第121回 メダリスト
とうに梅雨があけた関西は、連日暑いっ!
そんなときは、「メダリスト」の華麗なフィギュアスケートを見て涼をとりましょう。
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フィギュアスケートに魅了され独学で練習し始めた結束いのり(ゆいつかいのり)。
その才能に気づき指導することになった元アイスダンススケーターの明浦路司(あけうらじつかさ)。
二人には共通する境遇があった。
いのりは小学5年生、司は中学生でと、スケートを始めるのが遅かったのだ。
早くにスケートに触れ才能を開花させていった仲間たちがいる。
彼らに比べて自分は…と心折れそうな時が何度となく訪れる。
しかしスケートを早く始めていても順調にステップアップできるとは限らない。様々な理由から、昇級がかなわない子たちもいる。
彼らも含め、変えられない過去にこだわることをやめ、地道な努力を続けるいのりたち。
自己肯定感の低かったいのりが真っ直ぐな向上心を持ち、練習やイベント出場を重ねるごとに心身ともにたくましくなっていく様子は、見るものを勇気づける。
司も彼女の気持ちに触発されて、指導者として成長していく。こどもたちにかけるその場しのぎでない言葉が、また見るものに真っ直ぐに届く。
いのりの気持ちも司の指導も、言語化が明快で名言満載だ。
score12(12話)の司の演技シーンとscore13(13話)の6級バッジテスト受験者たちの演技シーンは圧巻だ。モーションキャプチャーをつかって制作されたスケートシーンで、流れるような動きを見ていると実に気持ちが良い。実演の中継とちがって演技者とカメラが近い。特に手指と足元に目がいく。手足の作画がピシッと決まっているアニメは、良いアニメ。
1月期のアニメでTV放送は終わったが、Netflixやアマプラ他の配信サイトで一気見をおススメ。
つるまいかだ原作の漫画は現在も月刊アフタヌーンで連載中。
第2期が本当に楽しみな作品。
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「火垂るの墓」がNetflixにて本日配信開始ですね。
そして今週末、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』公開ですね。
映画館がまた鬼滅の刃一色になるんだろうな。