狂乱の春、シマ島は今日も嵐です。
みなさま、ごきげんよう。月に一度のごあいさつ、あなたのアマエビです。
ちがった、アマビエです。
ちがった、じじょうくみこです。
いつもより早く桜が咲き、吹雪と花吹雪が同時に空を舞うなんていう、この世のものとは思えない春の景色が見えたりしていますが、どなたさまも息災でいらっしゃいますでしょうか?
なんてな呑気なあいさつが虚しすぎる、令和2年の春です。いやね、自分自身に事件が起きるのはわかるんですよ、いやわからない、わかりたくないんですけどね、むこうからトラブルが勝手にやってくるので、それはもう宿命としてあきらめているわけなんですけどね、
世界がこんなふうになるなんて
聞いてなーい
シマ島では今のところ感染者は出ていませんが、医療機関がとぼしい離島では「感染=手遅れ」になりかねません。それでも行政はまったく動かなくて、島にはのほほんと学生さんたちが遊びに来て、海も空もいつものように輝いて、平和すぎて死にそうです。
本当は、そんなシマ島でこの冬いちばんの話題をさらった、ある女性のスットコドッコイな事件について書こうと思っていたのですが、どうしてもまとまらないので次回にします、すいません!
新コロも大変ですが、じつはシマ島は冬から春にかけてが葬式トップシーズンでありまして。葬儀屋がないシマ島では誰かが亡くなると隣組、親戚、家族の同級生が総出で葬式を営むことになります。これがとにかく長いのなんのって。
仮通夜、通夜、葬儀、火葬、埋葬、初七日、四十九日、それぞれに定まった儀式があり、それぞれの行事に参列者と裏方メンバー、出される食事や菓子に至るまですべて決まっているのです。
そのあたりについては以前ちらっと書いたことがありますが、なにしろ8090当たり前の超高齢化社会なので、今の時期はこの一連の儀式が同時多発で行われるんですよ。今日は午前中にA家の初七日を済ませて昼前にB家の火葬、午後からC家の葬儀、夜はD家の通夜…なんてことも、わりとふつう。
しかも、どこで誰の何をやるのかという情報は特に告知されていないんです。でも、みんな当たり前のように知ってるんです。
そこにきてこのコロナ。葬式なんて3密コンプリート、しかも集まるのは高齢者ばかり、座敷に上がらない焼香客だけでも100人単位で集まるわけですから、条件としては最悪なわけですよ。でも島の人は葬式をなにより大事にしますし、自治体も禁止しないものだから、誰かが亡くなるたびに葬式やるのやらないの、手伝いいるのいらないの、と島中パニック。
ひとまず、当面はクラスター対策で身内のみになったようですが、これからお焼香に行って、夜はお通夜に行ってきます(外でナムナムするだけですが)
次回は気を取り直して、冬の事件についてお伝えしたいと思います。どうか、1ヶ月後には収束へ向かっていますように。来月また元気にお会いしましょう。それまで崖のところで待ってます。
アマビエでした。
text by じじょうくみこ
illustrated by カピバラ舎
*「崖のところで待ってます。」は毎月第1土曜日更新です。
爽子
こんばんは〜。
暖かくなってきましたね。
本当に、こんなふうになるなんて、聞いてなーい!
この嵐、いつになったら、終わるのか、予想できませんが、生き抜くぞ。
お葬式、仏事の同時多発、間違えずに執り行うのが大変そうです。
大変な中、楽しい記事を読ませていただき感謝です。
こんな時こそ、笑うのよ❗️
水木先生のアマビエさまがあまりにキラキラで素敵すぎて、自分の書いた脱力した絵を削除する衝動と今闘っております。
okosama
じじょくみさん
じじょうくみこ Post author
>>爽子さま
本当に、いつになったら落ち着くんでしょう。
前回更新したときには、こんなふうになっているとは想像もつきませんでした。
今年の目標は、とにかく生きる!以上!
葬式ほんとに大変なんですよねえ。儀式に加えて
参列するパターン、喪主側のパターン、お手伝いパターンが複雑にからみあうので
まあややこしいったらありゃしないですよ・・・
爽子アマビエ、ぜったい残しておいてください!
ちなみにわたしは絵心皆無なので、描くこと自体を自粛しました(世界平和)
>>okosamaさま
なんか艶っぽいアマビエさま。
足がアマエビ。
「ビエねえ」って呼ばれてそうです。
眼福。