終の棲家クエスト・終 : さんまの巻き巻きフライ
母が無事特養へ引っ越しをして、私の気持ちも少し落ち着きました。もちろん、特養へ移ったからといってこれで何も問題が起きないとは言い切れないし、うちには要介護3の父がいる。
母の終の棲家クエストは終わったものの、私の「介護を巡るクエスト」はまだまだ続きます。
前回もちらっと触れましたが、今回は私たちが選ばなかった選択肢、介護医療院について少しお話しようと思います。
介護医療院とは
『介護医療院は、要介護高齢者の長期療養・生活のための施設です。
要介護者であって、主として長期にわたり療養が必要である者に対し、
施設サービス計画に基づいて、療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護および機能訓練
その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設です。』
※厚生労働省 介護医療院公式サイトより (興味のある方はぜひサイトをご覧下さい。)
また、同じサイトには
『要介護者に対し、「長期療養のための医療」と「日常生活上の世話(介護)」を一体的に提供する
施設です』ともあります。
私たちが見学・申し込みをした介護医療院は大きな内科病院の敷地内にあるものでした。
最近建てられたばかりのようで、外観も広々としたロビーもとても清潔でほどほどにお洒落なつくりです。「ほぉ、きれいだねぇ」と、ちょっとわくわくしながら建物に足を踏み入れた私たち。これまた小ぎれいなミーテングルームで担当の方から説明を受けた後、建物内を案内していただきました。
新しい建物の中はとても明るく清潔で、スタッフの詰め所を中心にして三方向に真っすぐ廊下が伸びています。その廊下沿いに、4人部屋、2人部屋、個室が並んでいますが、ちらっと中を覗いてみると、個室ではない部屋は全てのベッドの周りにカーテンが引かれていました。
ああ、これは病室だ。
廊下の突き当りに談話室のような広いスペースがあって、大きな窓から明るい日が差し込んでいました。田舎の緑がまぶしいほどの眺めに、妹がスタッフの方に「車椅子で動ける方は時々ここに連れてきてもらって景色を眺めたりできるのですか?」と聞きました。若いスタッフさんは、「いえ、それは…」と口ごもるように言葉を濁しました。
そういえば、1階のリハビリ室とされる部屋の前を通った時にも「ここはリハビリ室ですが、実際の使用はあまり…」と言い淀んでいたっけ。まるで「これじゃいけないと思う」というような小さな不満が表れたような口調で。
胃ろうがあって、時に吸引が必要な母。特養を選ぶ時にもそれが大きなネックとなっていました。
介護医療院ならば、胃ろうも吸引も、そしてそのほかの医療的な問題についても心配することはない。母がより安全に過ごせることを考えるならここがその場所だと思いました。
でも、そこで私たちは、「看護される病人」として生きることと「介護されながら暮らす人」として生きることのどちらが母にとっていいのかを考えました。
いや、実際には母の意見を聞くことはできないのだから、結局私と妹にとってどちらが安心で自己満足がいくのかを考えたのです。(意思表示が難しくなった人の介護は、結局介護する人の気持ちを満たすことを繰り返しながら進みます)
前回『私たちは母のことを「寝たきりのままさして大きな回復もみられないであろう人」と決めつけていたのかもしれません。』と言いましたが、それも噓ではなく、でも、その一方で私たちは母にもう少しの間「介護されながら暮らす人」であって欲しいとも思っていたのです。
なので、その見学をした上で、私たちは母に特養で暮らしてもらおうと決めました。
もちろん、その方の体の状態によっては、介護医療院は入所する人にとってもその家族にとっても安心して過ごせる場所です。私たちが見学をしている時も、沢山のスタッフがそれぞれの部屋で入所者さんのケアをされていました。ここまで手厚くしていただけるのなら、医療的なケアが必要な人は安全に過ごすことができるだろうと感じました。見学をすることでそれを知ることができて本当に良かったと思います。終の棲家とは言ったものの、母のこれからの変化によってはまた次の場所を探さなければならないかもしれません。介護医療院という存在を知ったこと、それがどんな場所なのか実際に見学できたことは、私たちのこれからにとってとてもいいことでした。
さて、今日ご紹介する一品は『さんまの巻き巻きフライ』です。暑さはまだまだ続きそうな気配。つまり、台所の灼熱もまだまだ続くということ。なのに、時に無性に揚げ物をしたくなるのはなぜでしょう。コンロの前に立って、ぱちぱちと音を立てる油の中で少しずつきつね色に変わっていく揚げ物を眺めていると、なぜか無心になれます。だから、暑くても寒くても時々ふと揚げ物をしたくなるのかもしれません。
さんまの巻き巻きフライ
- さんまを三枚おろしにします。
と言っても上手にさばける方はあまり多くないかもしれませんね。私もさばけません。
というわけで、私は既にさばいて冷凍になっているものを使いました。 - 梅干しから種を取り除き、包丁で細かくたたきます。
- 梅肉とマヨネーズを混ぜ合わせます。
- まな板などの上にさんまの身の方を上にして並べ、梅肉マヨネーズをさんまに塗ります。
- さんまを頭の方からくるくると巻き、巻き終わりの当たりに爪楊枝を刺して止めます。
- 小麦粉、卵、水を混ぜ合わせてバッター液を作ります。
- バッター液、パン粉の順でさんまに衣をつけ、170℃の油で揚げます。
衣がきつね色になったら出来上がりです。ソース、ケチャップ、タルタルソースなどお好きなものをかけてどうぞ。
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