プラスチックもオールドなら
前回の記事で紹介した指輪、
ピンクのほうは「ベークライト」というプラスチック素材でできているそうです。
ベークライトとは、
1907年に発明されて、1960年に製造停止になった、
人類初の合成樹脂。
特にアールデコの時代にたくさん作られたそうです。
ほかにもこんなのを持ってます。
白濁した風合いが、すごくいいんです。
ちなみに買ったのは神戸のデコパージュというお店。
ヅカファン時代、遠征時に行きました。
(今見たらすごい高級店になっていた…)
作られなくなったプラスチック素材はほかにもあって、
総称して「オールド・プラスチック」というそうです。
こちらは「ルーサイト」。
透明なものが多くて、彫りが施されているものもあります。
今のアクリルとかと違って、優しい風合いに見える気がします。
ガラスが少なかった第二次大戦中に
代用としてよく使われたとか。
ちなみにこれは、たまたま見かけたポップアップで買いました。
TAMARIというこれまた関西のお店。
真鍮のヴィンテージがいろいろで、使いやすそうなうえに、
お財布にもそんなに厳しくないのがうれしい。
あとセルロイド。お人形とかに使われているイメージですが、
アクセサリーもあります。
成型しやすいみたいです。
細かい! 手彫りらしい!
日本の輸出品だったんですって。
成分の一部に樟脳を使っているそうです。
今、古着屋さんで売っているものの多くは、
メイドインジャパンのものを海外から買い付けてきた、つまり逆輸入。
1870年に開発されて、そもそもプラスチック素材が誕生するきっかけなのだとか。
でも、壊れやすいうえに、発火しやすくて危険、
という理由で作られなくなったそうです。
いろいろな試行錯誤の過程で消えていった物たち。
宝石でなくても、
時間を経ると愛おしいものに思えます。
古着屋さんでチェックしてみてください。