ロマンだけでは生きていけない
今年の6月はものすごい暑さでした。関東地方の梅雨はまだ明けていませんが動植物も季節がわからなくなっているのか?少し前にはセミとウグイスが合唱していました。
仕事で草刈り作業中にはなんとセミの抜け殻も発見しました。

こう暑いと心配なのはマメオ君のエアコン問題です。とにかくスイッチを切りたがる・・・先日もいつもよりはだいぶ涼しい日でしたがコンクリートの建物は暑い。室内はそれなりの暑さでした。それでもエアコン切って窓も開けていなかったとのことでした。訪問にきたSTさんケアマネさんとわたしの3人でお説教でした。
さて今回は少し久しぶりの実家の件です。
母は昨年末に体調崩して緊急入院。年内もつか・・・みたいに言われていましたがその後有料老人ホームに入所。奇跡的に体力は回復しました。本人は今でも「辛い、死にたい」と連呼していますが皮肉にも体力は落ちていません。もちろん親には長生きしてほしいです。でも晩年があまりにも自分の思い描いていたものと違う時に人は何を思うのか・・・
母の入所している老人ホームはとてもお高いです(わたしからみると)と。でもそこしか入れないと言われ、余命も短いと言われてしまえば「高くても最期は綺麗なところで・・・」「期間も少しならどうにかなるだろう」と簡単?に決めてしまいました。
それから約半年、体が動かず、ほぼ寝たきりだけど頭はしっかりしていてごはんも食べられるようになった母。いいことですが施設代は当初の予定よりもはるかにオーバーしています。
わたしは2か月ほど前から実家を売って母の施設費にあて、今実家に住んでいる弟の住まいはその一部を使ってもっとコンパクトなマンションでも探した方がいいと提案しました。
そのために不動産会社に資料を作ってもらい打ち合わせもしました。母にも状況を説明して納得してもらい書類も揃えました。そして次は不動産会社の方に施設にきてもらい売却の手続き(仲介)をしようと言ったら弟が少し待ってと言ってきました。
その数日後に弟から電話がきました。電話口から母の声が聞こえます。
「やっぱり今売っても値段的によくないかもう少し待とう」というのです。そして弟は「なんだか姉ちゃんは急いでる感じがして嫌なんだよね」
わたしの頭の中で何かが「プチッ」と切れました。
急ぐでしょ、もう母の貯金はわずか。年金より高い施設代。今後どうするの?と聞いたら弟が「俺がだすよ」と言う。正直弟にはお金の件も含め信じられないことが多いので今回も不安ばかり。
弟と言ってももうすぐ還暦で独身です。自分の老後も考えてよと言っても無視。働いている間はどうにかなるでしょ・・・働けなくなくなったらとか全く考えていないようです。
「じゃもういいよ。今後わたしは口出ししないので実家の件も施設の件も全てまかせるから」と電話を切りました。
実家はかなり古い一軒家。30年くらい前に引っ越ししてきたのでわたしは実際に住んでいません。だから思い出がないと言ってしまえばそれは否定できません。でも家も古くなればメンテナンスもしなくてはいけないし、あふれる物も今は捨てるのにお金がかかるんです。

わたしは数年前から母に終活してね。物は減らしてね。と何度も言いましたが「なんでそんなに捨てたがるの?」となかなか減らしてくれませんでした。今回施設に入った時には「家も片付けられなかったわね。もう少し片付けておけばよかった」と言っていました。
昨年、実家を売りたいと言ったときも色々調べたのに結局はやめることになりました。
今回の場合、母の施設費のこともあるけれど自分たちが動けるうちに家の片付けもしたいという思いがあったのに全然わかってもらえなかった。
母の施設費を弟が負担するのも嫌でした。確かに弟は母にかなり面倒かけているけれど、お金の管理については信用できない部分もある。そして兄弟のひとりが負担するということも何かひっかかる。
母にも「息子に負担してほしくないでしょ?」と聞いたら「それは嫌だ」とはっきり言ったのに・・・
今回は確かにわたしが話しをどんどん進めたし、一番の原因は母と弟と3人では話し合いができなかったことだと思う。
母には数年前から自分が亡くなった後のことは色々と聞いていたがそれは自分の晩年について施設に入所するという考えは一斉ない想定でのことでした。
長生きするのも大変だ・・・
マメオ君のケアマネさんに今回のことを聞いてもらったら「同じような方いましたよ。その方は結局は実家を売りましたが弟さんはそう思えるまでにかなり時間かかったみたいですよ」と・・・・
男性の方がロマンチストなのでしょうか?(今はこの発言も男女差別?)
でもロマンより現実をもっと見て考えてほしいのに・・・
ちなみにマメオ君の家も他人事ではありません。ご両親も90歳超えています。
「もし実家売ることになったら嫌?」と聞くと即答で頷く。
「じゃ自分が住みたいの」と聞くと頷く。マメオ君は実家が大好きなことは知っています。自分が住む予定だったことも知っています。でも住むにはかなりのリフォームが必要。立地的にも車いすでは困難。
それを伝えても住みたいと言っていました。
わたし的にはありえませんが家問題は今後も続いていきそうです。