安全と不便のせめぎ合い
今月は今に始まったことではありませんが、ネットにおけるセキュリティの話をひとつ。
私がこうして文章を投稿できるのもネットのおかげ。それによってちょっとでも私の想いを知っていただけるなら嬉しいことです。けれども、その隣り合わせになっているのがセキュリティ確保のこと。
職場では一昨年辺りから次々と新たな対策が導入されてきました。それは当然と言えば当然で、むしろ遅いくらいだったのかもしれませんが、まあこれがなかなか大変。社内ネットワークに繋がっているパソコンではインターネットエクスプローラが使えず、それと類似とみなされてしまうネットリーダーという音声読み上げに適したブラウザも使えません。
これまで慣れ親しんでいたものが使えないというのは効率が落ちてしまいます。とはいえ、今では、この状況はある程度のところまで見えている周囲の人たちとも同じ。皆でぶつぶつ言いながらもなんとか日々を過ごしています。
けれど、ぶつぶつでは済まないのが個人のパソコン。何かの登録をする際にときどき現れてくる「画像認証」というのにはどうにもこうにも対応できないのです。何しろ画面に表示されている画像の中にある文字や数字を入力してと言われましても…。中には一応、別の方法を用意してくれているところもあるにはあるのですが、とっても聞きにくい雑音混じりの音声の中から英語で読み上げられる数字を聞きとって入力するといったもので結構大変です。
某カードの利用状況紹介にいたっては、ログインの際にIDとパスワードに加えてパズル認証なるものが導入され、マウスが使えないとどうにもならなくなりました。これは困ったと思っていたら、友達が窓口に電話をしてお願いしたらパズル認証を外してもらえるようになったとのこと。私も早速電話をかけたという経験もありました。
安全の確保と不便さのせめぎ合い。これはいつまでも続くものなのではありそうです。でも、そんなとき見えにくい私たち、それからもっと他の何かが難しい人たちのことを思い浮かべてもらえるようになっていったらいいなあと思うこのごろです。
今回は、ちょっと短めですがこのへんで…。来月はどんな話題にしようかしら?