耳掃除
ウサギの耳はよく目立って、ちらっと見えただけでウサギとわかる素敵なデザインですが、耳の大きさはウサギの種類で様々です。胴の長さに比較した耳の長さの割合はナキウサギは10%くらい、アマミノクロウサギもそのくらいでしょうか。ノウサギは20%くらい、アナウサギ(飼いウサギの先祖)はその間くらいだそうです。
飼いうさぎの種類でも異なって、ネザーランドドワーフはちょっと短いかんじ、うさちゃんはダッチという種類で中くらいの長さで下僕はなかなかいいバランスだなあと思っています。アレンの法則といって同じ種の恒温動物では寒い地方に生息する種ほど体の突出物(耳とか尾とか首とか・・)が短くなる法則があるそうですが飼いウサギには当てはまらないでしょうね。
そんな長いお耳ですが、汚れないのでしょうか。
本来立ち耳ウサギはセルフ(ウサギ自身による)ケアでちゃんと耳掃除できているのだそうですが、うまくできないウサギもいるし、筋力が弱ってくると耳掃除はしにくくなります。
また、ロップイヤー(垂れ耳)ウサギは耳の付き方で湿気もこもりやすく、下僕が気をつけてやる必要があるそうです。

うちのうさちゃんは右耳に耳垢が溜まりがちで、二ヶ月に一回、ウサギのお店で爪切りと耳掃除をしてもらいます。今回「お店では触れない奥のほうまで溜まっているので動物病院できれいにしてもらってください」と言われてしまいました。
以前はあまり溜まると耳をしきりに掻いたり頭を振ったりして、まるで人間が耳に入った水をなんとかしようとするような勢いなので気づきやすかったのですが、この頃はおっとり傾向なのか、教えてもらうまで気づけませんでした。
汚れが詰まってしまったら自慢のお耳のよく聞こえる能力が減ってしまうし、炎症のもとにもなりかねません。
動物病院では「おやおや」と、耳鏡で見ながら人間用のものみたいにみえるループ状耳かきできれいにしてもらいました。頭をぶんぶん振って抵抗するのを動物看護師がきっちりおさえてくれていて、これは下僕一人では危なくてとてもできないことだと思いました。
ウサギの格好良い長い耳は耳元に動耳筋という筋肉があり、立てたりねかせたり、くるくるいろんな方向に動かすことができます。顔を動かさず耳だけ素早く動かせるのでシャープで格好良いです。
動耳筋はほとんど常時使っている筋肉なので、マッサージしてやるとすごく喜びます。
耳の根元なので「うるさくないかなー」と思いますが、あまり気にしていないようで、目を細めて気持ちよさそうにしていますよ。
