Posted on 2018年12月21日 by まゆぽ

【File No34】自分の立ち位置が定まりません。

先日60歳になりました。
60歳って初老ですよね、やっぱり。

でも、自分ではそれほどばあさんだという自覚がありません。
昔ならいざ知らず、いまどきは60歳なんてまだ鼻垂れだ、
と思っているのですが、
どうも世間から労られたりして戸惑います。

電車で席を譲られると傷つきます。
お医者さんに「入れ歯してますか？」と
聞かれるとキッと睨んでしまいます。
シニア向けの通販雑誌が届くと読まずに捨てます。

幾つになっても年齢と現実が折り合わない気がするのですが
皆さまはどこかで気持ちを切り替えて生きているのでしょうか？
（悩める60歳　ほっこ）

つまみ：
実年齢との折り合い、全くつかないよねえ。
ついてる人、いるんだろうか。
一時期より、年齢をひた隠しにする人は減った気がするけど
年齢を開示したとたん、やんわりではあるけれど明らかに
距離感というか、態度を変えられたりする経験を重ねると
言いたくねえーという気持ちもわかる。

上を見るか、下を見るか、だよね。
元気な高齢者たちと接すれば
確かに60歳なんて鼻垂れだと思うし
職場で小学生が「おばあちゃんは60歳」と言うのを聞けば
オバチャンじゃなくオバアチャンか、とも思う。

高齢化で今後ますます同世代以上が増えるんだから（違うの？）
そのどさくさにまぎれて、トンガったババアやればいいんじゃね？
団塊の世代が旧態依然のイメージを
けっこうぶち壊してくれてると思うし。

そろそろ「鼻垂れシニア」って通販雑誌が出てもいいと思う。
…あ、売れない？

まゆぽ：
そうそう、あるよね、自分の年齢っていう服が
体に合いません、みたいな感覚。
よくわかります。

でも、それって別に60だからはじまったわけじゃなく
20の時も、30の時もそうだった気もする。

トンがったババア目指せと、つまみさんも言っていますが、
世間一般の60歳イメージという服をみんなが着る必要はないと
わたしも思います。

似合う人も似合わない人もいるはずだし、
自分で作りたい人も、他の服を選ぶ人もいていい、と。

わたしは先日、長年ドイツで暮らしている叔母と電話で話してて
「ええーっ、まだ仕事してんの!?」と驚かれ、
実はめっちゃムカつきました。
あんたの物差しで測んなよ、と思った。

ヨーロッパではとっととリタイアして、
年金で好きなことして暮らすっていうのが
ある種、高齢者のステイタスみたいな感覚があるみたいです。
でも、ここは日本だし、わたしが好きで、
あえて選んで働いてんだから、わたしの勝手でしょ！

あ、自分の話で興奮してしまった。
ごめんごめん。

年齢なんかとおりあわなくていい、と思いますが、
世間がうるさくて面倒なら、
世をしのぶ仮のバアさん姿もありだと思う。
それってちょっとかっこよくない？

つまみ：
世をしのぶ仮のバアさんって、樹木希林さんしか浮かばない。
30代からそれをやってたし（世をしのんでないかも、だけど）
「いつも心に樹木希林」派の私としては
希林さんが浮かんだとたん
自分の立ち位置は自分が立ってる場所でいい、
自分が自分のパイオニアをやらなくてどうする？
という気持ちになりました。

ほっこさん、「いつも心に樹木希林」精神、いかがでしょ。
そしてまゆぽさん、「好きであえて選んで働いてんだよ！文句あっか！」精神
カッケー！

まゆぽ：
おお、力強い結論に達しつつあるね、私たち！

いつも心に樹木希林で、
世間との摩擦係数を最小限に抑えつつ、
自分のことは自分で決めるからほっといてくれよ、と
言うべき時にはビシッと言おう。

って、そこが難しいんだよね、瞬発力のないわたしは。
ビシッと言うべきタイミングを逃してから、
あそこはビシッとだったな、と思うんだわ。

というわけで、今年最後の「出前チチカカ湖」ですが、
ほっこさんには「いつも心に樹木希林」を贈り、
自分は「磨け瞬発力」を来年の目標にしようと思います。
つまみちゃんは？

つまみ：
くだらねーヤツは相手にすんなってことで
「バカは野に置け蓮華草」かな。

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