父と暮らせば:スイートロンガニーサ丼
在宅デトックスをお休みさせて頂いてしばらく経ちます。
ご参加下さった皆さん、参加してみようかなと思って下さっていた皆さん、その後、皆さんの介護生活に変化はありましたか?黒い気持ちを吐き出せていますか?
私?
私の介護生活は目まぐるしく変化しています。だけど、この淀んだ気持ちを上手く吐き出せずに地団駄を踏む毎日です。
母がグループホームに入所してほっとしたのも束の間、今度は父が認知症を発症して自宅での介護が始まりました。母ほど感情の爆発(俗に言う不穏)がないため、父との暮らしはさほど面倒ではないと踏んだ私でしたが、どうやらそれは甘かったようです。
父は生活するためのスキルをするすると失い始めました。ええ、文字通りするするという速さで。
認知症なのだから普通に考えれば当たり前のこと。でも、ついこの間まで普通に出来ていたことがいきなりできなくなってしまう。頓珍漢なやり方をして見せて、こちらは「えっ?これができないの?からかっているんでしょ?」と驚いてしまうのです。
着替えが出来なくなりました。少し前までは着る順番にセットした洋服を置いておけば時間をかけても自分で着替えることができました。でも今は、放っておくと履いたままのリハパンの上に新しいリハパンを履き、今脱いだパジャマをまた着ます。着替える間中隣にいて、次はこれ、はいそれを脱いで、と指示しなければなりません。
トイレの失敗も増えました。尾籠な話で申し訳ありませんが、トイレを汚すことが頻繁になり、それを掃除することのストレス、情けなさは言いようもなく大きい。もちろん、父も大きなストレスと情けなさを抱えているのでしょうけど。
夜中に「おはよう!」と起きてきたり、歯を磨くという行為自体を忘れてしまう父。
数分前の出来事を忘れて、「私は聞いてない!私だけ仲間外れにして!」と怒り狂った母。
同じアルツハイマーです。それでもこんなに違うものかと思います。
母の介護では神経がボロボロになりましたが、父の介護では時間がどんどん奪われていく。
父との暮らしがあとどれくらい続くのか。私の体力気力はあとどれくらいもつのか。全く見当がつきません。親だから、子供だから、介護するのは当たり前のことなのだとしたら、このままただ疲弊してしまうようなことが無いように私はもっとちゃんと作戦を考えなければと思います。
それにしても、介護って何度やっても慣れるものではないのですね。
面倒くせーや!
さて、今日はいつものレシピ紹介からちょっと視点を変えて。
ロンガニーサというソーセージをご存じですか?フィリピン風のソーセージで、コストコなどで手に入ります。コストコで売られているものにはスイートロンガニーサとホットロンガニーサがありますが、辛いものが苦手な私はスイートを買います。
色々な食べ方ができますが、ネットに目玉焼きと一緒に食べると美味しいという書き込みが散見されたので、こんなふうにしてみました。
スイートロンガニーサ丼
- 冷凍のロンガニーサを解凍します。割と早めに解凍できますが、朝ごはんに食べる時などは寝る前に必要な分を冷凍庫から冷蔵庫に移しておけば便利です。
- 解凍されたロンガニーサを茹でます。10~15分、ぱんぱんに膨らむまで茹でてください。ロンガニーサは生ソーセージです。しっかりと火が通るよう、十分に加熱して下さいね。
- 茹でたロンガニーサの水分をペーパータオルなどでふき取って、油をひいて温めたフライパンで炒めます。スイートロンガニーサは糖分があるので焦げやすいです。目を離さずに菜箸などで転がしながら焼き目がつくまで炒めましょう。
- 炒め終わったら1/3くらいにカットして、皿に盛りつけたご飯の上に目玉焼きと一緒に盛り付けます。目玉焼きにはお好きな調味料を振って。私は醤油が好きです。塩炒め煮した空心菜などを乗せても美味しいですよ。写真はコストコで買ったマッシュポテトが乗っています。
※Amazonでもロンガニーサ買えますが、コストコよりもずっとお高いです。
ああ、そろそろ在宅デトックスのように皆さんとお話がしたいなぁ。とりあえず、来月あたりZoomで忘年会というのもいいかもしれませんね。開催することになったらまたお知らせします。
ミカスでした。
Naomi
ミカスさん、こんにちは。
私も田舎じゃ手に入らない食材、通販で買ってみようかな。食事も気分転換に良いですもんね。
>> 母の介護では神経がボロボロになりましたが、父の介護では時間がどんどん奪われていく。
とても良く分かります。何につけても時間の見積もりが出来ない。自分の時計のスピードを親に合わせなければならないしんどさ。
時間との戦い、且つ、自分の感情を押し殺して、自らの老いを悲観してるであろう親をなんとか傷つけずに動かすというミッション。これも何れはメンタルがやられていくんじゃないかと怖いです。
ウチなんかまだ認知症は酷くないのに二人がかりでも大変だもん。ワンオペの介護、本当に大変ですよね。
「デイに送り出すまでの戦いで禿げそう」は、どなたかのSNSの言葉で、まさに万人の介護者の朝を表してると思いましたけど、何とかして自分のメンタルヘルスを保持したいもんです。
ミカス Post author
Naomiさん
返信がおそくなってしまい申し訳ありません。
「デイに送り出すまでの闘いで禿げそう」わかるー!!
送り出した後はもぬけの殻。「このまま一旦休ませてくれねーか?」と思いますもの。
でも、介護の大変さに己の人生を引きずられたくはないんですよね。引きずられているうちに気付いたら自分が高齢者になってしまうのが怖い。
Naomiさん宅のあたりにコストコは無かったでしたっけ?
ロンガニーサにはスイートとホットがあるのですが、ホットも辛すぎなくて美味しいそうですよ。