第87回 劇場版 名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)
四半世紀をこえるTV放送でお馴染みの名探偵コナンシリーズ。劇場版最新作が、満を持しての登場です。今回は人気キャラ灰原哀と黒ずくめの組織のお話というじゃあないですか。二者の関係に何らかの進展があるのでしょうか?(とぎれとぎれではあるけれど)長らく親しんできたので、感情移入する準備はできているぞ!
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もちろん時間が培った鑑賞眼抜きでも、名探偵コナンの映画は面白いです。
最初にコナンくんがこれまでの経緯と人物相関をざっくり紹介してくれる仕組み。なじみのある科学技術ネタを取り入れ、リアリティとイマジネーションが無理なくつながる現代劇。イーサン・ハントもかくやと思われるアクションがちりばめてあるスケールの大きな活劇。魅力的な登場人物のサイド・ストーリー。事件はまたたく間に広がりテンポよく回収して一段落するのだけれど、なお謎を残す通奏するストーリー。美しい画。印象的な言葉たち。これはエンタティメント映画として完璧なのでは?
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作中では相変わらず、コナンや哀ちゃんや少年探偵団は小学生で、阿笠博士はガジェット作りに勤しんでおり、蘭ねえちゃんは空手の達人で、その友人園子の実家は財閥で、毛利探偵は肝心な時に役立たずです。
しかし、変わらないように見えても度重なる事件を経て経験値は上がり、同志愛というのか互いを大切に想う気持ちは深まっています。それはコナンや哀だけではありません。
蘭も阿笠博士もためらわずスクランブル発進します。蘭にいたってはもはや守られるべき素人ではありません。園子は園子で心得たもので事情を察して子どもたちを保護する役を担い、毛利探偵もコナンの邪魔をしないようダメっぷりに磨きがかかっています。(この都合の良さがまた「名探偵コナン」の良いところ。笑)
黒ずくめの組織との濃厚接触にキリキリし、お約束のたたみかけるアクション・シーンにハラハラします。終盤からエンディングにかけての流れが、実にエモい!切なく爽やかなカタルシスを得て映画館をあとにしたのでした。
ネタバレ回避であっさり書いていますが、他の話題作を抑えてただいまのイチ推し!
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「名探偵コナン 黒鉄の魚影」公式サイトはこちら↓
https://www.conan-movie.jp
あらすじや声優さんたちのインタビューをぜひご覧ください!
なお「美しい鰭」は映画館でエンディングとともに聞くのがおすすめですが、そのような時間の無い方は、YouTubeの東宝MOVIEチャンネルにて「名探偵コナン X 美しい鰭」のスペシャルムービーをお楽しみください。
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その他映画館で見たアニメは…
☆CGの楽しさに目を細め、ゲームにまつわる小ネタに笑う「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」。楽しかったです!
☆2月に公開され、数は減っているものの、上映され続けているアニメーション映画「BLUE GIANT」。ライブシーンの音が圧巻でした。
ゆみる
SHOJIさんがお勧めなので
観にいってきました。
本当に面白かったです!
エンディングのスピッツの曲も
これまた良かった ~^ ^
帰り道で急に後ろから車輪の音が
聞こえたので「スケボー?」と
思ったくらいです(コロコロカートでした)
SHOJI Post author
ゆみるさん
「面白い」に一票をいただき、とっても嬉しいです。
「THE FIRST SLAM DUNK」とはまた別の、原作漫画&アニメーション映画の最高の到達点というと言い過ぎでしょうか。
「零の執行人」でも感じたことですが、いま派手なアクションシーンを楽しめるのは「劇場版名探偵コナン」だけかも。
(ごめんなさい。ハロウィンの花嫁はみてないの…)
ゆみるさんにスケボーの車輪音まで聞かせてしまうほど、江戸川コナンくんはカッコ良かったってことですね!