スマホで「聞く」読書
私の趣味の一つに読書があるということは前にも書いたかと思います。その方法に最近、バリエーションが増えました!スマホに変えてから早くも9か月ほど。ちょっとずつですが、手を広げています。
視覚障害者で読書好きな人の多くが登録して使っているのが「サピエ図書館」。ここは著作権法によって許された機関が製作した録音図書が共有されている図書館です。一つの図書館などで作ることのできる録音図書にはとても限りがあるので、みんなで共有しているというわけです。その「サピエ図書館」にあるデイジーというデータ形式の録音図書を聞くためのアプリ(ボイス・オブ・デイジー)はスマホデビュー間もないころから使っていました。これはこれで安定した使い心地ではあるのですが、せっかく一般向けにあるKindleやFeBe(フィービー)などのアプリも使ってみたくなりました。
そこで最初に試したのがFeBeです。こちらはオーディオブックの書店です。私はあまり声優さんに詳しくないのでお名前を見てもぴんとくる人は少ないですが、声優さんや俳優さん、中には著者自身が朗読しているものもあります。小説などでは複数の人が配役して読んでいたり、BGMや効果音が入っているものもあります。
お値段的には新しめのものは紙の本と同等くらい。以前のものや短編は数百円というところですが、頻繁に均一セールをしたり、まとめ買いセールをしたりなどお得に入手できるチャンスも巡ってきます。また、他のお買いものサイトと同様に購入によるポイント付与もありますので、それを使って次回のお買いものをすることもできます。
すでに音訳ボランティアさんによって録音図書が製作されているものとかぶっている場合も多いですが、それとは違ったプラスアルファの読書という感じで楽しんでいます。
そして、つい1週間前くらいにようやく試してみたのが皆さんお馴染みのKindle。こちらは人が朗読したものではなく文字や画像を電子化した書籍ですので、すべてのものがボイスオーバーで聞けるというわけにはいきません。実際にサンプルをダウンロードしてみたグルメ本のようなものでは、「読み上げに対応していません」ということになっていました。私はあまり詳しいことはわかりませんがデータの形式などによることらしいです。
似たような話かどうかは分かりませんが、お仕事などで便利なPDFファイルも、印刷された紙をスキャンして作成されたようなものの場合は画像データとみなされるため、ひと手間かけないと音声では読めず、しかも文字化けでウニャウニャなことにもなってしまいます。
話が少しずれましたが、とにかくすべてが読めるわけではなく、音声も肉声よりはやや聞きにくい合成音声ではあるものの、最新の本が読めてしまうということもあるので素晴らしいです。ラジオで紹介されていた新刊本のKindle版を見つけたときには思わず感動してしまいました。縦書きでスマホ画面に表示されるページをめくりながら読んでいると紙の本に近い感覚になってきてこれまた妙な感動です。点字の本だってページはめくるわけですが、それとはまた違った、まるで活字の本をめくっているような感覚とでもいいますか、私にとっては新鮮な経験でした。
暑い毎日。クーラーの苦手な私はセンプーキの少し生暖かい風を受けながら今日も何かを読もうかと思います。