第193回 これが苦手なのには理由があってだな
ギターボーイ 佐藤知津子さん
つまみ:
とにかく昔っから折り紙が苦手。
自力じゃ鶴も危ない。
小学校図書室で、折り紙の本を開いた子に
「どうやるの?」と聞かれても、こっちが聞きてーよ、なので
目が泳ぐばかりで、そのうち聞かれなくなりました。
研修なんかで、作り方の本を見て
初見で複雑な作品を折る同僚は
異星人にしか見えません。
わたしさ、実は幼稚園中退なんだよね。
福島県原町市(現在の南相馬市)で2年制の幼稚園に入園したんだけど
1年で父親が同県梁川町(現在の伊達市)に転勤になって
そこでは家の近くに幼稚園がなくて
近所の子の何人かも幼稚園に行ってなかったので(時代!)
親も、まあいいかってなって、小学校入学まで1年間ぶらぶらしてたの。
で、思うわけですよ。
折り紙の基礎の基礎は、小学校入学前の1年間の幼稚園(or保育園)で
はぐくまれるのではないか、と。
わたしはそこがすっぽり抜け落ちているからできない。
いや、もうそれに決定でしょう。
まゆぽさんも、苦手な理由がこじつけられるもの、ある?
あ、「こじつけ」って言っちゃった。
まゆぽ:
いろんなポイントで「ぎゃはは」と笑った。
「あ、こじつけって言っちゃった」で、ずっと昔の川渕チェアマンの
「あ、オシムって言っちゃった」発言を思い出した。
そう言ってオシムさんを日本代表監督に強奪したんで、
当時は怒りまくったよ(オシムさんはジェフ千葉の監督だったからね)。
さすがに今は笑っちゃえるんだわ。
笑い話に時が変えるねえ。
それから幼稚園中退の話。
私は引越しが決まっているから引越し先で行こうねとか言われて、
ずるずる幼稚園に行かずに過ごしてた。
入園したのは年長さんの秋で、結局半年しか通わずに卒園しました。
折り紙の基礎が身についてないのはそのせいだったか!と笑った。
で、苦手なものとその理由だがな、
美容院での会話とか、ハンドバッグとか、人の顔を覚えるとか、
苦手は次々と思い浮かぶ中で、
理由がはっきりしてる苦手は「米の管理」だ。
うちでは、私が食糧大臣だから、
食糧補充は私の一存で行われてるんだけど、
米はいつも忘れて、うちにはしょっちゅう
「米が一粒もない」状況が発生する。
理由は簡単で、自分が米に興味がないからだ。
ご飯を炊くのは夫の担当で、自分が食べたい時に炊いてる(んだと思う)。
とにかく、米にもご飯にも恐ろしいほど関心が向かない。
嫌いじゃないんだよ。外食でご飯ものを頼むことは結構あるし。
深層心理で「米は特別だ」っていう
暗黙の了解に反発してるんだろうと思われる。
みんなが行く方に行きたくない心理だね。
先月のディズニーランド行きたくないと共通だ。
一貫性があるわ、私。
つまみ:
こっちもいろんなポイントでウケたよ。
まさかわれわれが、幼稚園歴半年と幼稚園中退のコンビだとはねえ。
付き合いも長くなったのに、知らないことってあるね。
もっといえば、意外な共通点(共通点なのか?)があるもんだね。
もしかしたら、幼稚園(or保育園)経験時間の少なさって
折り紙以外でも、人格形成とかに影響があるかもな。
そう思った方が面白いし、逆選民意識みたいだ。
お米の件、あんまり食べないとは聞いてたけど
その理由が、特別扱いに対する反発?
面白すぎる。
まゆぽさん、前に、業界一位のメジャー企業はわりと避けるって言ってたけど
確かにお米は、日本主食業界のダントツ一位だし
ディズニーランドはテーマパーク業界の一位だ。
そりゃあ一貫してるわ。
丸ごと入れてファスナーするタイプの掛布団カバー、使ってるんだけど
あの装着、すっごく苦手。
ズレないように、4スミにヒモとかボタンがついてたりして
最初の角を留めたら、すんなり入れられそうなのに
いっつも訳わかんなくなって、イライラする。
きっと、あれは‥なんだな、めんどうだからそんなに頻繁に洗わんでいいという
神のお告げだな、うん。
まゆぽ:
いいねえ、神のお告げ。
都合の悪いことはみんな神のお告げにしておこう。
掛け布団カバーは一度裏表をひっくり返して長い辺の
上と下の角の紐を布団と結んで、その辺を中心軸に
くるりんってひっくり返すと上手くいくんだよ。
って、知ってた?
わたしが家事について人に教えてあげることがあるなんて、
13年に一度くらいのことだわ。
一貫性とか、家事アドバイスとか、
ふだん苦手なことが今回できてる!
チチカカ湖ったら、すごくない? さすがにインカ帝国の聖地だ。
今後、苦手なことがあったら、
実はインカの神様が、やるなと言っててだな…
とか言って神様に押し付けておこう。
実は、幼稚園生活が短かった影響があってだな…
というのもありかもな。
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爽子
こんにちは。
幼稚園にちゃんと通わなかった人3人目にエントリーします。
病弱で休みがちだったわたしは、お友達から取り残されたような感じでした。
シャキシャキしたリーダー格の女の子に、目の敵にされて、おどおどし通しでした。
毎朝、「行きたくない」と抵抗したのを覚えています。
半年くらいは、お休みしていたんですが、先生や家族の説得に負けて、通い始めた日、
リーダー格の女の子がわたしをいじめてる現場を、となりのクラスのリーダー格のAちゃんが目撃して「やめーや!」と大声でいいながら、教室に駆け込んできてくれたのです。
Aちゃん強し! 最強!
その日から、あまりいじめられなくなり、幼稚園にもなじむようになりました。
園から帰ってきたら、Aちゃんが自分の友達の家に行くとき、送り迎えつきでつれていってくれるようになり、わたしにも友達が増えていきました。
60年来の親友なんです。(笑)
頼りない私を今も導く存在。
インカの神様の仰せに従って、苦手なことはしないことにしましょう。か。。。
つまみ
爽子さん、おはようございます。
幼稚園時間少なめの仲間がここにも!
でも、爽子さんは、少ないかもしれないけれど、密度の濃い、一生のともだちができたのですね。
時間じゃないのよ、どんな出会いがあったか、だわよ(どこから目線だ?)
それにしても、年端もいかないうちから他者を目の敵にする世界観を持ってるって、なんなんですかね。
ある意味、早熟なのだろうか。
こどもは思ったより幼くない、というのは今の仕事でよく感じることですが、どこで覚えたんだ、人を邪見にする技。
やっぱり親なのかな。
掛布団カバー、まゆぽさんのやり方でやったら本当にラクで、今までの人生のカバーとの格闘時間を返せ!と思いました。
まゆぽ Post author
おはようございます。
爽子さんと60年来の親友Aちゃんの関係、うらやましすぎる!
人生の早い段階でそんな運命の人に出会えたってことだけで、幼稚園行った甲斐があったというものですねー。
さすがに幼稚園歴半年の私が覚えている幼稚園仲間は一人だけです。
その子とは、違う小学校・中学校に行って、同じ高校で同じクラスになったのですが、お互い幼稚園同級生だったと知ったのは卒業後20年くらいたってのクラス会でした。
その時は笑った。
苦手なものは「克服する」が教科書的には正しい方向かもしれないけれど、「ほおっておく」「距離をとる」でも構わないと思えることがおばさん力。
爽子さんの結論に大賛成です。