ま、いっか :たけのこの豚肉巻き
「ま、いっか(いいか)」
これが私の口癖です。
今日やった方がいいに決まっているけれど、まだ時間もあるし、明日でも「ま、いっか」
これをもうひとつ食べたらちょっと食べ過ぎな気がするけど、これ美味しいしなあ、「ま、いっか」
でも、一番多いのが
「ああ、ここ行ってみたいな。ああ、これやってみたいな。でも…ま、いっか」
そう、諦めの「ま、いっか」です。
元来私は、臆病で、気にしいで、ビビりです。
だから、新しい事に挑戦したり、新しい場所に行くことがちょっと苦手。自分が何にビビって、何を気にするのかはわからないけど、とにかくしり込みしてしまうのです。そして、「お金がないから」「忙しいから」「私なんてその場にそぐわないだろうし」「お父さんはどうするのさ」と、”やらない言い訳”を並べ立てて呟くのです。
「ま、いっか」
本当にダサいなと思います。
いや、ダサいってもう死語だと思うけど(死語自体が死語か?)、でもこんな私の格好悪さを表すにはなんだかぴったりのような気がして。
やりたいこともできない自分の臆病さをそれ以外の何かのせいにして、まるで大したこともないように「ま、いっか」と呟いて平気なふりをする私をダサいと呼ばずして何と呼ぶのか。
ところが最近、そんな私の「ま、いっか」にがっつりと蓋をするような言葉を友達からかけられました。
「ミカスちゃん、自分の健康寿命を考えたことある?」
健康寿命?
健康寿命とは「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」(e-ヘルスネットより)
もう少しわかり易い生成AIの言葉を借りると「健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。2000年に世界保健機関(WHO)が提唱した指標で、平均寿命から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間のことを指します」だそうです。
日本人女性の平均健康寿命は75.38歳。つまり、私が健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間はあと約17年しかないのです。しかも、いくら平均が75.38歳とはいえ、その数字がそのまま私が健康に人生の色々を楽しめる年数を表しているわけではありません。となると、私が私の人生を楽しめるのはあと15年。いや、もっと短いのかも。
こりゃあ、「ま、いっか」なんて言ってる場合じゃねえぞ!
はい「ま、いっか」封印!!
もちろん、持って生まれた気質はなかなか変えられるものではありません。魅力的なイベントや素敵な場所に心惹かれる度に、おなかの下の方でビビり虫が疼きます。「私が行ったところで」「お金が」「時間を作れる?」という考えが頭の中を巡ります。そして「ま、いっ…」と言いかけた瞬間、その言葉を飲み込んで、その代わりに大きな声で言うようにしました。
「あと15年!」
さて、久しぶりに料理の紹介です。今日の一品は『たけのこの豚肉巻き』です。たけのこと豚肉は相性抜群。ただ一緒に炒めるだけとても美味しくなりますが、大きめにカットしたたけのこに豚バラ肉を巻きつけて焼くことで、たけのこのザクザクとした食感をより楽しむことができます。
たけのこの豚肉巻き
- 水煮たけのこはさっと洗って水気を切り、縦1/8くらい(食べやすい太さ)に切ります。
- 醤油、酒、みりんを合わせておきます。甘い味付けが好きな方は砂糖を少々足してください。
- たけのこに豚バラ肉を巻きつけ、片栗粉を軽く振ります。
- フライパンに油を引いて熱します。
- フライパンが温まったら中火にして、巻き終わりを下にして肉巻きたけのこを並べ、中火で焼きます。
少しずつ転がしながら全体に火が通るように焼きましょう。 - 豚肉に完全に火が通ったら火を少々弱くして(焦げ付くので)、合わせ調味料を加えます。
水気がなくなり、たれが絡んだ状態になったら出来上がりです。
というわけで、「あと15年プロジェクト」の第一弾として、東京ドームでコールドプレイのライブに行ってきました。文句なしに最高でした。ビールを飲みほしたお酒好きが「この一杯のために生きている!」と言うように、ああ私はこの時間のために生きてきた!と叫びたくなるほどに。オープニングアクトのYOASOBIもかっこよかった。
健康寿命をあと5年伸ばそうと心に固く誓った次第です。
ミカスでした。
Jane
追加コメントです。
「怠ける」と「休む」の違いを考えてみました。単に同じことを言うのに「休む」の方がポジティブに聞こえるってこともあるし、病気であれば堂々と「休む」と言える。「リフレッシュ」というと、そこに何か普段しない行動に出るという意味が加わる。億劫だがやってみれば効果大。よく休暇でビーチに行って、寝そべって本読んだり昼寝したりしてる図がリフレッシュの典型イメージでありますよね。昼寝や本読むなら家でした方が快適じゃん?と思ってたけど、あれは疲れたからって家でただダラダラ過ごすだけでは得られない「何かした」達成感を感じるのに必要なのかもなー。
健康寿命?考えますよ。まだ動ける最後のステージにきてるんですね。
だけど億劫さから「ま、いっか」と呟く以前の問題で、私の場合、心惹かれていきたいと思うイベントや場所自体が減りつつあります。
掃除に取り掛かる前に、くだらないことをグタグタ書いてしまいました。さて。
ミカス Post author
Janeさん
そうなんです、Janeさん。まだ動ける最後のステージにいます、私。時々、「ああ、私の人生が終わるまであとわずかなんだな」としみじみ考えることがあります。やりたいことの半分も出来ず、行きたい場所の半分にも行けず終わることは確実です。まぁ、大半の人がそうなのでしょうけれどね。でも、私はこれまで、情けない言い訳を並べては(多くの場合は自分以外のだれかのせいにして)「出来るわけがない」と色々なことを放棄してきました。そしてそれが元気だった頃の母にそっくりだと気付いた瞬間に、絶対に彼女と同じ轍は踏むまいと心に決めました。やりたいこと・行きたい場所は私もさほど多くはありません。多くないからこそ残り少ない時間の中で叶えることができるような気がします。