歴史ある「可愛い」は無敵。「おさげ」、再び。」
こんにちは、カリーナです。連休最終日、みなさん、いかがお過ごしですか。わたしゃ、もう、一人と一匹で代わり映えのない時間を過ごしておりますよ。
先週の記事に「おさげ」について書いたら、楽しいコメントやメールをいただきました。うれしかったーー。
さらにXでは、「ロマンティックおばさん」がトレンドワードに上がり、カラフルな花柄の装いがたくさんアップされてました。(オバフォーのプリ子さんも素敵な写真をポストしてた)、「そうだよね。甘く、ロマンティックに。いいよねえ」と思いました。
わたしが先週の記事で紹介したジョニ・ミッチェルの「おさげ」は、輝く金髪が特徴。写真によっては、どこかネイティブ・アメリカンを思わせます。
さらに「チベットの歴史と服飾について」(森川登美江氏)によると
チベット族の女子は髪型と髪飾りを非常に重視する。(中略)
農業区の人の多くは二本のお下げ, 牧畜区の人は普通お下げの数が多い。お下げはチベット族の女子の主要な髪型で, 長いお下げと若干の小さなお下げの4種の類型に分けられる。
一般的な規則は1本のお下げは未婚, 2本なら既婚を表わす。多くのお下げの中に主要なお下げが1本だけなら未婚, 2本なら既婚を表わす。
アンダ地区の婦女は70~80本のお下げ, カンパ地区は108本, ナチュ一帯はさらに多く120~150本に達する。頭を梳ってお下げを編むときは通常数人の手伝いを必要とする。
とのこと!
おさげの歴史、すごい。「髪を結う」という意味においては比較的簡単で、その簡単なものを何本にも増やしたり、太い(主要な)おさげと細い(主要ではない)おさげに編み分けることで変化をつけたりしていたんですねえ。
前回の記事にまゆぽさんが入れてくださったコメントには、また別系統の広がりがありました。
ネットフリックスで配信されている『ミッシング2 〜彼らがいた〜』というドラマがあります。この中で「カン船長」と呼ばれる女性を、イ・ジョンウンさんというベテランでどんな役でも存在感を発揮する俳優さんが演じています。
カン船長は、たぶん50代後半で、村の人に美味しい料理を提供し、子どもたちの面倒を見て、いろんな住民の相談に乗るお母さん的存在。
その彼女のファッションがめちゃ可愛い!
おさげ、カチューシャ、編み込みセーターや丸襟ブラウス!
若い時にはしなかったタイプのファッションですが、今からならできるかな、やってみたいね、と60代おばちゃん仲間で話題沸騰中です。
おお、そのドラマ見てなかったです。イ・ジョンウンさん、いいですよねえ。大好き。何を演じてもすばらしい、何しても魅力的。大活躍!
コメントには写真も添えてくださったんですが、これは、「赤毛のアン」系統といえばいいでしょうか。少女の系譜か。
…なんてことを書いていたら思い出したんですが、中学時代、とても髪の長い同級生が「おさげ」にしていました。茶色くて、あまり毛量が多くない、細いおさげ、めちゃくちゃ可愛かったなあ。
年をとると「伝統的な可愛いもの」が似合う。一見、子どもっぽく見えても、長年「年齢を問わず着用されていた、または、そのスタイルが伝えられてきた」ものは、どこかノスタルジックに見えて若作りと一線を画す!おさげしかり、丸襟しかり、刺繍しかり…。
おさげ、は、長い歴史のなかで、おそらく髪をカットするのが難しいなか、男女を問わず、闘いのとき、祝祭のとき、編んできたんでしょうね。写真を検索していたら、いろんな民族の男性たちも、りりしくおさげでした。
そんな人類の「歴史の刻印」が「おばあさん」の長い歴史に合うなんて素敵。
結論 歴史ある「可愛い」は無敵。
オバフォーは今週もコツコツ更新します。昨日、じじょくみさんの記事後編が公開されていますよー。お見逃しなく!この寒さも連休明けから、ちょっとましになりそうですね。みんな、がんばれ!
SHOJI
おさげの歴史、面白いですね!チベットの紀行番組を見直してみよう。
『天空の城ラピュタ』の空賊の頭、ドーラもおさげですね!
彼女のイメージが強いので、おさげと言えば、気骨とか胆力と言ってもいい「一本通った筋」を感じます。
まゆぽ
イ・ジョンウンさんのスタイルは「赤毛のアン」系、なるほどです。
おさげを辞書で調べたらPigtailsとありました。
3つか4つの鎖ができるくらいのPigtailsに
ジョニ・ミッチェルのような帽子、イ・ジョンウン風バンダナやカチューシャ、
カリーナさんなら似合いそうです。
世界のいろんな場所でのおさげ女性が登場する「三つ編み」という小説もありました。おさげは深いですね。
https://www.hayakawabooks.com/n/nee3ade5e4558
ともたん
子どもの頃(と言っても中学生、高校生あたりまで)おさげにしていました。きっちり結わえるのが公式でした。現代のおさげはゆるゆるでわざと後れ毛を出したりあほ毛であしらったり、いいな、、、あんなのしたいなと思います。
髪型が未婚既婚を現すのも興味深いです。
それはそうとして、日本のいわゆる日本髪はどうしてあのような複雑な形なんでしょうねぇ。
なっつぼん
おさげの歴史が凄く興味深かったです。
色々な民族、男性の方もやっていたんですね。
皆さんのコメントを読んでいたら、がぜん、おさげをやりたくなってきました笑
顔と目が丸くてデカい自分に似合うような気が…笑笑
何だか楽しい😊
カリーナ Post author
SHOJIさん
そうだ、そうだ!ドーラもそうですねーーー。
あの声とともに蘇ります。
…と書きながらふと思い出しました。
「ハウルの動く城」のソフィーもおさげじゃなかったっけ?
…と思って見たら、おさげだ。
宮崎アニメ、いろんなおさげが発掘できるかもーーー(^^)
カリーナ Post author
まゆぽさん
おおお、ほんとだ。短めのおさげは、pigtailなんですね。
いやん、似合うなんて…本気にしますよーーー笑!
「三つ編み」という小説知りませんでした!
ベストセラーになっていたんですね。
リンク先で最初の方が読めました。
とても面白いです!
おさげは、どうも、やはり「精神」とか「歴史」と結びついてますね。
深いなあ。
カリーナ Post author
ともたんさん
わああ、子どものときにおさげをされていたんですね。
きちっとしたおさげ、わかります。
可愛いかっただろうなああーー。
日本髪の複雑さ!ほんとだ!
当時のあの女性用の枕、首も肩も頭も凝ったでしょうねえ。
結うのも、キープするのも大変。
夏の暑い時期、何週間もどうしていたんでしょうか。気になる(笑)
カリーナ Post author
なっつぼんさん
ねええ。いろんな民族がやっていたんですねえ。
目が丸くてデカい!わああ。それはおさげに負けませんよ。
きっと似合うと思うーー。
(目が小さい私からすると憧れです)
可愛くも見えるし、
気骨があるようにも見えるし、
おさげ、可能性無限大ですね。