ああ、私たちに「アモーレ」は可能か。そして海外からのレポート、募集します!
こんにちは!カリーナです。
この「別冊」は「まーだ、始まったばかり」と油断していましたが、「YUKKEの今日もラテンステップで」は、あと1回を残すのみとなりました(いま、見てみたらコメント欄でエプロン論議が盛り上がっていました。エプロン猛者の方もそうでない方も、まだまだ参戦できますよ~)
「メキシコの女性たちのことを期間限定で書いてください」とお願いしてから、本当にあっという間の3カ月でした。いつも、わたしのもとにYUKKEさんから原稿と写真が届き、それを「こういうふうにレイアウトしよう」などと工夫しながら更新するのですが、毎回、とても楽しかったです。
そして、レポートを読んでいくうちに、「アモーレ(愛)を大切にするラテンな人たちは、基礎的な礼儀を守っているのではないか」と思いはじめました。わたしたち日本人に、お辞儀をする、敬語を使う・・・というような主に長幼の序を重んじる基礎的な礼儀があるように、メキシコの人々の対人的な礼儀に「男女間の愛を重んじる作法」が、もれなく練り込まれているのではないか。情熱や国民性と片付けるのは簡単だけど、「子ども時代からしつけられた作法」とも考えられるのではないか。作法(マナー)化したからこそ、次第に洗練され、文化として定着し、情熱が継続維持されるのではないだろうか。アモーレ的な官能性が血肉化され、豊満な外見から匂い立つのではないか、と。
やや、遅きに失した感がなきにしもあらずですが、あれですよ。わたしたちも男女のアモーレ大復活祭りを望むならば、美味しいクロワッサンに大量のバターが練り込まれているように、日々のあらゆるマナーのなかに「アモーレ作法」を淡々と礼儀として練り込む必要があるのかもしれません。
考えるに、どうも、儒教的な「お辞儀」スタイルがあらゆる対人距離を広げているようなので、そこから変えるとか、どうでしょうね。もちろん、いきなり、「お辞儀」を放棄して、すぐさま「抱擁」にシフトするのは、グレートリセット過ぎてストレス死を招きそうなので、お辞儀のスタイルをちょっとだけ変えるとかどうでしょうか。そうだなあ。男女があいさつする場合に限り、「もう少し距離を近づけてお辞儀をして、相手の肩に一瞬、相互のあごを乗せる」方式にするとか(笑)。ファンデーションや皮脂がつくかもしれませんが、そこはアモーレのためにガマンすると。
それから、そもそも昔の日本人女性(庶民)は、どのような下着を着ていたのでしょうかね。
木綿の長襦袢と腰巻とかでしょうか。いずれにしろ、簡素だったような気はしますね。
このような「下着は簡素でよいのだという伝統」も、形を変えて現代女性に脈々と受け継がれているように思います。木綿の下着からユニクロのヒートテックへ。(←わたしのこと)。わたしたちは、すっかり「洋服の人」になった気でいますが、まだまだ、着物文化を土台にして生きているのかもしれない。フリルとレースに縁どられたフェミニンな下着より、洗いざらして繊維が薄くなり柔らかくなった簡素な木綿の下着を好むとか。ここで、「洋服文化」への本格的乗換え(文明開化!)を求めるなら、下着のランジェリー化から着手するのが近道かもしれない。マダムへの一歩と申しましょうか。
いずれにしろ、性の文化が、陰影礼賛方面から日の当たる社交マナー方面へと変わることは、40代以上の女性のグローバルスタンダード的美しさに関係するように思うのです。何となくですけどね。
YUKKEさんには、そんないろいろなことを考えるチャンスを与えていただきました。
話がすこしずれますが、この別冊は、もちろん日本で読んでいただいているのですが、それ以外にアメリカ、メキシコ、オーストラリア、イギリス、ドイツ、フランス、ニュージーランド、中国、台湾、ケニア、ロシア、インドなどなど世界各地で読んでいただいています。インターネットってすごいなあと思います。そして、すごくうれしいです。
この場を借りて勢いで募集しちゃいますが、海外に住んでその土地の女性を見て思うことや、感じること、発見したこと、面白いことなどを書いてみたいという方がいらしたら、ご連絡いただければうれしいです。伝え方や書き方は、自由です。マンガでも、写真日記でも、何なら動画でもかまいません。もちろん年齢も問いません。応募の締め切りもなし。いつでも気軽に応募くださいませ。
YUKKEさんのメキシコからのレポートは、今週金曜日が最終回です。どんな話題が届くか、まだ、わたしも知りません。とても楽しみです。
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