ふだん器-38 飛びかんな
【飛びかんな】 という、うつわに模様を入れる技法があります。
バネのように曲がる特性を持つ古時計のゼンマイを加工し
器をろくろで回転させながらゼンマイの先を器にあてると連続した線の模様が入ります。
画像の器に小さくて細やかな波打つような線が見てとれます。
それが飛びかんなです。
現在、熊本の天草で作陶なさっている江浦久志さんの豆皿展を開催中で
今回、この飛びかんなの豆皿が何種類かあって、わたしはとても好きなので心躍りました。
しかも、器のふちが花のようなかたちをしている輪花皿です。
「飛びかんなに輪花皿、この組み合わせはたまらん」 とため息がでました。
どの絵柄もよくて、迷いに迷いまして
今回は線や濃淡が水辺のようで春夏の爽やかな食卓にぴったり、とこの豆皿を購入しました。
お客さまからいただいた人参しりしり
この先暖かく、いやすぐに暑く暑くなってゆくので
そろそろ器も春夏らしいものを。
お素麺の季節には、小葱や生姜をのせたいな。
*江浦久志さんのうつわは ふだん器-15 でもご紹介しました。
【天草陶石について】
国内の陶磁器原料のうち、約8割をしめる豊かで高品質の天草陶石は
有田・波佐見などのほか、海外へも輸出され様々な土地でその品質が活用されています。
江浦さんの器は、その世界が認めた天草陶石の澄んだ美しさを引き出す技術と
物語のような絵付けが多くの方の指示を得ています。
6月には京都での個展を控えていらっしゃいます。
みなさんにも江浦さんの器を見ていただけますと嬉しいです。
◇豆皿 飛びかんな 呉須巻 輪花 線状紋
直径約9cm×高さ約2cm 1,600円(税別)
手づくりのため、多少差があることがございます。
気になられる方はお気軽にお問い合わせくださいませ。
お待ちしております。
TEL / FAX 096-283-1030
mail : info@tsukimachi.net
tsukimaci 店主 平島さんの自己紹介
熊本出身。
熊本城まですぐそこ、に住んでいます。
tsukimachi(2006年開店)店主。
熊本の中心部にある木々と石畳の通り「並木坂」にあるちいさなお店です。
卒業後、某エアライン業務を経て専業主婦に。
数年の後、別世界の扉をド素人でこじ開け、おかげさまで今日に至ります。
やっとこさ店主らしくなってまいりました。
30代は脳もからだも忙しく迷う迷う日々でしたが、まぁどうにかなりました。 笑
そして、2014秋 40歳になりました!
まさしく!さて、どうなる?どうする?です
と、言っていましたが
どうもしません。
どうもなりません。
わたしはわたしなまんまのようです。
tsukimachiのサイトはこちら→ ★
じじょうくみこ
飛びかんな、初めて知りました!
ゼンマイがこんなところでこんないい仕事をしているとは。
ステキですねー
ステキですねぇー
ステキですねえええええ
(それしか出てこないw)
サヴァラン
JKさん。ごめんね。
飛びかんな
わたし、昔っからやってみたいんです~~
飛びかんな、
小石原焼、小鹿田焼なんかでもありますね。
映像で飛びかんなの作業を見ると
「うお~~~」ってなります。わたし。
http://video.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&p=%E9%A3%9B%E3%81%B3%E3%81%8B%E3%82%93%E3%81%AA
器って
「作る過程」や
「作り手の呼吸」を想像できるのも
味わいのひとつのような気がします♪
tsukimachi Post author
じじょくみさん&サヴァランさん
こんにちは!
1週間も経ってしまいました、すみません!
じじょくみさん、いいでしょう飛びかんな♪
わたしも目がないのです。
次から飛びかんなをみたらすぐにわかりますね!
サヴァランさんのおっしゃるとおり
小石原焼や小鹿田焼というイメージですね!
こういう技法は、他にもたくさんあって
飛びかんなも、昔々・・・その昔はいろいろな地域でされていました。
作り手さんの「手」からつたわること、はこのような技法と、
やはり使い手を想う気持ちとがありますね。
それも昔から変わっていないものだと思います。
nao
ツイッターを読みながら、無事をよろこび、疲れを心配していました。
健康を害さないよう、早く平常に戻っていくようお祈りしています。
何かできることはないかなー
小関祥子
ひらしまさん、お元気ですか?
ここ数日のニュースを見ながら、5年前の東日本大震災のことを思い出しています。
ちょっとした揺れでもすぐ気づくくらい過敏になっているから、寝ていてもすぐ起きちゃったな~とか、
どう考えても疲れているはずなのに、気が張っているから前々眠くならなかったな~とか。
5年前の東日本大震災で、家財一式を失くした方とお話したときに、
その方が、避難所を出て仮設住宅に移って、自分で選んで買ったうつわでお茶を飲んだり
ごはんを食べたとき、ほんとにほっとした、と言ってたのを思い出しました。
うつわって、日々の暮らしの中にほんとうにごく自然になじんで一緒にいるものなんですね。
だからきっと、自分の好きなうつわを手にできるようになったとき、
非常時ではない、かつて過ごしていた日常の生活を取り戻すことができ始めたんだ、という
確かさをもたらしてくれるんだなと思いました。
どうか、お体に気をつけて。
masakobe
みかさん、まだまだ余震が続いていて怖さと不安の中過ごされていることと思います。
神戸に住んでいますので、阪神大震災の経験が甦ります。あの時、主人は夜勤で居らず、3才の息子と生後一ヶ月の赤ん坊を抱え、真っ暗な部屋の中あまりの怖さに動くことができませんでした(ダメダメですね)。とにかく、早く夜が明けてくれと・・・。
しばらくは、夜寝ている時も、電気もテレビも付けっぱなしで消すことができませんでした。
そして物事への感覚や価値観もすっかり変わってしまって、「生きている」それだけでいい、というような気持ちにもなりました。
でも、必ず、普段の生活、日常は戻ってきます!
お店の再開も今は考えることができないかもしれませんが、「とにかく動いていれば、動いていれば、何とかなる!」とは、気仙沼で牡蠣の養殖業を営んでおられる方の言葉です。
早く、落ち着いた生活ができるように、お祈りしています。
カリーナさんのおっしゃるように、「言葉足らず」で歯痒いのですが、どうかお体に気を付けて、ふんばって下さい!
『ふだん器』の記事も楽しみにお待ちしておりますよ(^^)
くるりん
毎日、意識しない部分(心の奥底)で、緊張と不安を抱えたままの日常だとお察しします。
私も、東北で被災した際はそうだったようです。…というのも、最近になって自覚したので…。 ←遅(汗)
あの日以前の普段の暮らし、には戻れませんでしたが(転居&転職その他諸々)、今もこうして生きています。
手をかけて整理整頓された日常を愛していましたが、今のアドリブ満載の日常も悪くない気がします。
いつか、器を選んでいただきたいな。そのときは、今までとは違うセレクトになるのかしら…なんて、こっそり楽しみにしていますね。