トランスフォーム:漬け込みチャーシュー
トランスフォーム/transform (動)
変形させる,(形態・外見などを)変える,変換する;変形する,(形態・外見などが)変わる
※英ナビ!辞書 より
先日、映画『オッペンハイマー』を見ました。
ご存じの方も多いと思いますが、第96回アカデミー賞で作品賞をはじめ7部門を受賞した作品です。
第二次世界大戦下、世界初の原子力爆弾を開発し、本人が望むと望まざるとに関わらずある意味世界の命運を握ることになってしまった天才物理学者オッペンハイマーの栄光と没落(と言っても、意図的に没落させられている感がかなり大きいけど)を描いた大作です。そう、作品の質という意味でももちろん大作ですし、上映時間3時間という点でもかなりの大作。
これから見に行こうと考えている方も沢山いらっしゃるでしょうから、ここで内容に触れてしまうなんて無粋なことはやめにしましょう。ただ、映画の内容とはあまり関係のない部分で驚いたことをちょっとだけ。
さすがはクリストファー・ノーランの新作だけあって、出演している俳優陣がすごい。主役を演じているキリアン・マーフィーは、『ダークナイト』トリロジー全作品、『インセプション』といったノーラン作品に出演しています。
彼の周りを固めるのは、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.、ケネス・ブラナー、ゲイリー・オールドマン、レミ・マレック、デヴィッド・クラムホルツなどなど錚々たる顔ぶれ。それだけでも「あっ、ロバート・ダウニー・Jr.!」「おぉ、ゲイリー・オールドマンじゃん」と盛り上がりそうなものですが…。
わからないの。
私が鈍いというのもあるのでしょうが、彼ら、実に見事に役にトランスフォームしているのです。映画を見ている間、「あれ?この人、あの俳優さん?いや、違うか。ん?やっぱり…」なんて瞬間も多々。
ゲイリー・オールドマンに至っては、帰宅後映画に関する記事をチェックしていて出演に気付くも、一体どこに???といった状態です。
『レオン』のゲイリー。かっこよかった!
彼らの役に対する思い入れと、そこに「絶対ない」とは言いきれない”加齢による変化”が上手く重なって生み出されたそれぞれの人物像に至極感動しました。
これから見る予定がある方は、誰がどの役を演じているのかを確認せずに見に行ってみてはいかかでしょうか。それぞれの俳優さんのトランスフォームを見るのもこの映画の醍醐味のひとつではないかと思います。
それにしても、驚いたことがもう一つ。
上映前に飲み物を買おうと売店(今はコンセッションと呼ぶらしい)へ行ったところ、カウンター前にたくさんのタブレットが並んでいるじゃありませんか。どうやら、しばらく映画館に来ていないうちに、タブレットで注文をして、出て来た番号札を取り、自分の番号が表示されたらカウンターへ商品を取りに行く、というシステムになったようです。隣り合ってタブレットを操作しながら、「あれ?ポップコーンってどこにあった?」「ほら、その『当館のおすすめ』のページ。ここをタッチして」と、おばさん2人はオロオロ。
ある意味、これが私たちにとっては最も大きなトランスフォームだったかもしれません。
これこれ!
さて、今日ご紹介するのは、豚肩ロースのかたまりを出来るだけ手間をかけずにトランスフォームさせるレシピ『漬け込みチャーシュー』です。予め作っておいた漬け汁に、茹でた豚肉を漬け込むだけ。時間はかかりますが、手間はさほどではありません。
漬け込みチャーシュー
- 漬け汁を作っておきます。
小鍋に、醤油、酒、砂糖、オイスターソース少々、水少々、八角もしくは五香粉(苦手でなければ)を入れて火にかけます。煮立ったら火を止め、そのまま冷ましておきます。 - 面倒でなければ、豚肩ロースのかたまり肉をタコ糸で縛って形を整えます。面倒ならやらなくてもよし(笑)
- 大きめの鍋にたっぷりの水と長ネギの青い部分、生姜、豚肉を入れて火にかけ、強めの中火で1時間ほど茹でます。あくが出たら、そのたびすくって下さい。
- 茹で上がった豚肉と、作っておいた漬け汁を一緒にジッパー付袋に入れてしばらく置きます。
肉全体に漬け汁が絡むよう、袋の中の空気を抜いて密封状態を作ってください。どうしても肉全体に汁が絡まない場合は、時々袋の上下を変えるようにして、肉全体に漬け汁が絡むようにしてください。 - 1時間ほどでも出来上がりますが、私は4~5時間漬け込むようにしています。
食べる時はスライスした豚肉に漬け汁を回しかけてください。
それにしても、やっぱり大きなスクリーンで見る映画は楽しい。皆さんは最近映画館に行きましたか?
ミカスでした。
アメちゃん
ミカスさん、こんにちは。
クリストファー・ノーラン。
どっかで聞いたな。
何か観た記憶あるな……と思ったら
『メメント』観ました。この映画、好きなんです。DVD持ってます。
ガイ・ピアースがカッコいいんですよね。
『オッペンハイマー』の予告観たら
マット・ディモン。
名前と一緒に出てても「え?この人?」って感じですね。
最近、映画館に行ってないです。
昨今のシネマコンプレックスって音響が良すぎて、
以前、1分あるかないかの戦闘シーンで気分が悪くなったことがあって
そんなことで、ちょっとシネコンからは足が遠のいています。
名画座のような
昔ながらの小さな映画館が好きですが、少なくなりましたね。
ミカス Post author
アメちゃんさん
『メメント』私はまだ見ていないのです。最近の私はメメントを地でいくような物忘れっぷりなのですが。
クリストファー・ノーランは『インセプション』『テネット』そして『バッドマン』のトリロジーを見ました。
『オッペンハイマー』も大きなスクリーンで見る方が絶対にいいと思いますが、音が結構な要素を占めているのでシネコンじゃない方がいいかもしれません。
もし『オッペンハイマー』を見たら、ゲイリー・オールドマンがどこに出ているか探してみて下さい。