少しずつ変えてもいいのかもしれない:かぶのスープ煮
あっという間に新しい年がやってきました。
2023年もオバフォーとミカ料をよろしくお願いします。
さて、年末にプチ断捨離をしました。
両親の衣類の一切合切を処分したのです。
父も母も、今はほぼ決まった数の衣類で事足りています。よしんばそれでは足りなくなったとしても、昔の衣類のほとんどは介護が必要になった2人には合いません。そこで思い切って全てを処分することにしました。
母のクロゼットからは、一緒に買い物に行って買った衣類があれこれと出てきました。「ああ、これはあの店で買ったんだっけ」「母はこれ気に入っていたなあ」と、ほとんどが私の記憶にも残っているものでした。
また、父のクロゼットから出てきたのは、もう20数年も前に退職した会社の制服(作業着)。胸元に名前が刺しゅうされた夏物と冬物の作業着が、きれいに畳まれてクリーニングの袋に入っていました。捨てずに持っていたのだな。認知症が始まってしまった今はもう覚えていないだろうけど、退職した直後は捨てられなかったんだな。
実は、そんなふうに2人の思いをはらんでいるかのような衣類を捨てるのには抵抗があって、「もう着ないだろうな」と思った日から何年も手を付けられずにいました。それなのに、今回なぜかふっと力が抜けたというか、私の気持ちを縛っていた紐がするっと解けたように「手放そう」と思ったのです。理由はまったくわかりません。
空になったクロゼットに、部屋に置いてあった小さな家具をしまいました。すると、思いがけずちょっとしたスペースができたので、そこに置くための机を注文しました。窓に向かったその場所に机を置いて、新しい年はそこで仕事や勉強をしよう。
両親が作った家を、そろそろ私が自分の居心地のいい場所へ変え始めてもいいのかもしれないなあと2022年の終わりにしみじみと考えました。
私の2023年は、変えたら風通しが良くなりそうな事物を少しずつ変えていく年になるかもしれません。
さて、年末年始、皆さんはどう過ごしましたか。
忙しかった人、いつもよりも静かに過ごした人、沢山食べた人、沢山動いた人。いずれにしても、年末年始の特別な空気から少しずつ元のリズムに戻したいものですね。というわけで、2023年第一弾は、温かくてお腹に優しい『かぶのスープ煮』です。
かぶのスープ煮
- かぶは茎の部分を切り落とし、皮をむいて4等分のくし切りにします。
- ベーコンは1センチ幅に切ります。
- 鍋にオリーブ油を引いて火にかけ、ベーコンを炒めます。
- 鍋に、水(全体の1/3程)、チキンスープの素、かぶを加えて加熱します。
- かぶに火が通ったら牛乳を加え、塩で味を整えたら出来上がりです。
器に盛って黒胡椒を振ってください。
さあ、新しい1年も既に10日が過ぎました。
あなたの一年はどんなものになりそうですか?
ミカスでした。
アメちゃん
ミカスさん。
潔く決断したのですね。
ふと「手放そう」と思えたの、良かったですね。
この春、一人暮らしをしてた母が施設に入所することになり
(訳あって地元ではなく長男のいる東京の…)
ひとまず実家が空き家になります。
誰かに貸すなり売るなりになっても、遠い将来私が住むとしても
片付けが必要なのですが
父と母の長ーーい歴史の詰まった物がたんまり。
もうここに居ない両親の面影が、そこここに残る家で片付けるのは
つらいだろうなぁ・・と今からしんみりしています。
いつかミカスさんの作るかぶらのスープ煮をご馳走になりながら(笑)
色々おしゃべりしたいです。
今年もよろしくお願いしまーす!
ことぶ
親の服を捨てにくい気持ち、とてもわかります。
私は一昨年の冬に母の服をごっそり捨てました。それまでは、着ないとわかっていても捨てられなかったです。
でも「思い出の品はいつかゴミになる」と何かで読んで一念発起。兄と二人で処分しました。
そして実家をリフォーム。
将来、独身の兄が住む予定です。
そんな兄の為に毎週、窓を開けに行ってます。
ミカス Post author
アメちゃんさん
ご実家の片付けになかなか取り掛かれない気持ち、よくわかります。
今回両親のものを処分したのも、数年前、思い出のある伯母の家を片付けた時も
なんとも言えず切ない気持ちになりました。
アメちゃんさんもいつか決断をしなければならない時が来るのですね。
その時は、何か温かいものを作ります。それを食べながら一緒におしゃべりしましょう。
今年もよろしくお願いします。
ミカス Post author
ことぶさん
ことぶさんもやはり捨てられませんでしたか。
意を決するまでは時間がかかりますよね。
「思い出の品はいつかゴミになる」名言です。思い出をゴミにしたくはないですよね。
だったら思いきらないといけません。
リフォーム後のご実家でお兄さん楽しく暮らして頂きたいです。