人生に納得を導く、自分に撤退・敗北・妥協を許す「セルフ交渉力」。
こんにちは、カリーナです。
若いころは、「人生を切り拓く」というと大いなる勇気と決断によって、誰に何を言われようとも自分のやりたいことを貫く、というイメージをもっていましたが、それを自分の人生に適応しようとすると「本当は迷っているのに、後に引けなくなって渋々貫く」とか「周囲の意見に耳をふさぎ、いたずらに頑固になる」ということになりがちでした。
どうも、そういう「切り拓き」は、うまくいかないんですよねえ。もう一度、「迷っている」という地点に戻って微調整する、とか、「他人の意見」を虚心坦懐に分析してみるとか、自分自身にもちょっとした撤退・敗北・妥協を許すという「セルフ交渉力」が必要なんです。
大事なんですよ、セルフ交渉力。
自分で自分と交渉する能力。
人は大概、自分に厳しいから。
自分を厳しく叱る先生や親を心の内側に住まわせているから(これがうるさいんだ!)。
そこに「あの人の意見なんか聞きたくない!」という他人への好き嫌いや競争心も働いたりするから。
自分とじっくり交渉してみて、避けたいこと、避けがちなこと、得意なこと、不得意なこと、ついやってしまうこと、ついやらないままにしてしまうこと、なんかをよーく、よーく受け止めることが必要なんだと、年とともに心の底から思うようになりました。
なかでも自分が「やれと言われなくても、ついやってしまうこと」「やらなくちゃと思っても、やらないままにしてしまうこと」は、知っておくことのトップ2ではないでしょうか。この二つに比べたら「いつか、〇〇をやりたいのよねー」なんて欲望は、屁のようなものです。一生やらなくていいと思う。「本当はやらなくちゃいけないと思っているんだけどねー」も、そう。いつまでも思っていないで、やらなくて済む方法をサクッと考えた方がいい。やらないんだから。
自分と交渉して、少しだけ「こうありたい」の方向に動く。それだけで人生は、「満足」とはいかないまでも「納得」の方向に動き出すと思います。
自分と交渉する。その繰り返しは、他人とうまくコミュニケーションするための礎でもありますね。
オバフォーは、今週もコツコツ更新します。わたしは、明日から北海道旅行。今週のポッドキャストでちょこっとお土産話ができたらいいなーと思っています。
Jane
いってらっしゃーい….。
この季節のコスモスは特別に心に響きますねえ。