面談員がやって来るヤアヤアヤア! : レタスのスープ
暑い!
みなさん、バテていませんか?
私は6月にして夏にやられちまってます。
先日、忘れん坊将軍様(母)の介護認定更新面談がありました。
実は将軍様、自分が要介護2であることを知りません。
介護保険と言うだけで「私を施設に入れるの?」と、不穏そして激しい抵抗をするので
本人には内緒で申請をしているからです。
施設の利用だけでなく、家での生活に役立つ器具のレンタルなどいろいろな利点があるのですが、
母の中では介護保険=施設入居となってしまっているようです。
昨年、初めて申請をした時には、母は入院中でした。
本来は退院後に面談が予定されていたのですが、
入院中の母の様子から看護師さんとケアマネさんが相談をしてくれて、
急遽、病院で面談を実施してもらうことになったのです。
また、介護認定の面談と言うと怒るので、高齢者の健康調査としようということも
看護師さん、ケアマネさん、面談担当者さんと打ち合わせ済みでした。
おかげで、母も機嫌よく、最初の面談を終えることができたのでした。
そして、更新の今回。
今回は介護認定の面談だと言ってみようと思っていたのですが、
それとなく話を振ってみると「私は介護保険が必要な人間なの?」と。
ええ、必要ですよ。と言いたいところですが、そんなこと言ったら火に油。
ごたごたして結局申請ができなくなってしまうと、いざ保険の助けが必要な時に困るので、
今回も極秘裏に作戦を進めることにしました。
ケアマネさんから事情を伝えていただき、やって来た面談担当者さんは
去年と同じ方でした。
母に聞こえないように小さな声で「事情はうかがっています」のひと言が心強い。
去年からの状況の変化を確認するということもあり、
質疑応答(?)は順調に進みました。
そして、「では、足腰の状態を拝見したいので、ちょっと歩いていただけますか」
毎日、それはそれは呪文のように「下半身がガクガクでもう歩けない」と愚痴っている母。
ここは担当者さんにしっかり見ていただかないと。
ところが・・・すっくと立ち上がる母。
えっ?
そして・・・さっさっと力強く歩く母。
はっ?
これ、介護認定あるあるです。
経験のある方もいらっしゃると思いますが、
普段できない事(歩けない、立てない等)が、介護認定面談の時にはできてしまうということがよくあります。
自宅で寝たきりのお母さんを介護していた友人は、
いつもはそんなそぶりも見せないお母さんが、面談の日に限ってベッドの手すりをつかんで
上半身を起こしたものだからびっくりしてしまったそうです。
まるで
「クララが立った!」
恐らく、普段とは違う状態の中で、何かが高齢者たちを張り切らせてしまうのでしょうね。
今回は少し認定レベルが軽くなるかな、と思いつつも、なんとか無事に面談は終了。
本来は、本人が答えた内容についての確認や、家族が大変に感じている部分に関する
確認があるのですが、我が家の場合、母の前でそれをすることはできません。
母が少し離れたすきを見て、担当者さんが
「30分後にミカスさんの携帯に電話をしますね」と耳打ちをしてくれました。
そしてぴったり30分後、電話が入り、今度は私の電話面談です。
面談中に母が「できます」「大丈夫です」と答えたことのいくつかを
「実際にはできません」と訂正し、今の生活で私が苦労していること、不安に思っていることを
お話ししました。
今、ご家族の介護認定申請を考えている方、近い将来そういうことがありそうだという方、
申請について不安に感じることや、わからないことがある場合は、
役所の担当者さんや地域包括センターなどに遠慮なく相談してください。
我が家の場合、母の申請を考えた時に、以前祖母がお世話になっていたケアマネさんに
相談をしました。
そのケアマネさんが配慮してくれたおかげで、
母にはそれと悟られない形で面談を受けることができました。
また、最初は、面談をするのはお役所の人だからあまり融通は利かないだろうと
勝手に思い込んでいたのですが、こちらの事情を酌んだ配慮をしてもらいました。
不安に思うならまず相談!です。
さて、この面談の日の晩御飯に作ったのは「レタスのスープ」です。
面談は無事終わったものの、数日前からの私のストレスはそれなりに大きなものでした。
「健康調査なら」と快くOKしていたはずなのに、突然「断って」と言い出し、
しばらくすると「お茶菓子を用意した方がいいかしら」、
そしてまた「なぜ私が面談を受けなきゃいけないの?!」と、
無限ループのように続く母のup and down。
こういうストレスフルな時間が続くと、私、食欲がなくなり、作る意欲も失せてしまうのです。
はい、小心者。
というわけで、この日は、お隣さんからいただいたとれたてレタスがあったので、
ちゃちゃっと作れるスープにしました。
作るのも簡単だし、お腹にも重くないしね。
『レタスのスープ』
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みんながみんな介護保険を使うことになるというわけではないでしょうけれど、
それでも、早めに準備をしておくのは悪いことではないと思います。
身内も、そして自分も、サポートが必要になる状況は突然やってきます。
その前にちょっとお勉強しておくと、いざというときに慌てずに済みますよ。
ミカスでした。
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爽子
おはようございます。
もう、どうにかなりそうな暑さですね。
介護認定あるあるですね。
面談の時って、なんだか、びっくりするくらいシャキーーーン!としっかり
しますよね。
うちも、動けない義父が面談済んでお帰りの時、玄関までお見送りして、
ご挨拶もろうろうと口上を述べるかのようでした。
ミカスさん、心折れることがあっても、みんなついてますよ。
手早くできる料理とあなたの書いた文章、今週もおいしくいただきました。
きょうはわたしひとりなので、レタススープつくってみますね。
火を通すので、硬いところも使えそうですね。^^
ゆうちゃ
ミカスさん、こんにちは。
介護認定あるある…母も晩年は杖をついていましたが、面談員さんが家に忘れ物をした時には、サンダルをつっかけて小走りに追いかけて行きました。その後、あの人は私を試すためにわざと忘れ物をしたに違いない!スパイに決まっている!と騒いで、窓にガムテープを貼って防御?しだして大変でした。スパイって…何でしょうね(笑)
ミカスさんのストレスやお疲れはお母様の対応のパターンが読めないところからも来ているのでしょうね。この前うまくいった会話や行動が今回はダメだ~とかありますものね。
暑い毎日なので、くれぐれもご自愛くださいね。
ミカス Post author
爽子さん
お義父さまもそうですか。
面白いくらいに介護認定あるあるですよね。
人が来る時、家族以外の人と接する時はきちんとしなくては、という気持ちが働くのでしょうか。
そう考えると、少し切ないような気もします。
爽子さん、ありがとうございます。
ここで皆さんに色々な言葉をいただくことが大きな支えになっています。
ミカス Post author
ゆうちゃさん
スパイ!
でも、お母さまがおっしゃることもちょっと分かります。わざと忘れ物をして試したんじゃないの?と考えたあたり、お母さま、やりますね(笑)
そうなんです。母の言動がころころと変わることが私にとっては大きなストレスのひとつです。
「さっきは◯◯って言ったじゃない!」と言いたくなることがしょっちゅう。でもいえないですしね。
ゆうちゃさんもお身体に気をつけてくださいね。