い、寝転ぶ時間を少し削って、部屋の整理整頓や窓ふきぐらいはしようと思っています。手抜きの私も、もっと本格的な大掃除をされる方も、年末は手の込んだ料理を作る時間が取りにくいですよね。そこで、大きな鍋で煮込んじゃえばOKといった感じの大鍋料理はいかがでしょうか。今日ご紹介するのは『豚汁』です。米麹を加えてコクを出すのがポイントです。

豚汁

• 人参、大根、ごぼう、椎茸、里芋、ねぎをそれぞれお好みの形・大きさにカットして下さい。
  私は、生協で売っている冷凍の汁物用野菜を使って時々楽してしまいます。
• 豆腐はやや大きめ、2～3センチ角に切っておきます。
• 鍋にごま油を引いて温め、豚肉を炒めます。
• 人参、大根、ごぼう、椎茸、里芋を鍋に加えて混ぜ合わせ、油がなじんだらだし汁を加えます。
• 蓋をしてしばらく煮込みます。時々蓋を取ってあくをすくって下さい。
  また、里芋が煮溶けてしまわないよう注意!柔らかくなったら鍋から取り出しておくといいですよ。
• 具材に火が通ったら火を弱め、豆腐、ねぎ、米麴を加えてさらに煮ます。
• ねぎが柔らかくなったら味噌を加えて、ひと煮立ちしたら出来上がりです。
  
  ※ちなみに、私が使っている米麹はこちら
  

皆さんは大掃除しますか?
寒い毎日が続きます。開け放した窓からの冷たい空気で風邪をひいたり、かがんだ状態での作業で腰を痛めたりすることのないよう気を付けて下さいね。

ミカスでした。

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