1月20日はカレー記念日

カレー記念日

その話 さっき聞いたと 呆れられ

1月20日はカレー記念日

ミカス

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カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

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ゾロメ女の逆襲

【月刊★切実本屋】VOL.8 今年の読書で思う「病を得るということ」

今年も残すところ半月足らずになりました。いやあ、参った参った。なにに参っているのか自分でもわかりませんが。

この時期、テレビで頻繁に1年の振り返りを目にしますが、「今年亡くなった人」的なものについ見入ってしまいます。そして「松方弘樹って今年だったのか。もっと前かと思った」と1年というスパンの伸縮自在っぷりに驚いたり、「日野原先生は一生死なないかと思ってた」と意味不明なループに陥ったり、遠藤賢司に至っては「死んじゃってから知ったことばかりだ」と取り返しのつかない気分になる自分は、つくづく俗人です。

「病を得る」という表現があります。出自は仏教関係でしょうか。調べていないのでわかりません。

 

浅草キッドの水道橋博士がどこかで「全ての人間は余命80年の末期癌患者のようなもの」と言ったそうです。

かつての職場の同僚だった女性がずいぶん前に子宮癌になり手術をしました。今は元気ですが、退院後に会ったとき私に「負け惜しみじゃなく、癌になってよかったと思ってる。病気になって気づいたことがいっぱいある」と言いました。

私の長兄は亡くなる少し前、「痛みがないと意外と穏やかで悪くない気持ちなんだ」と言いました。

『漂うままに島に着き』(内澤旬子/著)を読みました。
ライターでありイラストレーターでもある内澤旬子さんの小豆島への移住顛末記です。彼女は、2005年に乳癌が見つかり、いろいろあり(そりゃあるだろ)、2013年に「ムリかも、東京。」という心境に至り、翌年2月に島に移り住みます。

内澤さんの本は4冊ぐらい読んでいますが、どの本でもガツンとくる描写に出会います。今回も出会いました。

乳癌キャリアとして今まで黙っていたけれど、この際思い切って告白すると、実は検査に行かなくなって久しい。検査に行ってないというと、みんなが悲鳴を上げるので、秘密にしていたが、それも飽きた。

もういいだろうと思ったのだ。いいというのは、快癒しているという意味ではなくて、再発するならしろ、ということである。細かくは割愛するが、今後ちまちまとできるであろう癌を早期発見しては取り除くという作業を、もうしたくない。できたらできたで、別の対応をしながら、癌で死ぬ方策を探そうと思ったのだ。だからこそ、東京をさっくり離れたとも言える。最新医療とベッタリじゃなくてもいいやと思ったのだ。

 

文章はこのあと、でも生きている間は仕事をしたいので眼の病気は困る、と続くのですが、ああ、そうなのかあと、いったん本を閉じて深呼吸をしました。息継ぎをしたくなったというか。

 

私は第三者です。だから何とでも言えるし、何も言えません。「検査に行かない」という決断の意味やリスクも、本当のところはわかりません。でもなんだか、ものすごくわかるなあと思いました。

「もういいだろう」が肝のような気がします。満足とか後悔の有無とは違う意味での「自分の納得度数」。それが自分のこれからを決める感じが「わかる」のです。

どんな案件でも「もういいだろう」と思えるなら本当にもういいのではないか。そう思ったのは、彼女の『身体のいいなり』を読んだせいかもしれないし、あまり関係ないかもしれません。

 

人の命は尊い、重い、という前提で我々は生きています。他人の命を脅かさないことは当然で、自分の命の維持にも最大限の努力をするべき。長生きするに越したことはなく、もちろん病気は回避し、不幸にも罹患してしまったら、治すために最善の努力をすべきで、し続けるべき…。

正論です。でも、心身を自分なりに納得のいく状態に保つことと、長く生きること、が必ずしも比例しないのは、ある程度生きてきて、特に近しい人を看送った人なら知っているのではないでしょうか。

人は案外、「もういいだろう」と思う機会を逸したまま、人生を終えるのかもしれません。知らんけど。

今年読んだ本の中で最もインパクトがあったのは『家族最後の日』(植本一子/著)です。読むんじゃなかった、とさえ思う部分もありました。著者は、率直で、姑息で、身勝手な人だなあとも思います。でもとにかく圧倒されました。

本文中、著者の夫のECDさん(ミュージシャン)に進行性の癌が発覚します。彼は現在も闘病中です。

この本を読んで以来、ちょくちょくECDさんのツイッターをチェックするようになりました。そして、社会に物申す的な怒りのツイートやリツイートを見ると安心します。

正直、ツイッターで生存確認をしていることは否めません。が、ECDさんの怒りの吐露や音楽仲間へのエールの数がそのまま彼の納得度数の数値化のように見え、鼓舞され励まされている自分がいるのです。

 

病を得た者と得ていない者は、同じステージには立っていないかもしれないけれど、地続きの近い場所にいる。決して両極でも、橋のこっちと向こうでもない。そして、後者が前者に支えられることは思いのほか多く、それが「得る」という表現の、今はまだ(たまたま)後者が、実感できて、だからこそ実感すべき、本質のひとつなのではないか、と思ったりします。

 

今年の4月からはじめた【月刊・切実本屋】にご来店いただき、ありがとうございました。来年も細々と続けていく予定です。来年もよろしくお願い致します。

by月亭つまみ

 

【木曜日のこの枠のラインナップ】
第1木曜日 まゆぽさんの【あの頃アーカイブ】

第2木曜日 つまみの【帰って来たゾロメ女の逆襲 月刊 切実本屋】
第3木曜日 はらぷさんの【なんかすごい。】
第4、5木曜日 つまみの【帰って来たゾロメ女の逆襲 ゾロメ日記】

 

まゆぽさんとの掛け合いブログです。→→「チチカカ湖でひと泳ぎ」

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