サヴァランは見た。この街のひとびと #9
3月9日
名古屋センチュリーシネマ で
「アイリス・アプフェル 94歳のニューヨーカー」を見た。
この日この劇場はレディースデイ。
たまたま最寄り駅で一緒だった女性と
劇場のあるパルコのエレベーターで乗り合わせ、
そのまま発券カウンターまでご一緒。
でも、あちらはわたしのことなど眼中になし(笑)
3月10日
名演小劇場で「ロパートキナ 孤高の白鳥」を見た。
この日もレディースデイ。観客は8人。うち男性一人。
古くて小さいビルの1階でチケットを買い、
2階を通り過ぎて3階が劇場。
2階にはたしか、「名古屋演劇研究会 お気軽にどうぞ」の張り紙。
閉演後の係りの方の挨拶が、あまりに折り目正しくて恐縮。
3月12日
名古屋シネマテークで 想田和弘監督の「牡蠣工場」をむすこと見た。
ここもまた古い古い雑居ビルの2階。
劇場のある階には「人間の森」という名の書店と
「渤海」という名の中国食料品店。
どちらも人気なし。
この日は、公開初日。監督のアフタートークをかぶりつきで聞いた。
会場は満席で最前列座椅子。
久しぶりの体操座りは殊勝な気持ちになれて新鮮だった。
わたしは監督の頭のうしろ
この日、わたしがTwitterに書いた感想
想田監督のアフタートーク。
労働というものへのねじれた価値観。
解消されない自己矛盾。
抱え続けるもの、見続けるもの、聞き続けるもの。
むすこ、連れて行ってよかったと思った 。
立て続けに1週間で3本も映画を観た。しかも3本ともドキュメンタリー。
映画、
たぶんむすこが小さいときに見た「レミー」や「アリエッティ」以来。
あ、違う。違う。
一人で「眠れ蜜」と「ニーチェの馬」を見たか。
あ。マイケル・ムーアの「シッコ」も見たんだった。
どれも、山口の文化複合施設内の特別企画。
山口の市内には、数年前から映画館がなくなった。
映画館って、小さければ小さいほど個性的だ。
そこに集まるひとたちも
小さければ小さいほど謎めくのはなぜだろう。
土曜にあった「牡蠣工場」の想田監督の舞台挨拶。
そこで司会をされた劇場関係者の方の雰囲気や
一般の質問者の方の雰囲気が
「お~そうだ。こういう場はこうだ~」と
不思議すぎる既視感。
映画館って、
スクリーンからの五感の刺激と
場の既視感が交わる四次元の場所だ。
だからだろうか。
映画館を出ると
街のレイヤーが変わって見えるのは。
むすこは今、「劇場予告しゃべり」に妙に凝っている。
yukke
私は「伏見ミリオン座」がお気に入りです。
マリーゴールド・ホテル 幸せへの第2章」観て来ましたぁ。
名古屋では、珍しくモード系のオサレで、知的なマダムが多しです。
サヴァラン Post author
YUKKEさま!
「伏見ミリオン座」!
わたしは実は行ったことがありません。
むかし友人たちが「あそこは薔薇族の社交場」と
まことしやかに噂をしておりました。
でも、先日うちの母が「キャロル」を見に行き、
「あらぁ?そんなこと、ゼンゼン無かったわよ。
わたしは映画ならミリオン座。
シャネルもマリア・カラスもあそこで見たわ!」と申しておりました。
「マリーゴールド・ホテル」
インドが舞台ですね!「ミリオン座×マリーゴールド。。」
わぁ、それは行ってこなくちゃ。
今春のご慶事、本当におめでとうございます🍀