趣味は何ですか?:くるみのキャラメリゼ
ここ最近、妹が縫い物に夢中になっています。
元々手先が器用な彼女。若い頃はとても上手に色々なものを縫っていましたが、結婚、子育て、仕事と日々が慌ただしくなってきた頃から少しずつ縫い物をしなくなっていきました。
そんな彼女が久しぶりにクロゼットからミシンを引っ張り出してきたのは、孫たちのためでした。
小学校へ通い始めた男の子と保育園へ通う女の子にお道具袋やプリンセスのエプロンを縫い出したら、胸の奥でくすぶっていた裁縫魂が再び燃え上がってしまったようです。
「何か縫ってもらいたいものはない?」
縫いたくて縫いたくてたまらない人はこんなLINEを私に送ってよこし、「そうだなぁ…」と私が考えを巡らせている間にポーチを2つ、複雑な形の小銭入れを1つ縫って持ってきました。
それでもさらに「何か縫う?」
一緒にショッピングモールへ行くと、手芸用品店に立ち寄って、生地や裁縫道具を矯めつ眇めつ眺めています。それが楽しくてたまらないのだそうです。
妹に縫ってもらった帆布のトートバッグ
その一方で私はというと、ここ最近何かに熱中するということもなく、自由な時間ができてもただ漫然と過ごすだけ。私はこれが好き、これをやっている時が楽しい、と言える趣味が全く思いつきません。
この年齢になると自己紹介をする機会もほとんど無いし、いわんや釣書なんぞを書くなんてあり得ない。「ご趣味は?」と聞かれて「お茶とお花を少々」と答えることもないのだ。(いや、お茶もお花もやらないが)
だから尚更、自分の趣味について考えることもなく、成り行き任せのエブリデイなのですわ。
以前『That’s Dance!』で、「月に何冊読んだら『趣味は読書です』って言えるんだろう?」「一体月に何本見たら『映画鑑賞が趣味です』って言っていいんだろうね?」てな話をしました。「あなたが趣味だと思ったらそれは趣味でいいんだよ」という声も聞こえてきそうですが、なにもかもを中途半端にやってきた私には「これが私の趣味!」とアナザースカイばりに宣言するのも何やら恥ずかしくて。
みんな、これが趣味だと言い切れるものがあるのかなぁ?
「私の趣味は〇〇です」と言い切れる人ってどれくらいいるんだろう。
とはいえ、深夜に放送されているマニアックなドラマを見たり、ミックス菓子を食べたり、珍しいクリアファイルを見たら買わずにいられなかったり、ポッドキャストでお喋りしたり、そんな小さな「好きなこと」はあるわけで。そんなことがいくつかあることで、それなりに機嫌よく日々を過ごせるような気がします。もしかしたら、来年の今ごろ「60の手習いです!」なんて言いながら意外な趣味を楽しんでいるかもしれないしね。
あなたの趣味は何ですか?
さて、今日ご紹介するのは『くるみのキャラメリゼ』。私は『悪魔の食べ物』と呼んでいます。
脂質たっぷりのナッツ(ヘルシーだとは言いますが)、これでもか!というほどの量の砂糖、そしてとどめにバターを放り込む。これが美味しくないわけがない。そして、これがダイエットにいいはずがない。
とはいえ、時には背徳的な食べ物を口にするのもストレス解消法のひとつ。
ミカ料初(だよね?)のおやつ。とても簡単なのでぜひお試しを。
くるみのキャラメリゼ
- くるみを食べやすい大きさに砕いておきます。
- フライパンに砂糖を入れて平らに広げ、水を少々加えて弱火にかけます。
- 決してへらや菜箸などで混ぜないように。
砂糖が少しずつ溶けてきたらフライパンを回しながらまんべんなく溶かしてください。 - 全体がカラメル色に変わって泡立つようにふつふつと火が入ってきたらくるみを加え、
カラメルがくるみ全体をコーティングするように手早く混ぜ合わせます。 - 火を止めたらバターを加えて溶かし、さっと混ぜたら出来上がりです。
カラメル部分は冷めるそばから固まっていくので、出来上がったらすぐにオーブンペーパーの上に取り出しましょう。
さて、それでも「趣味が欲しいよー」とお嘆きのあなた! そう、あなた!
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