ハッピーホリデー!
メリークリスマス!とは言わなくなるらしい。欧米では様々な宗教が混在している現在、キリスト教のイベントであるクリスマスを祝うのに、「メリークリスマス!」と言うのが辛い人がいる、ということらしい。なので、クリスマスから新年にかけて、「まあ、いろいろあるやろうから、メリークリスマス!って言わなあかん感じの時は『ハッピーホリデー!』言うといたらええんちゃいます?」ということらしい。
あほらしい。いやまあ、これがキリストに関係ないイベントやのに、知らんうちにキリスト教用語が使われてるで!というなら、そういうこともあるかもしれん。けど、もともと「メリークリスマス!」いうてたイベントやん。それをいまさら、という感じがとてもする。
で、こんなん多くないですか、最近。なんやろ、確かにそうかもしれんけど、そこまで気を遣わなきゃいけないんだろうか。いや、確かに気を遣わなければいけない場合もある。その一言で相手を傷つけてしまうような言葉をこれまでみんなが使ってきた、という事例だってある。だから、こういう名称や呼称や挨拶の改訂についてすべてがダメだとも思わない。
けれども、何か引っかかる。きっとそこまで気を遣わなくてもいいものだって、たくさんあるはずだ、という思いと、とりあえず折衷案みたいなことにしておけば大丈夫じゃないの、という感覚に気持ち悪さを覚えてしまう。
さらに、どこかこういうものに対して不快感を持ってしまうのは、「不寛容なくせに!」という思いだ。人が人に対して、こんなにも不寛容な時代はない、と感じるのに、なぜ、「メリークリスマス」と「ハッピーホリデー」と言い換えるようなことばかり、さっさと始められて、有無を言わさずそっちが新しいスタンダードになってしまうのか。
これは、かなりいまの世の中の気持ち悪さの核心にふれるような話だと思うのだけれど、どうだろう。
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植松眞人(うえまつまさと) 1962年生まれ。A型さそり座。 兵庫県生まれ。映画の専門学校を出て、なぜかコピーライターに。 現在は、東京・大阪のビジュアルアーツ専門学校で非常勤講師も務める。ヨメと娘と息子と猫のマロンと東京の千駄木で暮らしてます。サイト:オフィス★イサナ
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爽子
こんにちは。
ツイッターとフェイスブックの水曜告知の中の人、爽子です。
いちはやく、uematsuさんのコラムを毎週楽しみに読ませていただいております。
いつもほぼうなづきながら読むだけなんですが、今回は、コメントしたくなって、のこのこ出てきました。
「メリークリスマス」というのは、私の中では、時候の挨拶のようなものなんです。
それを「ものをしらないあなたに教えてあげよう」臭ぷんぷんさせて
それは古い。「ハッピーホリデー」というのだと、返ってきました。
知ってましたが「教えてくれてありがとう」と白目むいて打ちました。
uematsu Post author
爽子さん
そら白目むきたくもなりますよね(笑)。
なんか、最近そういうの多くなりましたね。
「子供」という字の「供」は、
供物という意味で…ということになると、
いきなり「子供」と書いてはいかん
「子ども」とかきましょう、
という人があちこちから現れてくる。
本当のところはわからないままなのに。
なんか、いつからレミングみたいな
思考の浅い人ばかりの国になったんですかね。
やだやだ。