Posted on by ハラミ
いま読む 『蒼い時』
芸能ネタばかりでファッションから離れておりますが…。
昨年、書店でふと目について、まだ売っているのか〜と手にしてしまいました。
『蒼い時』山口百恵著、初めて読む。
大ファンというわけではなかったけれど、芸能界のトップに居た人ですから、
ドラマも映画も歌番組も見ていましたよ。
当時の中学生だった自分の印象では、残間里江子という人がインタビューして書き起こしたものだと思っていました。
読んでみると、名前入りの原稿用紙を大量にオーダーし、愛用の万年筆で百恵さんが書いたものだそう。
内容は真摯で現実的で、花も星も飛んでいない。芸能界のキラキラ皆無(笑)
演技や歌のことも本当に仕事として淡々と書かれている。
マスコミに対する不信感・嫌悪感がけっこう強く感じられたので、ここまで書くか〜という内容もありますが、たぶん間違って伝わるより自分で本当のところを書きたかったんだろうなって思いましたよ。
きっちりいろいろ言い切っているところに、21歳という若さが感じられてこの歳で読むと微笑ましく可愛い面もあります。
中学生はワイドショーもあまり見られないので、写真誌にツーショットを撮られたり実父がマスコミに出たり、週刊誌の記事の裁判に出廷して会見したとか、知らないことばかり。テレビで見る百恵ちゃんがすべて。
“仕事きっちり終わらせて早く恋人に会いたいな〜”と思ってるような、普通の働く女性の雰囲気も垣間見えました。
友達が当時「百恵引退」にはまりレコード買ったり『蒼い時』も読んだ〜と言ってたのを思い出しましたよ。
中三でこれを読むとは少々おませさんだったな〜。
爽子
わたしもこの本持ってました。
母が買って来たんだと思います。
内容は、淡々としたものだったですね。
三浦友和さんとのこと、百恵ちゃんと同年代だったせいか、読み返しました。
でも、実際読んでおきながら、わたしも残間里江子さんが書いたのだと思い込んでました。
ヘェ〜そうだったのか。
今読み返すとどんな味わいに成るんでしょうか。
実家で探してみようかしら。
サヴァラン
わたしも当時、
おばばが買ってきたこの本、読みました。
おばばは、百恵ちゃんと淳子ちゃんは「下手過ぎる!」と言い
昌子ちゃんは「上手だけど田舎臭い!」と言い
さんざんなぶった切りでしたので、意外でした。
「山口百恵の印象が変わった。でも、あーたは読まんでよし!」
たしかそう言われていたのを、こっそり読んだ記憶があります。
山口百恵という若いのにろう長けた感じの女性の
「蒼い」低音の理由がわかった気がしました。
今はキルト作家としてとてもご活躍のようですね。
まっ白?
アイボリーだったかな?
の大作をキルトのフェスに出品されているのを最近見ました。
ハラミ Post author
>爽子さま
読んだことがおありなのですね。
そうなんです。文章も内容も淡々と書かれていて読みやすかったです。
百恵さんは、芸能の仕事を続けるより、家庭の一女性でいる生活がしたかったことなんだろうな〜と考えたり。今読むといろいろ考えが巡ります。
>サヴァランさま
おばばさまのぶった切り方が見事です。身も蓋もない〜(笑)
「蒼い時」当時のお母さん世代にけっこう買われたのでしょうか…。
当時読まれたのですね。子供の頃から“甘えていられない”という何か強さというか、心の持ち様が伝わってきました。
キルト展のニュースのときによく話題に上がりますね。
真っ白というのも素敵だな〜と。(作るのは大変そうですね)