8月5日はカレー記念日

カレー記念日

もたついて 使えずたまる 小銭たち

8月5日はカレー記念日

かおる

投稿はこちら

カレー記念日とは?

加齢を実感したら、それはカレー記念日。
抗ったり笑い飛ばしたりしながら、毎日華麗に加齢していきましょう。

あなたのカレー記念日も、教えてください。
五七五七七形式で、下の句は「○月○日はカレー記念日」なので
上の句の五七五だけ送ってね!

日付は掲載日に変えさせていただきます。

みんなのカレー短歌 一覧 >>

ゾロメ女の逆襲

【月刊★切実本屋】VOL.60 そのバスに乗ります!的な突発記事

この【月刊★切実本屋】は、毎月第二木曜日に更新している。今月は本来なら11日だが、サイトは6日からしばらく夏休みに入り、11日もその真っ只中になる。なので、今月の【月刊★切実本屋】お休み…なのだが、今しがた読み終わった本が素晴らしかったので、この本の感想文を書かない、もしくは来月の第二木曜日まで持ち越すのは残念な気がして、本日は第一木曜日だが、書いてしまう。くれぐれも「あ、【月刊★切実本屋】が更新されてる!今日は第二木曜日か。ってことは、明日は燃えないゴミの日だな」とか、勘違いしないでいただきたい。(んな人はいないよ!)。

今、読み終わった本、それは『喜べ、幸いなる魂よ』(佐藤亜紀/著)だ。

このタイトルをどこかで最近、見たなと思った方がいるやもしれない。その人は、サイト関係者のTwitterをわりとこまめにチェックしているかもしれない。

そう、私がこの本を知ったのはまゆぽさんのツイートだ。
https://twitter.com/mayupo_buteku/status/1540860776071966720

これを目にしたとおぼしきはらぷさんもこんなツイートをしている。
https://twitter.com/titypusprout/status/1548245632334594050

なによ、これ!この二人が声を揃えて「一気読み」ですと!?そりゃあ、私も読むしかないじゃない!キーー!!私だって負けてられない!この二人に置いてかれてたまるもんか!そのバス、乗ります乗りまーーす(バカ)…ということで、遅ればせながら、一昨日の夜から読み始めた。

面白かった。一晩では読めなかったけれど、読書力が落ちたことを自覚している最近ではめずらしく、300ページ超の小説なのに二日で読んだ。これはもう、自分の中では、家事と食事と寝ている時間以外はほぼ読んでいる感覚で、「一気読み」に入れていいレベルだと思う。うん、いいでしょう!自分に許可します!…勝手にしろ。

舞台は18世紀後半のベルギー。18世紀後半のヨーロッパといえば、世界史にとことん疎く、「ベルサイユのばら」もちゃんと読んでいない私にも史実に聳え立つのがフランス革命だということぐらいはわかる。しかし、その詳細についての知識は皆無で、そもそも、ベルギーという国のことは何も知らない。「フランダースの犬」とワッフルやチョコレートが浮かぶくらいで、ベルギーという国について考えたことは、今までの人生で一度もないかもしれない。

そんなベルギーの小都市シント・ヨリスを舞台で繰り広げられる、亜麻(あま)商人の家の男女の双子ヤネケとテオ、そしてそこに引きとられたヤンを主軸にした物語である。

まゆぽさんも書いているとおり、出てくる女性がこぞってかっこいい。どの女性も腹を括っていて潔いのだ、たとえ時代や境遇に従順な生き方であっても。中でもヒロインのヤネケは格別だ。彼女は、当時の女性として従順とは無縁の内面を持つが、それゆえに、半分修道院のような所に自分の居場所を設置して微動だにしない。自分が異端であることにとことん自覚的だからだ。そして彼女は、数多の女性の、女性であることの「不利さ」を生きやすさに変換する方法は考えるが、正面から時代と闘おうとしたり、自分の類まれな知力、探求心を世に誇る気持ちはさらさらない。最優先順位は自分の研究を続けること。それ一点しかないので、順位などハナから存在しないのかもしれない。

そのぶっ飛んだ強さは、21世紀を生きるこちらの人生観をも強く揺さぶってくる。読直後の今、私はおおいに揺さぶられているところだ(と思ったら、実際に地震がきた。そして外はずっと雷鳴が轟いていたかと思いきや、突然の土砂降り。…不穏)。

そして、ヤネケの浮世離れっぷりと対照的に、彼女の分の浮世を一手に引き受けるかっこうになるヤンの、豊潤な情緒や逡巡を内に秘めた生き様も、これまたかっこいい。ヤネケに翻弄されつつ、彼女が微動だにしないように(しない限り)、ヤンも動かない。動けないとも言えるが、それは若くして、ふつうは出会えない特別な存在に出会ってしまった宿命ともとれる展開だから、納得しつつ、そのせつなさもひとしおだ。

正直、読む前は、佐藤亜紀/著、というところに一抹の不安があった。過去に彼女の小説を途中で挫折した経験があるから。それが払拭できたこともよかった。ってか、文体、昔と変わった?

というわけで、読後ほやほやの感想。たまにはがっつり読書をして、本を読むわだちを再構築したいと思う人にもお薦めです。

by月亭つまみ

 


Amazon


ゾロメ女の逆襲 記事一覧へ


コメント、ありがとー!

  • まゆぽ

    まゆぽ

    わーお! 熱い感想とはらぷさんともども一気読みしていただいたことがうれしくて、興奮してしまいました。同じ本に熱くなれるってこんなにうれしいんだということを、久しぶりに思い出した気がします。

    ヤネケはかっこいいけど、揺らがなすぎて手の届かないスターのようです。それに対して現実と妥協しながらも根っこのところが揺るがないヤンは、より身近で応援したくなるキャラです。ヤンがいるから、素直にヤネケをかっこいいと思えるのかもしれません。

    そして18世紀ベルギーという、21世紀日本の自分とは全く違う世界が舞台として設定されていることは、距離をおいて客観視できるという、作者の企み?手練手管?でしょうか。それにはまる心地よさがありました。

    遠いようで身近なようで、グサッとは刺さらないけどじわじわ効いてくるような、私の中で「特別な1冊」でしたが、はらぷさんとつまみさんのおかげでさらに特別度が大幅に増しました。ありがとう!

  • つまみ

    つまみ Post author

    まゆぽさん、おもしろい小説を教えてくれてありがとうございました!
    自分では選ばないタイプなので、ありがたさも倍増。
    実は、読む前は「もしかしたら挫折しちゃうかも」と思ったのでした。
    これから読むよ、と連絡していたので、そしたら「ダメだった…てへっ」と連絡する構図までイメージしてた。

    そうなの。
    同じ本に熱くなれるって、テレビとも映画とも違うシンパシーなんだよね。
    ビジュアルがなくて、それぞれが思い描く世界や人物が同じじゃないだろう、と思うからよけいなのですかね。
    時代のエグさもあって、まっすぐなだけの小説ではないけれど、突如目の前に広がった18世紀のヨーロッパに、冷静なような興奮するような、でもどちらか一方に針を振り切るよりむしろ堪能できた、まゆぽさん言うところの「遠いようで身近なようで」がよかったです。

    うんうん。
    確かに、ヤンあってのヤネケの輝きですね。
    のちにベギン会院長になるアンナもめちゃくちゃカッコいい!

  • はらぷ

    はらぷ

    こんばんは!
    ほんとうに、久しぶりに本を読みふけるという感覚を思い出しました。

    佐藤亜紀の本を読んだのは初めてです。
    めちゃくちゃドライで硬質で、でも独特のユーモアがある、なんだかクセになる文体ですね。それが、舞台のフランドル地方の雰囲気に合っていました。私の中では、厳しい白と黒の、冬のフランドル。毛織物のイメージ。

    ヤネケの中に、優しさと情のなさが混在していて、ヤンはヤネケに惚れて、ヤネケでなきゃ、と執着するけれど、ヤネケは、たぶん人間のなかでヤンのことが一番好きだけれど、決して執着しないし心乱されない。それがかっこよくも、ヤンにとっては憎らしくもある。痺れるなあ。

    18世紀にあって、絶対王政の支配下でなく、商人が支配する都市国家、という背景も、ベギン会のことも、今まであまり知らなかったのですごく面白かった。
    激動の時代、体制の転覆や技術革新によって、自分たちの世界が斜陽に向かっていくことをどこか予感していて、それをどこか面白がっているようでもあり、俯瞰と地べたの両方の感覚がある。
    でも、ほんとう、こんなに時代も場所も違っても、人間は同じようにおろかしくて、滑稽で、一喜一憂して、生きるに値する人生を生きるんだな、と思わせてくれる小説でした。
    最後のひょうひょうとした二人がよかったなあ。あと、アンナほんとにかっこいい!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。また、コメントは承認制となっています。掲載まで少々お待ちください。


コレも読んでみて!おすすめ記事

今週の「どうする?Over40」

「どうする?Over40」は、8月8日(月)~8月15日(月)までお休みします。

カレー記念日 今週のおかわり!

まだあった 時間を使える ポテンシャル

絵手紙オーライ!

太陽よ、ウエルカム。

ゾロメ女の逆襲

【月刊★切実本屋】VOL.60 そのバスに乗ります!的な突発記事

50代、男のメガネは

翼の根元

おしゃれ会議室 ねえ、どうしてる?

顔の歪み問題

OIRAKUのアニメ

第69.5回 暑中お見舞い申し上げます

黒ヤギ通信

執行猶予3年

かわいいちゃん

うさぎごや

日々是LOVE古着

古着ならではのお手入れ

昭和乙女研究所

〈雑貨・文具編〉ぺんてる「コロピタ」

なんかすごい。

自分の声がひどい

これ、買った!

クリソを、貼った!

山あり谷あり再婚ライフ

継母じゃないけれど・・・

出前チチカカ湖

第182回 自分の記憶が怪しい。

いどばた。

勇気を出して変えてみたいことを話に来て

ミカスの今日の料理 昨日の料理

突撃!となりの昼ごはん:納豆巾着

じじょうくみこの崖のところで待ってます

ああ、自粛。マスクとレタスのあいだ。

ワクワクしたら着てみよう

最近思うことをとりとめもなく書いてみた♡

わたしをライブに連れてって♪

コンサートwithコロナ

これ、入るかしら?

行き当たりばったりで失礼します

ただいま閉活中

まだ終わってないのかよ

KEIKOのでこぼこな日常

巣ごもりしてたらこんな買い物を…

あの頃、アーカイブ

【エピソード37】最終回記念、私たちのクリスマス!

フォルモサで介護

私が負けるわけがない

お悩み相談!出前チチカカ湖

【File No.41】 私って多重人格!?

いろんな言葉

デトックスフォー、あの日を振り返る

四十路犬バカ日和

小さな日常、非日常。

ラジオブースから愛をこめて

ノベルティグッズ

着まわせ!れこコレ

冬とウェディングと後れ毛と

このマンガがなんかすごい。

第15回(最終回):マンガよ永遠なれ!

夫婦というレッスン

津端英子さんの一筋縄でいかない個性と行動力がすごい著書「キラリと、おしゃれ」

ハレの日・ケの日・キモノの日

暑くじめじめな7月

眉毛に取り組む。

総集編!眉毛ケアグッズ&お手入れ用品のご紹介

さすらいの旅人ゆりの帰国&奮闘日記

グアテマラ。そこで見た不思議な光景と懐かしい味

新春企画 輝く!カレー記念日大賞2017

輝く!カレー記念日大賞2017

≪往復書簡≫SEX and the AGE 

「女性の健康を守り、5歳若くなる抗加齢医療」だって。ボーっとしてたら、すごいことになってるね。

最近、映画見た?

第12回 「海よりもまだ深く」

Over40からの専門学校 略して「オバ専」

【オバ専インタビュー】今まで知らなかった「責任感」も含めて、人生が大きく変わりました。

じじょうくみこのオバサマー

四十九歳の春だから。

華麗なるヅカトーク

第8回 型、色、数! 嫌なことがあったら、また観に来る!

サヴァランのやさぐれ中すday ♪

in her SHOES ~ おばばは何を考えて? #8

器屋さんのふだん器

ふだん器-38  飛びかんな

2016 みんなのこれ欲しい!

サヴァランの「これ、欲しい!」。

2015 みんなのこれ買った!

【じじょうくみこ】低反発リクライニングソファ、買った!

ブログの言葉

「別冊 どうする・・・」はこんなことを大事にします。(過去記事より転載)

今日のこていれ

「今日のこていれ」最終回。1年間のご愛読に感謝を込めて。

崖っぷちほどいい天気

崖っぷちより愛をこめて〜最終回はカピバラとともに。

アラフ ォー疑惑女子

「もったいないお化け」の世代間連鎖

とみちっちの単身ベトナム&中国

ベトナムって、ハノイって、どう?

晴れ、時々やさぐれ日記

ああ、感謝。巳年と午年のあいだ。

中島のおとぼけ七五調

中島。の気ままに更新「おとぼけ七五調」12

ムーチョの人生相談「ほぐしてハッケン!」

【主夫ムーチョの相談】娘がご飯を食べません・・・。

ミラノまんま見~や!

連載最終回!「駐妻のここだけの話」にしようかと思ったが…災難に遭う!

ウェブデザイナーとの対談

大きな旗は振れないけど、小旗はパタパタと振れるだけ振っていこうと思ってます。

「最高の離婚」ファントーク

<対談「最高の離婚」最終回>ホームから電車に乗ってしまってキスして・・・ロマンチックでしたね。

スパコレ

美味しい缶詰を教えて!

2014 新春企画

どうする?Over 40 新春企画「物欲俗欲福笑い」♪( メンバー編 )

フォルモサ(台湾)の女

あずみの台湾レポート「やっぱり紅が好き!フォルモサの女たち」(13)〜不景気顔卒業します

ゾロメ女の図書館小説

帰って来たゾロメ女の逆襲 場外乱闘編 連載図書館ゴロ合わせ小説  『ライ麦&博 完結編』 後編

青蓮の「マサラをちょいと」

青蓮の「マサラをちょいと~人生にもスパイスを効かせて~ VOL.12」

Tomi*さんの最適解

「Tomi*さんの最適解。 ・・・白髪とコムデギャルソンとヤフオクと」  マインド編②

YUKKEの「今日もラテンステップで♪」

YUKKEの今日もラテンステップで ~VOL.13

よもじ猫

呵々大笑

猫No.77  by 伽羅

猫大表示&投稿詳細はこちら!

呵々大笑

猫No.77  by 伽羅

よもじ猫とは…

全世界初!?四文字熟語と猫のコラボ!

「よんもじ」と猫がペアになって、ランダムに登場します。
ふだん着の猫の一瞬を楽しむもよし、よんもじをおみくじ代わりに心に刻むもよし。
猫が好きな人も、そーでもない人も、よもじ猫の掛け軸からタイム&ライフトリップして、ときどき世界を猫目線で眺めてみませんか。

みなさんの猫画像の投稿をお待ちしています。

投稿はこちらからどうぞ

カイゴ・デトックス 特設ページができました

Member's Twitter


  • カリーナのBILOGはこちら!「ともに生きる。

  • ZOOMでプライベートレッスン、リモート英会話AQUA
  • BLOG版 ウチの失語くん
  • 植松 眞人さんの本がでました♪「いまからでも楽しい数学―先生と数学嫌いの生徒、35年後の補習授業」
  • 「出前チチカカ湖」連載中 まゆぽさんの会社「シリトリア」

Page up