Posted on 2022年10月19日 by mikity

ヨガクラブを立ち上げたはなし

４０代の後半からかれこれ６ー７年、近くのヨガクラブで週に１回ヨガを続けてきました。

家から１０分でいけることに加えて、１回ごとの都度払いである気軽さもあって、これだけ長く続けてこれたのだと思います。それが８月のある日、「先生が急な都合で辞めることになったのでヨガクラブを閉鎖します」というメールが突然送られてきたのです。現在継続してきている生徒は３人で、たまに飛び入りの参加者がいるとしても一回限りのことが多く、ヨガクラブの主催者の方も新規に先生を探すよりは、これが潮時とクラブを閉鎖することを決めたようなのです。

びっくりしたのは、私たち生徒３人です。そりゃあ、毎週欠かさず行ってたわけでもないし、用事があれば休んだり、寒くて風が強いときなんかも今日はやめておこうかな、なんて日もありましたよ。でもね、６年もずっとあったものがある日突然ぷちっと断ち切られるのは結構ショックな出来事だったのです。同じ辞めるにしても「今年いっぱいで閉鎖になりますよ」というお知らせがあっての閉鎖と、「今月のヨガクラブはもうありません。」では、心の準備が全くちがうんですよね。

仕方がないので、近くのヨガクラブを探してみました。いくつか見つかり一日体験もしてみました。でも、なんだか気乗りがしないのです。既存のクラブに新規にはいるとなると、しばらくはおとなしく様子見しますよね。そこに来ている人の人間模様を観察したり、どんな先生なのか様子をうかがったり、クラブ全体の雰囲気を感じ取ったりする必要があります。そういうのがぜんぶ面倒になったのです。

こういうことって昔はできていたような気もするので、これも加齢による心の変化なんでしょうかねぇ。

人に合わせるのがいや。めんどくさい。でも、ヨガは続けたい。

そこで、私は考えましたよ。主催者の方は抜きで、同じ場所でわたしたち生徒３人でインストラクターさんを招いてヨガができないものかと。わたしたちのために来てくれる先生とヨガがしたい！と思ったのです。さて、問題は、費用と、先生をどうやって探すかです。

前任のヨガの先生は、引っ越しに伴っておやめになったので今も交流は続いています。その先生にまずは打診してみました。「ヨガクラブが閉鎖になってしまうので、わたしたちで新たに先生を探したいのです。お知り合いにどなたかやってくれる方はいないでしょうか。」

するとどうでしょう。ちょうと自転車で通ってこれるくらいの距離にお住まいのインストラクターさんがおられるというではないですか！あとはスケジュールが合うかどうか聞いてみるとのこと。

そして、それから数日後、先生から「スケジュールが合うので、ぜひお引き受けしたい」というお返事をもらいました。費用もみんなで話し合った結果、都度払いではなく、月謝制にすれば今まで通りの金額に収まりそうなこともわかりました。結局、とんとん拍子にことが運んだのでした。

実はわたしたち３人はヨガクラブでの付き合いは長いのですが、プライベートではほとんど会ったことがなく、年に１、２回の飲み会のときにやっと話すくらいでお互いのこともあまりよく知らないくらいなのです。仲が悪いわけではないけど、決して仲良しこよしというわけではない関係。それが今回初めて３人でじっくり話をしてみて、ヨガクラブ発足の話がスムーズに進んだことにちょっとびっくりしたのです。何かを決める段になっても、「ああ、そうね、それがいいね」「私もそう思います」「それでいいです」といった具合に、面白いぐらいに意見が一致するのです。

これはきっと６年間、同じ空間で同じときを過ごしたことが大きいのだなと思いました。

表面的にはあれこれ話すことはなくても、同じ場所で同じ経験をしたということが大きな基盤となって私たちを結び付けているような気がしました。

ああ、そうか、わかった！

だから私は同じメンバーで同じ場所でヨガを続けたかったのか。

いままで培ってきたものを手放したくなかったのでしょう。

表面に見えているものがすべてじゃないよ。

そんなことにも気づいた一件でした。

レッスンは、１０月２０日、そう明日からなのです。そこで新しいインストラクターさんとも初顔合わせ。新しい風が吹いてきてどんな化学変化が起こるかな。軌道にのったら新規に部員募集もして、ヨガのリトリートや、お寺で瞑想会なんかもやりたいな。ああ、夢が広がる、しゃぼんだま～（昭和の人にはわかるはずｗ）

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