きっと家庭を変えていく、「原則テレワーク」。
こんにちは、カリーナです。
NTTグループが7月から原則テレワークになるというニュースが流れました。いろんな意見があるようですが、わたしは賛成です。子どもが小さいころ、「家庭」に家事以外の「労働」があって雑然としているぐらいのほうが孤独にならなくていいと思っていたからです。きっと寂しかったんでしょうね。誰かと(主に夫と)分かちあいたかったんだと思います。
農家や個人商店など「家庭」が「仕事場」でもあると、大変なこともきっとたくさんあると思いますが、「家庭」が社会的な生産と完全に切り離され、「寛ぐ(消費する)」だけの場所になるのも、別な意味での大変さがあります。互いが職場や学校に行っている間のことがわからず、次第に「家族という異邦人たちの群れ」みたいになっていくからです。
お互いが別のことをしている間、何をしているのか、何を考えているのかわからない。食事をしながら、テレビを見ながら、込み入った会話するのもおかしな感じだし…いつの間にか、他人以上に相手のことを知らない、よそよそしい集団になっていく場合もあります。職場で悩みや愚痴を言い合う友人のほうがずっと心のうちを知っているみたいな感じ。
家庭も実際には、家事や子育て、介護などの労働の場なので、誰か一人が労働を担当し、ほかの誰かは寛ぎ専門…というのは、とてもいびつです。家庭内労働の主な担い手は、無理解と非協力のもとで孤立していかざるを得ません。
「テレワークが一般化すれば、企業の仲間と会う機会が減り、コミュニケーション不足になる」と心配する人もいますが、家に拠点を定めたら近隣のコミュニティで知り合いを作る人も出てくるでしょう。通勤時間がなくなる分、時間にゆとりができ、夫婦でいっしょに何かを始める人だって出てくるでしょう。何にせよ、個人が創意工夫できる余白があったほうが好ましいと思います。
わたしの家は、夫も在宅で仕事をすることが増えていたので、ずっと半住居・半オフィスのような感じでした。子どもに仕事をする姿を見せられること。これも、家を仕事場にする長所ではないでしょうか。親が家にいながら、ときに緊張して電話をしていたり、締め切りに苦しんだり、成果を喜んだりしている姿は、どんなに些細なことでも「働く全体像」を伝えることに役立ちます。かっこわるさや、せこさもまるごとさらして「大したことない大人」を見せられるのもいい。家で虚勢を張ると、ろくなことないですから。
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