この胸の高鳴りを: おかひじきの胡麻マヨ和え
最近になって、母の介護と並行して伯母の施設探しをしています。
この記事でも書きましたが、転倒して骨折、現在リハビリ病院に入院している伯母ですが、退院の日が近づいてきています。
とはいえ、足腰も弱り、物忘れも始まっている彼女を独り暮らしに戻すわけにはいかない。
というわけで、色々な施設を見学し、家族面接などを行うために、毎週伯母の住む県に出向いています。
疲れるわ。
先日、かかりつけの医院へ行った時のこと。
診察前に必ず血圧を測るのですが、出た値を見た看護師さんがちょっと驚いた声を上げました。
「心拍数高いですよ! もしかして、走ってきました?」
「えぇ? 私、走れると思いますかぁ?(笑)」
「えっ?あっ、あぁ(笑)」
走れるくらいの体なら、値も圧も測る必要ないもの。
そんなところへ先生登場。
「心拍数高いって? 動悸はしますか?」
「いいえ、自分では何も感じません」
脈を取ったり、聴診器をあてたりしながら穏やかに話し始めます。
「自分の体だって変わり始めて、いろいろ気になってくるっていうのに、それとだいたい同時期に親も介護を必要な状態になってくる。変わり目を乗り超えるために自分の体を可愛がってやることができなくなるんだよね。
切ない年代です」
切ない年代。
それに伴う切ない体は、そのポンプをフルに動かして頑張ってくれているのか。
若くて一番楽しく過ごせるはずであった年代にはさして高鳴ることのなかった胸だけど、今は、日々を乗り越えるために目いっぱいの仕事をしています。
たまには自分の体を考える時間も取らなければね。
先生いわく「どんな不調でも、あわてて薬に飛びつく前にまずは食生活や運動で意識を変えないとね」
そんなことを言われちゃうと、単純な私はすぐ考える。
「野菜を食べねば!緑の野菜を食べねば!」
そこで、今週の一品は『おかひじきの胡麻マヨ和え』です。
おかひじきって野菜、ご存じですか?
<おか(陸)のひじき、というネーミングも納得の形状>
カリウム、βカロテン、カルシウム、ビタミンKなどか含まれていて、高血圧、動脈硬化、貧血、骨粗しょう症などの予防にいいそうですよ。
『おかひじきの胡麻マヨ和え』
1. おかひじきは根元の固い部分を切り落とし、塩少々を加えた熱湯でさっと茹でます。
おかあげ(茹で上がった後水にさらさない)にしたいので、余熱を考えて茹で時間は30秒ほどで。
2. 茹で上がったおかひじきは、3等分くらいに切り、浅型の水切りざるに広げるようにして冷まします。
3. すり鉢で白胡麻をすります。粒が残らないように、しっかりすって下さい。
4. 3のすりごまに、砂糖、醤油、マヨネーズを加え、よく混ぜます。
5. 2のおかひじきが冷めたら、ぎゅっと絞ってしっかりと水気を切ります。
6. 5のおかひじきと4の和え衣を混ぜ合わせたらできあがりです。
人の介護を、自分のケアを怠ける口実に使っちゃいけないよなぁと思いながら、シャクシャクとおかひじきを食むミカスでした。