8月の在宅デトックス:筍とわらびのオイスターソース炒め
在宅デトックスには夜の回と昼の回があります。3回に1回が昼の回。
応募者の数は圧倒的に夜の回の方が多いのですが、介護をされている人の中には、昼間は家に家族、特に被介護者がいるのでゆっくりと話すことができないという方がいらっしゃいます。そのため、たとえ応募人数が少なくても昼の回は維持していこうと考えています。
7月は昼の回でした。
7月にご参加下さったのは1名。オバフォーメンバーからは私が参加し、いわゆる「さし」で、ゆっくりとお話をすることができました。
今回のゆるテーマは「色々あります。カイゴあるある」でしたが、あくまでもゆるいテーマですし、ましてや「さしデトックス」です。テーマなんて、参加された方の近況やお悩みによって臨機応変に変わっていきます。
今回ご参加下さったIさんは、旦那さん、旦那さんのお兄さん夫婦と4人でお義母さんの介護をされてきましたが、お義母さんとはかなり遠距離の場所に住むお姉さんが介護のネックとなっていました。
Iさんたち4人は間近でお義母さんの様子を見ながら色々な介護の決断を下してきました。でも、お義母さんから電話でそれについて聞かされたお姉さんがその度に「それは良くないわ」と反対をするのです。精神的にお姉さんに頼りきっているお義母さんはそれに従って、Iさんたちが提案した介護プランを拒絶してしまう。
もちろん、近くにいても遠くにいても、親子です。相手を思う気持ちには正解も不正解もないのですが、下された決断や選ばれた方法がベストではないものになってしまうことは間間あるものです。
Iさんのお義母さん、息子さんたちから提案されながらもこれまでは拒否してきたいくつかの介護プランを、最近なぜか受け入れるようになったのだそうです。
今までだったら絶対に受け入れなかったであろうと思われる提案にも、「そうね」と素直に返事をされるのだとか。
お話を伺っていた私は「なぜそんな劇的な変化が?」と驚きましたが、Iさんの言葉で腑に落ちました。
「義母は、体力の低下を実感したり、コロナウイルスで世の中が不安定になったことを感じて気持ちが弱って来たのでしょう。義母の変化は、助けて欲しいというサインだったのだと思います。それを見逃さず、気づくことができて良かった。良いタイミングでした」
お義母さん、今まではじぶんでやって来たお金の管理を息子さんに任せたり、新しいデイサービスを楽しんでいらっしゃる様子だそうです。
「助けて欲しいというサイン」「気づくことができて良かった」 Iさんのお話を聞きながら、優しい介護だなぁと思いました。もちろん、Iさんたちも、イライラしたことや腹を立てたことがたくさんあったことだろうと思います。正直言うと、介護をする中で優しくなれない瞬間なんて山のようにありますから。でも、時にそのイライラをちょっとおさめて(イライラするなとは言いません。イライラして当たり前)、被介護者を観察してみることは大切かもしれません。そうすることで、お互いが楽になれる瞬間が増えるかもしれない。
さて、今日ご紹介するのは『筍とわらびのオイスターソース炒め』です。実は、豚肉も入っています(笑) でも『筍とわらびと豚肉の~』とするのはなんだかしつこい感じするのです。「とりあえずこの料理の主役は何だ?」と考えた末、私の結論として、1.筍、2.わらび、3.豚肉となりました。そこで、上位2位までを料理名に使いました。
って、そんなに大袈裟な問題でもないのですが。
筍とわらびのオイスターソース炒め
- 筍とわらびは水煮のものを使います。
筍は食べやすい大きさに、わらびは5センチくらいの長さに切ります。 - 合わせ調味料を作っておきます。
醤油、オイスターソース、酒、砂糖、水、片栗粉(少々)をボウルで合わせてください。 - 豚肉の小間切れに酒と醤油をまぶし、5分ほど置きます。
- フライパンに油をひいて熱し、2の豚肉を炒めます。火が通ったら取り出します。
- 3のフライパンをペーパータオルでさっと拭き、油を加えて筍とわらびを炒めます。
- 4の豚肉をフライパンに戻し、2の合わせ調味料を加えて炒め合わせます。
- 合わせ調味利用にとろみがついて、全ての食材に絡んだら、ごま油を少々垂らして出来上がりです。
8月の在宅デトックスは夜回になります。
ゆるテーマは「猛暑、コロナウイルス、そしてカイゴ。疲れてませんか?」です。
介護だけでもいっぱいいっぱいなのに、暑くて、マスクで、もう大変。そんな愚痴を吐き出して、みんなの愚痴に相づち打って、楽しくおしゃべりしませんか?
日程は28日(土)21:00です。
詳細とお申し込みはこちらからどうぞ。
なお、最近、キャリアメール(携帯やスマホのメールアドレス)からお申し込みの方の中に、こちらからメールが送れない方が増えています。パソコンのメールアドレスからキャリアメールのアドレスあてにメールを送ると、迷惑メールと認識されてしまうことがあります。メールの受信設定を変更して頂くか、GメールやYahooメールといったフリーメールのアドレスをご使用下さい。こちらからのメールがエラーで戻ってきてしまった場合、お申し込みは無効となってしまいます。キャリアメールをお使いの方は今一度ご確認ください。
ミカスでした。
いまねえ
ミカスさん
いまねえです。はい、お察しの方もいらっしゃると思いますが
サシでお話ししたのは私です。ありがとうございました。
家族以外の人とお話しする機会が殆どなかったから、兎に角それだけでも嬉しかった。
しかもミカスさんがまとめて下さったように義母の介護に新しい可能性が見えてきそうで、その安どと嬉しさから、怒涛のように喋りまくりました。
しかし!敵もさることながら。。在宅デトックス直後のことです。
詳しくは私のブログ(このコメント欄下の「サイト」にリンクあり)に書きましたが、新しいディサービスで他の利用者さんと会話を楽しんでいるようだし良い刺激になったと思っていたら、同時に負の面の刺激もしてしまったようで思いがけない妄想が義母の心の底から沸き上がり、それが今回は私たちに向いてきて「お!そう来たか。。」と驚きつつ、なんでそうなるの?とがっかりもしています。
同時に私たちが掴んだタイミングはベストな時だったと連れ合いと共に話しています。
負の側面に絡めとられている義母が今後、新しいディサービスやお金管理の事などの私たちの提案を受け入れてくれるのは容易でない、時間がかかると思います。
あの時、家族一同協力して進めておいて良かった。義母の為だけでなく介護する側、義兄夫婦や私たちの為にもあの時しかなかったと改めて思っています。おそらく次のタイミングをつかむころには義母の認知症や体力の衰えは更に進んでしまっているでしょう。人生山あり谷あり、介護も山あり谷あり。万事塞翁が馬。。。
っていうか、お化け屋敷かジェットコースターか、でしょうか?どこから何が飛び出してくるか、どんな急上昇、急直下があるかわからない。。
ミカス Post author
いまねえさん
在宅デトックスへのご参加ありがとうございました。
いまねえさんのお話はとても興味深いもので、
ただただ聞き入ってしまいました。
気の利いたことの一つも言えず、お恥ずかしい限りです。
お義母さんの変化を嬉しく聞いていたのですが、
そうですか、新たな変化が生じましたか。
人の脳と心は本当に不思議なものです。
でも、いまねえさんとご家族の皆さんは、その不思議な心が発したサインを見逃さず、見事にキャッチされました。
お義母さんに気持ちの変化が見られたことで、これからも色々なご苦労があるとは思いますが、それでもいまねえさんご夫妻が仰るように、今回本当にいいタイミングを掴まれたと思います。
またぜひ在宅デトックスにご参加ください。
お話を伺うことを楽しみにしています。
kokomo
ミカス様、
Iさんはやはりいまねえさんでしたか。
お義母さんのことはよい方に向かってよかったと思っていたのですが思わぬところからの変化球。ブログの方も拝読させていただきましたが、お義母様は「輪投げ」にひっかかりましたか。
いまねえさんのところは義理のお姉さんとは別にして、ご主人やご兄弟とその配偶者と足並みが揃っているところが心強いと思います。私は介護はこれからですが、変化球には心しておきます。
先週はローストポークの火入れについてのアドバイスありがとうございました。
余熱がポイントですね。次回は気を付けてやってみます。
同居家族が減っていって、豚肉のサイズがどんどん小さくなったのにもかかわらず加熱時間を変えてなかったのも肉に火が入りすぎる原因では.?ということにも気が付きました。そのうちローストポークも作らなくなっちゃうのかなぁ。
ミカス Post author
kokom0さん
はい、いまねえさんでした。
介護がそうそう簡単なものではないという事はわかっているつもりですが、
突然やってくる色々な変化には、毎回驚いたり打ちのめされたりします。
いまねえさんのお義母さん、デイサービスへ行くことで輪投げがひっかかりになってしまうとは。
でも、kokomoさんが仰るように、いまねえさんのご家族はみなさんの目指す方向が(ほぼ)一致しているので
確かにその点は心強いですよね。
ローストポーク、肉の大きさにもよりますが、我が家では500グラムくらいのものを
私と父で食べきってしまいます。
残った場合は翌日にサンドイッチにしたり、サラダに加えています。
かたまり肉の調理は難しいですよね。
肉の大きさによって調節しつつ、良い加減を見つけてください。
いまねえ
kokomoさん
はい、私でした。ブログも読んでいただき有難うございます。
義兄達がさんざん振り回されている姿を見ていたので
お?今度は私たちに来たぞぃ、と最初はびっくりがっかりもあったけど
今は「なんでもみてやろう」的な好奇心が沸いてきています。
なによりも、義母の妄想に私たちが振り回されて、次のタイミングを逃さないようにせねば、
とも思っています。
今回、改めて話をできる場を(良いこと悪いこと共に)どれほど欲していたか、と実感しました。
ビバ!在宅デトックス!です。