あずみの台湾レポート「やっぱり紅が好き!フォルモサの女たち」(6)〜体質が変わる?!
今回の記事の情報源も、前回の黒髪の女性です。
私にはできないストイックな習慣を貫いていらっしゃるフォルモサレディー。
実は彼女、以前は、ガクガクブルブルの超冷え性体質だったそうですが、
あることを実行したら健康な体質を手に入れることができたというのです。
中華圏の習慣に詳しい方はもうお察しだと思いますが、
それは、
「坐月子(ズォユェズ)」
産後の1ヶ月の特別ケアのことです。
これをしっかりやると、体質が変わるそうですよ。
私が「えー!すごい〜!!」とうらやましがっていたら(うらやましがるほど冷え性じゃないし、すこぶる健康体なのですが、一応、ね。話の付き合いっていうか)
「あんた、子供一人、産みな」
by フォルモサレディー一同
あぁ、ぐっさり。フォルモサレディーの鋭い一言が子宮に刺さりましたよ。
うちの長男猫の写真をながめて、気を取り直して、調査再開。
私も以前、「出産は女性の体をリセットする」と聞いたことがあります。
出産で女性の体の悪い物がぜーーーーーんぶ出ると言われています。
だから、出産後のケアはものすごく大切。
体を一から作り直すと考えられているからです。
しかしね、聞いてびっくりしますよ。
立派な黒髪を保つために3〜4日シャンプーしないなんて、序の口、序の口。
まずね、産後の1ヶ月、
* シャワー(お風呂も)もシャンプーしちゃいけません
* 外出しちゃいけません
* 重いものもっちゃいけません
* 体を冷やす食べ物は食べちゃだめ
* 麻油雞(ま〜よ〜じ〜)スープを毎日飲む
…………などなど
ちなみに、麻油雞(ま〜よ〜じ〜)とは……
「麻油」はごま油。「鶏」は「鶏肉」。
ほぼごま油オンリーで煮込んだと言ってもいいほどの濃厚油系スープです。
枸杞の実とか入ってますけど、もう、くらくらするほど、ごま油です。
Wikipediaで調べると、テレビを見ちゃだめとか、PCやっちゃだめとか、
冷房だめとか、泣かないとか、いろいろ書いてあります。
あぁ、そういえば、そういうこと聞いたことあるかも。
今はドライヤーもあるし、温度管理も十分できるし、シャワーやシャンプーも許されているんでしょうが、ストイックな彼女は違いました。
やったそうですよ。
ノーシャワー、ノーシャンプ!
シャワーの代わりに熱いタオルで体を拭いたりはしたそうですが、髪の毛は外気に触れないようにくるんでいたそうです。(冬だったのかなぁ。夏なら狂いそう)
その他もろもろのストイックな決まり事も、ほぼクリアしたそうです。
周りにいたほかのアラフィフフォルモサレディーも、
これには、目を丸くしていました。
あぁ。
耐えられるかしら、ノーシャワー、ノーシャンプー。
あーんど、ノーPC、ノーテレビ。
それから、エブリデイ麻油雞スープ(涙)。
(出産の予定もないのに妄想中)
あ、そうそう、言い忘れました。
台湾には「坐月子中心(産後ケアセンターと言ったらいいかな?)」があります。
24時間、事細かにサービスしてくれる、産後ケアの特別施設です。高級ホテル並みのサービスとお食事とお部屋があるところもあります。赤ちゃんも、授乳のとき以外は、施設の人(看護婦さん)が見てくれています
駐在の奥様の中にも、こちらで出産をして産後ケアもされる方がいらっしゃいます。
やはりね、海外での出産や育児は、とんでもなく不安なことだらけでしょうし、こういった施設を利用するのは、自分の心にも体にも、赤ちゃんにも家族にもいいのかもしれないですね。
そういえば、私の実家から歩いて5分の場所に、長崎の超ローカルな町には似つかわしくない豪華なつくりのレディースクリニックがあって、産後ケアもバッチリ(だそうです)。
聞くところによると、そこの先生は台湾出身なんですって。
道理で。
それでは下次見!
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あずみさんのプロフィール:
長崎県出身、現在は台北在住。40代前半。
職業:あるときは日本語教師、またあるときは編集者、またまたあるときは主婦
家族:台湾人の旦那+台湾人の義父母、ノラ出身の猫3匹
環境適応能力を遺憾なく発揮し、ほぼ現地化完了(語学は除く)。
台湾レディー事情を地元民&日本人の目線からレポートしたいと思います。
坐月子、なんかわかるような気がしますね。日本でも、産後すぐは目を酷使するなと昔から言われていました。いまよりお産が大変だった時代。きっとたくさんの事例から知恵が積み重なっていったんでしょうね。ノーシャンプー、ノーシャンプーも効きそうな気がします。
(by カリーナ)
これまでのあずみさんの台湾レポートは→★
サヴァラン
あずみさん、こんばんは。
坐月子式豪華クリニック。。。
そこへ行ってれば
わたしも今頃もう少しマシだったのかも。。。
11年近く前、わたしが入院したのは
ふつうの総合病院だったのですが
あそこの産科は今思えば「スパルタ母乳合宿」でした。
シャンプー&シャワーこそ禁止されませんでしたが
とにかく「牛になれ!」と強制されてるみたいな。
もっとていねいに、扱われたかったかも。
おかげで今も口ぐせが直りません。
「もう~。もう~」って。
azumi Post author
「もう〜。もう〜」ってあらー。間違いなく母乳合宿の後遺症ですよ(なんちって)。
母乳といえば、
こちら台湾、石けん作りがはやっていて、とある結婚式のゲストへのプレゼントに「母乳石けん」なるものが配られましたよ。どなたの母乳か存じませんが、新婦のではないのは確かでした。