7月26日はカレー記念日

カレー記念日

いつかわかると 思っていたけど このままか

7月26日はカレー記念日

Comet

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カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

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アラフ ォー疑惑女子

見た目アラフォー疑惑女子の、異質街道まっしぐら人生

 

私が青春時代を過ごした10代の頃は、安室奈美恵、華原朋美、SPEED、MAX、SMAP、モーニング娘。などの全盛期だった。でも、私は椎名林檎以外のほとんどの「流行りの音楽」に興味を 持てなかった。当時夢中になって聴いていた音楽は、古いミュージカル映画。中学生の時、父が勧めてきた「雨に唄えば」にどっぶりハマって、レンタル期間中何度も繰り返し観てしまった。それがきっかけで、「紳士は金髪がお好き」「マイ・フェア・レディ」「踊らん哉」などの映画も観た。もっとも、当時の私は、「音楽を聴く」というよりは、「映画を観る」という感覚だったのだけれど。

そういうわけで、同世代の子が話す「流行の音楽」の話には、ついていけなかった。学校の友達に「どの歌手が好き?」と聞かれたら、一応「安室奈美恵が好き」とは言うのだけれど、それはただ単に話を合わせるために言っていただけだった。

同世代の子の流行に惹かれないというのは、音 楽だけに限らなかった。私が中高生の頃は、茶髪・ミニスカ・ルーズソックスのコギャル時代だった。私は、コギャル文化にも全く興味が湧かず、ただ普通の模範生徒的な格好をしていた。まぁはっきり言って「ダサい子」だったのだ。先生ウケは良かったけれど、別に先生ウケを良くしたかったわけではなく、自分にとって良いと思う格好や似合うものがわかっていなかったので、コギャル的な格好に興味がないのなら、模範生徒でいるしかないという状況だった。

今でこそ、ネットの発達によって、色んな情報や選択肢にアクセスできて、自分にとって好きなもの、興味を惹かれるものが探しやすくなったけれど、あの頃の女子高生にとっては、コギャル以外の格好という選択肢はなく、コギャル以外で 自分にとって好きでオシャレだと思える格好を考えようという発想すらなかったのだ。

別冊・見た目アラフォー疑惑女子

同世代の子と比べて「異質」だったのは、趣味だけではなく、外見の問題もあった。

私は、小学生の頃までは、同年代の子と比べて身長が低く、背の順で前から三番目前後だったのが、中学生になると一気に背が伸びて、高校生の頃には、私服でいると社会人に間違えられるくらい大人っぽくなってしまった。母といると姉妹か友達に間違われ、父といると「奥さんですか?」と言われ、二十歳の時には、祖母の葬儀の席で、叔父(当時定年間近)の奥さんに間違えられた。

「この叔父の奥さんに間違えられるって…私、40代に見えてても、おかしくないんじゃね?」と思った。

私は今で も、自分が一体いくつに見られているのか、よくわかっていない。若く見える人なら「〇歳くらいかと思ったー!」と、具体的な見た目年齢を言ってもらえることもあるかもしれないけれど、これが実年齢より年上に見えると、皆気を遣って言ってくれないのだ(笑)。

若いうちから、同年代の女の子が着ているような服装や髪型が似合わなかった。自分がどういう格好をすれば良いのか、よくわからなかった。だから当時は、地味な色の服ばかりを着て、スカートは滅多に履かなかった。テレビや女性誌が放ってくる「20代女子は、若く可愛くね!」というキラキラビームは、見た目アラフォー疑惑女子の私にとっては、何かの攻撃に思えた。

最終的には、自分が実年齢より上に見えるの なら、私よりずっと上の年齢の人がするような格好をすれば良いと、開き直ることにした。日本はとにかく、女に対しては、若さ至上主義みたいなところがあるけれど、若く見えなくても、可愛く見えなくても良い。自分なりに「魅力的」に見えればそれで良いのだ、と思った。

服を選ぶ基準を、最低でも5年後、できれば10年後の自分が着てもおかしくないかどうかで考えることにした。自分の今の年齢でギリギリだなと思う服は、もう買わない。そもそも服は、一回買ってしまえば5年くらいは着るのだし。それに、この方法は、服を選ぶ度に5年後、10年後の自分を想像するということだから、なかなか良いことなのかもしれないと思うようになった。

以前、美容師に「こっちのほうが可愛 い」と言われて、全く私好みではない、20代女子向けのゆるふわヘアを勧められたことがあった。既に自分の中で「私は可愛くなくて良い」という結論が出た後だった私は、美容師の言葉に違和感を感じたが、「まぁ、プロがそう言うんだし、やってみたら似合うかもしれないし」と思って、その髪型をお願いしてしまった。案の定、切られていくうちに違和感は増大し、どんどん気持ちが沈んでいって、「これ私じゃない!」という気分になった。

彼女は、私のことをただの「若い子」としてしか見ていなかった。だから、典型的な「若い子」向けの髪型を、そのまま当てはめてしまったのだろう。会話の端々にも、「私人生経験豊富なのよー色んなこと知ってるのよー」みたいな態度が溢れていた。もっと も、この美容師も見たところ30代前半くらいで、十分若かったのだが。

それ以来、自分の要望ははっきりと伝えることにした。本当に優秀な美容師は、彼女のようなことはしないし、何か違和感を感じたら、それは大抵当たっている。

私は、「若く見えることを目指すのが良い」「若い女子は、可愛く見えるのが良い」という風潮に逆らって生きていくことにした。世の中には、「年齢に囚われずに、若い人がするようなことをやってみよう」と思う人がいるのだから、「年齢に囚われずに、ずっと年上の人がするようなことをやってみよう」と思う人がいたって良いはずだ。

私が魅力を感じるのは、男女ともに、自分よりずっと年上の人が多い。それはやはり、自分がそういうもの を求めているからなのだろう。

文章・イラスト 宇野ゆうかさん
こちらも、ぜひ、お読みください。宇野さんのブログ 「yuhka-unoの日記

カリーナが宇野さんを紹介したブログ記事はこちらです。↓↓
視点を変えて女性の「年齢」やもろもろを考えたい!

 


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コメント、ありがとー!

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    Tomi*

    ゆうかさん、はじめまして。
    おばちゃんばかりのサイトに、見た目アラフォーにしろ(失礼)お若い方の感性の新しい風が吹いて新鮮な思いです。

    記事を読ませていただいて『うちの娘のようだなぁ…』と思いました。
    その頃流行の音楽から察するに、年齢も近いように思います。
    うちの娘も同年代の女子からは完全に浮いていました。(今でも)
    娘の場合は、小6でロックバンドにハマり、中1からエレキギターを習いに行って、服装もビジュアル系になり、学校の長期休みには髪を金髪や青や赤に染めて、始業式には真っ黒に染め直して登校していました。
    スカートは全く履かず、中学校の制服のセーラー服が大嫌いで、高校は私服で通えるところを選びました。
    その頃は「将来はミュージシャンになる!」なんて息巻いていましたが、それほどの根性も気概もなく、地元の美術系短大を卒業して、母校の事務職にありついて、中途半端な甘ちゃんで今に至っています。
    今ではスカートを履くようになり、だいぶ女の子らしくはなりましたが、ビジュアルは非常に変わっています。
    街を歩いているとジロジロ見られます。
    男の子みたいなロック系の格好は卒業しましたが、その後モード系になり、髪は真っ黒のおかっぱ、真っ赤な口紅で、年齢不詳に見えます。
    映画や音楽も古いものが好きで、テレビもほとんど観ないので今流行りの音楽やアイドルはさっぱり分らない。
    キラキラふわふわしたギャル系・モテ系(同年代の女子は皆こんな感じ)は苦手。
    好みの男性も40代以上で、お洒落なおじいちゃんが好き。最近はスティーヴ・ブシェミに夢中です。

    「若く見えることを目指すのが良い」「若い女子は、可愛く見えるのが良い」という風潮に逆らって生きていく
    どうやら娘もそのタイプだなぁ…
    長々と我が娘のことを書いちゃってごめんなさい。
    「yuhka-unoの日記」も読ませていただいて、深い考察力に「う〜〜〜〜ん」と唸りました。
    ゆうかさんはイラストもお上手なんですね〜
    本当に多才で素晴らしい!!!
    ゆうかさんのコラム、これからも楽しみにしています♪

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    wasuregusa

    「年齢に囚われずに、ずっと年上の人がするようなことをやってみよう」←この発想にたいへん興味があります。続きが読みたいです。続編をお待ちしています。

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