時は金なり?
年度末です。ご多分にもれず、私の職場もばたばたしております。時間は平等に与えられているはずなのに、歳とともに?日々が短く感じられるようになる気がしてなりません。というわけで(って、どんなわけだ?)、今月は時計のお話です。
最近は街中や手元に時間を見られるものが増えたためか、腕時計をしない人が増えていると聞きます。確かに腕時計ってときにうっとうしく感じますよね。でも、見えにくい私たちには、やっぱり必要。ちらっと見まわして遠くの時計を見ることはできないですし、スマホもボイスオーバーで使うにはそれなりに手間がかかります。
それでは、見えないまたは見えにくい人々はどんな時計を使っているのでしょう?見えにくくてもわかりやすい物を選べば見ることができる弱視の人は、文字盤が大きいもの、数字や針が見やすい時計を選んで使っているようです。私もずっと以前はそうしていましたが、読み間違いを度々していたり、まぶしい外では役に立たなかったりで不便と思い、それからは触って読み取る時計を愛用するようになりました。
この触って読みとる時計は触読式腕時計と呼ばれるもので、文字盤を覆っているガラス部分が開くようになっていまして、それによって針に触れるというわけです。触って読みとるので数字ではなく大小の点がグルッとついているのも特色でしょう。ある年齢前後の男子は「ウルトラマンみたいでかっこいい!」という印象をもつらしく、私が時計を見ている様子を見て、そう言われたことが何度もあります。触っていると針を動かしてしまわないかと聞かれることもよくありますが、そんなにぎゅっと触るわけではないので意外に大丈夫なものです。
ただし、デザインのバリエーションが2種類くらいしかないので、いろんな人と好むと好まざるとにかかわらずペアウォッチになってしまうのはちょっと困りものかもしれません。
一方、触って読みとるのはちょっと苦手、という人もいます。そういう人は音声で時間を知らせてくれる時計を使っています。ボタンを押すと知らせてくれたり、毎時のお知らせがあったりします。音声時計には腕時計だけでなくキーホルダー型や置時計型などもあります。私も家の食卓の上には小さな音声置時計を置いています。個人的には家のなかで鳴るぶんには問題ないけれど、外ではやはり音声というのはどうも…と思ってしまいます。
そこで最近登場してきたのが振動式の時計。ボタンを押したときの振動の長さや回数によって時間がわかる仕組みだそうです。この時計のもう一つの特色に、午前と午後の区別ができるというものがあり、これは見えなくて聞こえない盲ろうの人たちにとても喜ばれている機能です。私はまだ実物をよく見たことがないのですが、カラーバリエーションもいくつかあり、ちょっとおしゃれにできているのもよいところらしいです。(写真は振動式腕時計のひとつ)
このようにちょっとした工夫で便利になるグッズのお話はまた機会があればしてみたいと思います。
おつ
指で触る時計、かっこいいですね。欲しいかも、視力あるのだけど。デザインシンプルで好みです。
KEIKO
おつ様
やっぱり、かっこいいと思われる方がいるのですね(笑)
シンプルなのはもちろん良いこと。でも、唯一かもしれない欠点は秒針がないこと。秒針がないと電池切れで止まったときなどにしばらく気づけなかったりして・・・。
まあ、秒針なんてついていたら、触ったときに邪魔でしょうけれどね。