ああ、ローファー。女子高生と大人のあいだ。
GWの道後温泉の前で考えた。
おばさんはなにを着ればよいかと。
連休中の松山はかなりの人出で賑わっていた。
道後温泉。写真では見たことがあったけれど、そうか、実際はこういう大きさだったのか。
観光地っていつもこうだ。事前にイメージしているスケール感と実際のスケールのあいだにもれなく必ずズレがある。遠くにあるときは「こんな感じ」と思っていて、いざ近くに寄っていくと、「おお。ほんとはこうだったのね」という感じ。これって………何かに……似ている。
ともかく温泉へはシュジンと息子の二人だけ。わたしは行き交うひとのおしゃれを観察した。
観光地でのおしゃれって固さと柔らかさの塩梅が難しい。なかでもわたしたち世代のおしゃれってほんっとーーーに難しいぃぃぃ。
そういえば中学や高校の頃も同じ感じだった。小学生のような子ども服というワケにもいかず、上の世代の大学生のお姉さん方のようなハマトラというワケにもいかず。
そもそもあの頃は、十代の女の子の着るものが今ほどなかった時代のような気がする。周囲のおしゃれ女子たちは、「明星」なんかの雑誌を広げて「東京へ行って~聖子ちゃんが着てるmilkなんかを着てみたい~」とかおしゃべりの花を咲かせていたっけ。
ああ、そしてあれからかれこれ30年。またしてもあの頃と同じように、「ヤング服というワケにもいかず、ミセス服というワケにもいかず。。。」と思ってるわけだな。
まずは靴だな、と思った。あちこち歩き回れてそれでいて少し気分が晴れる靴。それさえあれば。
シンプルなドライビングシューズだな。GWの道後温泉でわたしなりの結論が出た。
「あのね。あーたが覗いてるそちらのお店にローファー、ないかしら。手ごろなお値段でちょっといい感じのローファー、探してるの」。実家の母に電話する。「ローファーって……ああ、あれ?あーたが高校の頃に履いてたみたいな?甲のところにコインが入ってたりする?」
そうだそうだ。あれもローファーだった。でも今欲しいのはあんなにカチッと固いのじゃなく。。。
ローファー、ドライヴィングシューズ、モカシン……呼び方はいろいろありそうだけれど、わたしが欲しいのはやわらかくて軽いローファーだ。
そうそう。ダイナ妃が晩年、地雷除去活動でアフリカを訪れたりされたときに履いてらしたようなあの手のカジュアルシューズ。
あれはたしかトッズのもの。そうか、トッズのローファーか!…………… 無理だな。
1961年生まれのダイアナ妃の生涯はまさに劇的だった。世紀のロイヤルウエディングから36歳の早逝まで。ウエストミンスターの鐘は二度、彼女の頭上で鳴り響いた。
歴史上のできごととか歴史上の人物とか、同時代に居合わせるってこんな感じなんだな。なんというかその…間近に見過ぎてサイズ感が定まらない。。。
今回も、松山の「坂の上の雲記念館」の展示の中で、「日露戦争から太平洋戦争まではわずか40年…」という「坂の上の雲」のあとがきの抜粋が目にとまったのだった。
歴史上の点と点の距離は、高校時代に思っていたより実はうんと近い。。。だいたい点はほんとうは点じゃない。。。
ダイアナさんのお写真はいろいろ記憶にあるけれど、わたしは晩年の、特にカジュアルな場面での彼女が好きだ。ノースリーブのシャツに細身のチノ、足元はローファー。
52歳の彼女は何をして何を着ただろう。。。
ローファーだ。ローファー。
しなやかにてくてく歩けるローファーを探そう。
※ 文中に不適切な表現がございました。「 存命なら52歳。実はもうおばあちゃん 」の箇所は、「 実はもうお祖母ちゃん」の誤りです。お詫びして訂正致します。
nao
こんばんは!
たとえスタイルが変わっていないとしても
20代の子が着るような服は全く似合わず
以前母からもらったババ臭いと思って着てなかった服が
意外と似合うようになってきたのもしゃくに障るこの頃です。
ダイアナ妃は、離婚後の方がやりたかったことを素直にしていた感じがしてよかったな。
てか、同い年だったんだなーと今さらながら驚いています。
生きていたら、その後の生き方が映えてきただろうになと
改めて残念です。
tsukimachi
サヴァランさん こんばんは!
なんてタイムリー!
ローファー、買いました!
が、失敗しました 笑
ネットで可愛い色だな~と思ったのでポチっとしたんですが、実物は思いのほかふんわり淡く。。
いまの自分には似合わない気がするので、来たまま眠っています。
某ブランドのローファーをずっと狙っているのですが
お値段がお値段なもので意が固まりません。
でもきっと、ローファーって永遠な気がします。
歩きやすいですし、きちんとした印象にもなるのに、カジュアルにもなる。
ハタチやそこらのころ、深めのグリーンのローファーが活躍したのです。
何にでも合わせやすかったグリーン、おすすめです!
でもなかなか見当たらないのです。
それと!
ダイアナさん!
昨年公開された映画、ご覧になりましたか?
もう、信じられないくらいに号泣しました。
もう一度、観たくなりました~
ひろ
いつも楽しく読ませて頂いています
硬いローファーでなくモカシンほどカジュアルでなくフィットするもの
トッズ程の予算もない現実(イボイボ修理できなくてあのお値段はちょっと・・・)
が、柔らかいローファー、タイムリーな事に10 日程前に購入しました
通常7㎝以上のヒールを愛用しており、ローファーには目がいかないのですが
ヘビ革でローズピンクという個性的な物がセールになっているのを見つけてしまい
試着するとガゼン欲しわくなってしまい衝動買いしました
柔らかくて履き心地が良いのでお気に入りです
個性的故、そうしょっちゅう履く訳にはいきそうもありません(^_^;)
シンプルな色の物もあってもいいなぁと思う今日この頃です
ハラミ
こんにちは!
最近靴を何足か処分しました。(リサイクルショップに…)
自分が出かける時はたくさん歩くということと、底が薄っぺらい靴が腰や膝にくることに気付いたのです。(もっと早く気付くべきですが…)
処分する前も結局よく履くのはリーガルのデッキシューズ(紺)でした。ローファーに似ていますね。3年程履いていますが頑丈で、脱ぎやすいし重宝しています。
今探しているのは3cmヒールくらいの歩けるパンプスタイプです。(コンフォートシューズというのでしょうか)華奢な靴を履く機会も体力も減ってきたのかしらと少々哀しくもあります(T_T)
サヴァラン Post author
naoさま
こんばんは!
>たとえスタイルが変わっていないとしても…
↑これ、すんごいわかります!
「これを着たらば…あ~らフシギ。着ればたちまち5割増し。ほ~れ!ドヤ!」
っていう つい数年前までの「困ったときのこの一枚」が
ちーっとも「ドヤ!」にならない現実。。。
ダイアナさんも。
まったく同感です!
プリンセスだった時代より
レディ・ダイアナになってからの方が何十倍も素敵だったと思います。
ただその時代があまりに短った。。。
ご成婚から逝去まではわずか15年ほどのあいだのこと。
亡くなられてすでに15年以上が経とうとしていますが
あの方のover40を拝見したかったという思いは残ります。
サヴァラン Post author
tsukimachi さん
こんばんは!
ローファー
わたしはどうやら出遅れたみたいです(泣)
GW以降 けっこう真剣に探してますが
「これ!」と思うものは既にsold out 。orz
ここ数年
流行してるといえばそうなんでしょうね。
でも
ここは腰を据えて探してみようと思います。
そうそう。わたしも思います。
「ローファーは永遠」だと。
「あーこれから一生 ローファーでもいいかも~。
おばあちゃんになってもローファーにボタンダウンシャツってのも
なんかいいかも~」とローファー人生プランまで考えてます。
深いグリーンのローファー。
ああ、それブリティッシュで垂涎です!
メンズではある気がするけどレディースでは…。
うわー、探したいぞ~~~。
ダイアナさんの映画
見てないんです!(悲)
ナオミ・ワッツはわたしのイメージでは華奢すぎですが
「似てる/似てない」なんてことはどうでもよくて。
tsukimachiさんの高評価を伺って
俄然見たくなりました!!
サヴァラン Post author
ひろさま
こんばんは。
コメントありがとうございます!
ひろさまもご購入ですか。ローファー。
わたしは今頃「ない!ない!」と騒いでますが
敏感な方は既に手に入れられているんでしょうね。
ヘビ革のローズピンク!
tsukimachiさんのグリーンと対照的ですが
ローズピンクもき~~っと素敵!
おまけにセールとなれば!
パッションフルーツならぬ
パッションシューズってあるような気がします。
たとえ出番が少なくても
それ一足があることが気持ちを浮き立たせて元気にしてくれる!
トッズのいぼいぼ。
あの健康サンダル裏返しみたいな靴底。
底革をしかず一枚側にいぼいぼだけってところが
なんとも小粋な特徴なんだと思いますが
きっとあれ、神社の砂利道はoutですよね。
雨なんか降って来たひにはひとたまりもない感じ。
いぼいぼ修理不可。
気に入りの靴は徹底的に修理を重ねて履き倒したいわたしには
「あんたは不可」と言われた気持ちになります。
はかなさも美しさのうち。。。
ため息がつい。
サヴァラン Post author
ハラミさま
こんばんは!
リーガル デッキシューズ。
お世話になったですー。
なつかしいですーーー。
そうか!
リーガル リボーンか!
ほんと。
靴底の薄い靴は、長時間歩行にはout!っすね~。
あれ、なまじ最初に履いたときの足なじみがいいもんだから
「これなら地の果てまで行ける!」と錯覚しがちですが
まーったくnon!non!
はなしがぜーんぜーんちがいますが
わたしは台所のシンク前に「なんにも敷かない」主義だったんですが
今冬の寒さで「気休めでも敷いてみるべか」と敷いてみたところ…。
温かい&腰がラク&気持ちがギスギスしない(?)という
てきめんの効果を実感しました。
きっと若い頃なら「台所マットで腰がラク」なんて
微差にはびくともしなかったんだと思いますが。
台所マットでこれですから
常に大地とわが肉体の重圧の間にある靴ならなおのこと。
靴底よ、いつもありがとう。。。
わたしほんとはレペットのバレエシューズとか
何かの拍子に買っちゃろかと目論んでおりましたが
あの靴メーカーはもともと舞台用シューズの専門店で
それを「街履き」にすることの軽やかなオサレ感は
わたしのガッツリ歩きましょうニーズとは相反するということが
やーっとやーっと胃の腑に落ちて来た今日この頃です。
(無駄な散財しなくてヨカッタ)
で。
リーガル デッキシューズ。
大人が履くと高校生とは違う雰囲気が出そう!!
高校の頃の元気感も思い出せそう!!
ハラミさんは特に
おみ足が華奢だからきっとバランスがいいに違いない!
わたしも試します!わたしのは立派なあんよだけど。