友達の家のうさぎ
新年会と称して友人の家に5人で集まりました。
友人の家では8年前に黒いネザーランドドワーフを飼い始めた(というかそのうさぎをみて私もできるならやはり飼いたいと決意したのでした)ので、集まるたびにうさぎに会うのも毎年の私の楽しみなのです。
初めの頃は小さくて丸くて両手のひらに載るようでした。そして走り回ったり椅子に飛び乗ったり元気いっぱいの数年を経て、だんだん落ち着き、今年は私たちが床に置いたバッグ類の近くに座ってうとうとしていました。
その様子を見て仲間がいるような気持ちなのかな、一匹(うさぎは一羽と数えますが)じゃかわいそうなのかという話題になりました。3頭の犬のオーナーだったある友人は、「犬には序列があって、1位だった犬が小さな喧嘩で3位に転落し他の2頭にいじめられて大変だった。人が思うほど動物同士仲良いものでもない」といいました。別の友人は「最近テレワークが終わって、家に猫がひとりぼっちになるから、もう一匹飼おうかと思っていたけど、それ聞いたらちょっと考えるわ」と。
そういえばハムスター飼いの人がハムは縄張り意識が強くて交代でへやんぽさせないと喧嘩になるから大変と言ってたなあ。
動物も気の合う合わないがありそうです。人が仲良しを押しつけては気の毒かもしれません。
実家ではうさぎと猫を全く同じ空間で放し飼いしていましたが、おおらかなうさぎと気立ての優しい猫の組み合わせのおかげで何の問題も起こりませんでした。彼らは別段仲良くも無かったですが、お互いをわかっているかんじでした。
ところで、うさ飼いの友人は自動給餌器を使っています。介護などで忙しかったときに購入したそうですが普段でもとても便利だそうです。
うさぎは30分程前から給餌器の横に移動して座り、静かにエサが出てくる瞬間を待ち始めました。
その後、帰ることにした私たちと玄関先までいったん一緒に出てきましたが、「見るべきものはなし」という雰囲気ですぐにくるりと背をむけてぴょんぴょん給餌器の横に戻っていきました。
その日は夕ご飯が遅くなってしまいましたが、そんな日もあるという範囲です。うさぎはケージの中で給餌器より不正確な下僕をじっと待っていました。
若い頃より、こういうときの反応がゆったりになっています。友人のうさぎも人間がおしゃべりしている間ずっと静かに眠っていたのでやはりおなじように年をとっているのですね。
私たちのおしゃべりもそれぞれのかわいいちゃんの話から高校時代の担任の強烈な進路指導のお言葉のこと、介護や体調のことなど年相応に話題が幅広くなった、というか昔から今までのことが範囲になるから絵巻物のように長~くなった感じで毎年面白いのですよ。