ねこのマロン、まとわりつく。
寒くなったからだろうか。うちの愛猫、マロンが僕にまとわりつくのである。一部、僕のSNSつながりの人々はご存じなのだが、うちのマロンは人間でいうと、すでに50代半ばのオッサンである。そのオッサンが、同じく50代半ばのオッサンである僕にまとわりつくのである。ときどき、マロンを擬人化して想像すると気持ちが悪い。
ところで、うちのマロンと言えば、「ごはん」とはっきり声に出すことで、これまた一部僕のSNSつながりの人々には有名なネコである。キャットフードをやるたびに「ごはん?ごはんがほしいのか?」と言い続けてきた結果、マロンはやがて「ごはん」と声に出すようになったのである。
さて、たまに「ごはん」と声に出すねこのマロンだが、ここしばらく動きが鈍い。オッサンだからか、いやいやまだまだ頑張れるだろう、とまるで自問自答するかのように僕はマロンに問いかける。問いかけながら思うのだ。アベッチが中心になってやっている、100歳までいきるのじゃ、というあの妙な高齢化社会の生き方改革のようなものについて思うのだ。
たまったもんじゃない。なぜ、みんなが80過ぎても元気だからといって、人生100年時代を構想して80歳まで働きましょう、みたいなことを国に決められなければならんのか。我が国のアベッチは、ほんと何をやらしても素っ頓狂である。そして、アッチョンプリケである。
だいたい、みんなが安心して暮らせる政治をしてくれれば、きっと子どもだって増えるのである。子どもが増えれば、年金の心配だって大丈夫になるのである。労働力だって増えるから世の中がもっともっと活性化するのである。
もちろん、そんなことはわかっているからこそ、我が国のアベッチも「子育てなんちゃら」とかいう法案とか講演が大好きだし、親友と一緒に学校だって作っちゃうし、奥さんはキャラの濃い夫婦に乗せられて小学校の校長にもなるって言うんだから、なかなかのもんである。
でも、アベッチは間違うのである。滑稽ながらもグイグイ前に進んで、「みなさん、安心してください。安心してください」と叫ぶのだが、結局安心して暮らせないような強気な発言をしてしまうのである。けども、その根元のところには、オレンジ色の顔した妙なアメリカのおじさんの意向もあったりするので、それはそれで日和見の情けない発言かもしれないのだけれども。
そんなアベッチが写るテレビのニュースを、ねこのマロンと一緒にぼんやり眺めながら、「なんかどうしようもないなあ」と僕がつぶやくと、マロンはいつもよりはっきりした声で「ごはん!」と声をあげるのである。そうだね、とりあえずご飯食べて元気だそうね。と僕はマロンの肩を抱いてみるのだが、マロンはプイッと横を向いて、人間のことなんて知らないニャ、てな具合にあっちへ行ってしまうのである。
ねこのマロンについては以下を参照ください。LINEスタンプもありますよ。↓↓↓
植松さんとデザイナーのヤブウチさんがラインスタンプを作りました。
ネコのマロンとは?→★
「ネコのマロン」販売サイト
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クリエイターズスタンプのところで、検索した方がはやいかも。
そして、こちらが「ネコのマロン、参院選に立つ。」のサイト
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植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在、神楽坂にあるオフィス★イサナのクリエイティブディレクター、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。
★これまでの植松さんの記事は、こちらからどうぞ。
プリ子
我が家の猫は18歳なんですが、ここ数年、
急に甘えん坊になりました。
前は膝に乗せると嫌がったのに、今では膝と見ればすぐに自分から乗ってきます。
90歳近いおじいちゃんだと思うと、なんか変ですね。
アベッチは史上最低の総理大臣だと思います。
いつも怒りと嫌悪しか感じませんが、
植松さんの描写で滑稽さを感じて、
ちょっとだけ冷静な距離感が保てそうになりました、ふ~
uematsu Post author
プリ子さん
90歳かあ。おじいちゃんを愛おしいと思う感じがあるのかなあ。
うちの場合、「おれたちオッサン同士だぜ」という、妙な生々しさがときどきたまりません(笑)。
僕もアベッチは史上最低だと思います。